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第1章
第41話 再び城を出す!
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レオンが岩を消すと、整地された土地が現れた。ソフトボールができるグラウンド位の大きさの草がぺったんこになり、土にめり込んでいる。
それと、平らになった地面には、太陽の光りを反射する何かが見える。
ただその先は草が生い茂ってはいるが、近付いてくる者の気配はない。どちらかと言うと慌てて離れていく者、おそらく魔物だと思われる何かの気配がするが、当面の危険は去ったようだ。
岩を落とした時のドスンという大きな音と振動に危機感を抱き、この場を離れていったのだと思われる。
「これは凄いな!確かにぺったんこだが、そのような生易しいものではないぞ!」
ニーナの一言にお兄さんもそう思う。コミカルな言い方だけど、アイリーンがぺったんこさんと言ったんだよね。
アイリーンは少しすると落ち着いたようだ。レオンが取り敢えず優しく抱きしめて背中を擦っていたからだ。そしてアイリーンはレオンに抱きしめられ、宥められていると分かったようで真っ赤になりながら離れ、何故か服を直している。
「アタイが警戒しといてやるから、2人で魔石等を拾ってくるといい」
そしてレオンとアイリーンは頷いて魔石やドロップアイテムを拾いに行く。特に3人がいた辺りに集中していたが、魔石ばかりでアイテムはなかった。
体を動かすのが目的の1つだ。飛翔中は同じ姿勢だから肩が凝る。ニーナも警戒しつつ、周辺を歩いたり、屈伸したりして体をほぐしていた。
20分程で切り上げ、ニーナの元へ戻る。
「ここを均して、城を出すけど良いか?」
「構わんが、アタイ達はどうすれば良いんだ?」
「じゃあこっちに岩を出すから、そこで待っていて欲しいな」
レオンはバス位の大きさの岩をいくつか出し、間違えが起こらないようにした。間違えて2人の上に岩を出してしまったら大惨事だ。
コの字型に岩を配置し、2人はそこで待機だ。
レオンは飛翔して10m位の高さから、最大の1号岩を落として均していった。
面積的には問題ない。
2人の所に行き、岩をしまう。そして2人と一緒に均した地面の端に来た。
「背中にくっついていてね。前方に間違っても出ないで。もし前方にいる時に城を出したら間違いなく死ぬから」
「ああ。そうなるだろうな。こっちはいつでも良いぞ」
「レオン、私も大丈夫ですよ!」
「じゃあ出すよ!」
レオンは地面に手を当てると城を収納から出した。城は出現するとギシギシと音を立てていたが、数分位で収まった。
「本当に持っていたのだな」
「えっと、中に入ったら入り口を塞ぎます。それから今回の目標は目ぼしいものを回収する事かな。先ずは国王の居室や執務室に国璽とか、神器?があるだろうからそれを得たい。次に宝物庫かな。それと国庫もあるだろ?それらの次は厨房の食材かな。余力があれば各居室の荷物を一切合切取り込みたいかな」
「都度回収すれば良いのではないのか?」
「いや、もしも城が崩れたら厄介だからさ。さっきも嫌なきしみ音がしてたろ?あと数回の出し入れで崩れると思うんだよね」
「なるほどな。確かに崩れたら荷物の回収は厄介だな。分かった。中に入ろう」
前回と同じように入り口に岩を置いて、簡単に入れないようにした。
ニーナは城の作りに詳しく、薄暗いがそれでも真っ直ぐに国王の執務室に向かう。
いちいち机の中を見ていたらきりがないが、国王の執務室についてだけは別だ。3人で手分けして重要な物を探す。早々に鍵の束が出てきた。これは注意して収納に。
しかし、意外にもあっさりと国の象徴の宝剣が見つかったのであった。
それと、平らになった地面には、太陽の光りを反射する何かが見える。
ただその先は草が生い茂ってはいるが、近付いてくる者の気配はない。どちらかと言うと慌てて離れていく者、おそらく魔物だと思われる何かの気配がするが、当面の危険は去ったようだ。
岩を落とした時のドスンという大きな音と振動に危機感を抱き、この場を離れていったのだと思われる。
「これは凄いな!確かにぺったんこだが、そのような生易しいものではないぞ!」
ニーナの一言にお兄さんもそう思う。コミカルな言い方だけど、アイリーンがぺったんこさんと言ったんだよね。
アイリーンは少しすると落ち着いたようだ。レオンが取り敢えず優しく抱きしめて背中を擦っていたからだ。そしてアイリーンはレオンに抱きしめられ、宥められていると分かったようで真っ赤になりながら離れ、何故か服を直している。
「アタイが警戒しといてやるから、2人で魔石等を拾ってくるといい」
そしてレオンとアイリーンは頷いて魔石やドロップアイテムを拾いに行く。特に3人がいた辺りに集中していたが、魔石ばかりでアイテムはなかった。
体を動かすのが目的の1つだ。飛翔中は同じ姿勢だから肩が凝る。ニーナも警戒しつつ、周辺を歩いたり、屈伸したりして体をほぐしていた。
20分程で切り上げ、ニーナの元へ戻る。
「ここを均して、城を出すけど良いか?」
「構わんが、アタイ達はどうすれば良いんだ?」
「じゃあこっちに岩を出すから、そこで待っていて欲しいな」
レオンはバス位の大きさの岩をいくつか出し、間違えが起こらないようにした。間違えて2人の上に岩を出してしまったら大惨事だ。
コの字型に岩を配置し、2人はそこで待機だ。
レオンは飛翔して10m位の高さから、最大の1号岩を落として均していった。
面積的には問題ない。
2人の所に行き、岩をしまう。そして2人と一緒に均した地面の端に来た。
「背中にくっついていてね。前方に間違っても出ないで。もし前方にいる時に城を出したら間違いなく死ぬから」
「ああ。そうなるだろうな。こっちはいつでも良いぞ」
「レオン、私も大丈夫ですよ!」
「じゃあ出すよ!」
レオンは地面に手を当てると城を収納から出した。城は出現するとギシギシと音を立てていたが、数分位で収まった。
「本当に持っていたのだな」
「えっと、中に入ったら入り口を塞ぎます。それから今回の目標は目ぼしいものを回収する事かな。先ずは国王の居室や執務室に国璽とか、神器?があるだろうからそれを得たい。次に宝物庫かな。それと国庫もあるだろ?それらの次は厨房の食材かな。余力があれば各居室の荷物を一切合切取り込みたいかな」
「都度回収すれば良いのではないのか?」
「いや、もしも城が崩れたら厄介だからさ。さっきも嫌なきしみ音がしてたろ?あと数回の出し入れで崩れると思うんだよね」
「なるほどな。確かに崩れたら荷物の回収は厄介だな。分かった。中に入ろう」
前回と同じように入り口に岩を置いて、簡単に入れないようにした。
ニーナは城の作りに詳しく、薄暗いがそれでも真っ直ぐに国王の執務室に向かう。
いちいち机の中を見ていたらきりがないが、国王の執務室についてだけは別だ。3人で手分けして重要な物を探す。早々に鍵の束が出てきた。これは注意して収納に。
しかし、意外にもあっさりと国の象徴の宝剣が見つかったのであった。
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