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第1章
第15話 一緒の部屋に泊まる事に
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お兄さん瑞希ちゃんじゃなくてアイリーンに聞いたんさ。部屋を分けようか?って。でも何が起こるか分からないから怖いと言い、同じ部屋にして欲しいって言われたんだよ。まあ、夫婦として登録しちやったからそれしかないんだけれどね。2人用の部屋は1部屋しか空いていなかったんだよ。いや、夫婦向けって言われたかな。宿でカードを出すというのは規則だと言い、目的は犯罪者チェックを行う事なのだとか。でも、冒険者として俺達は夫婦として登録されているんだよね。だから勿論空き部屋は夫婦向けをまず確認するよね・・・
部屋の鍵を貰い、3階にある自分達が借りた客室に向かおうとしたら、どちらかのお腹が鳴ったんだ・・・腹減ったぞ!
少し早いけど夕食はもう食べられるというので食事の準備ををお願いした。何を注文するのかと聞かれたが、文字が読めないのでお勧めはないのか確認すると、日替わりが有るとの事でそれをお願いした。
4人掛けのテーブルだから向かい合わせに座るかなと思ったら、彼女は嬉しそうに隣に座ってきた。
「へへへ。レオンの横に座っちゃいますね!」
ちょっと!ち、近い!密着しているよ?お兄さんどきどきしちゃうよ?
先程まで抱いて飛んでいたが、それは別勘定だ。
隣に若い女子が座っているだなんて、新入行員を連れて得意先に挨拶回りをした車の中以来だよ。
「お、お腹減ったね」
「はい。私も物凄くお腹が減りました」
「疲れたでしょ?」
「ううん。だって私ってずっと抱き抱えられていただけですよ。それよりも腕は大丈夫ですか?パンパンじゃないんですか?後で腕をマッサージしますね!」
お兄さんには眩しいっす!体は少年?青年?だけど、中身はおっさんだからね。
お兄さんが触れるだけで汚してしまいそうな位にピュアな娘だな。この子のスキルが気になるけど、人に聞かれたくないから今は聞けないな。
あれっ?と思っていたら手を握られちゃったよ。いかん。ドキドキするよ。と思ったらまずは左手を掴み、彼女は両手の小指と薬指の間に俺の小指と薬指の間と親指と人差し指の間を挟み込み、親指でモミモミし始めたんだけど、声を出してしまいそうになる位気持ち良いんだよな。
「はい、次は右手ね」
そうやって同じように右手も押し広げながら、モミモミしていた。
「す、凄いね。めっさ気持ち良いよ!」
「良かった。こんな事位しか出来ないですから。明日も同じ感じですよね?」
「うん。そうなるね。ただ、町を出る時は目立つから少し歩かないとだけどね」
「はーい。そういえば皆大丈夫だと思いますか?」
「国の名前とか分かっていたらまとめて1つの国に飛ばす事が出来たんだけどね。運が良ければ数人ずつ固まっているかもだけどね」
「あの場にいたら奴隷にされて、女の子はみんな手篭めにされていたんじゃないかなって思うの。お決まりのパターンですよね?あのままだと私は今頃貴族や王族の変態に蹂躙されていましたよね。だからレオンが飛ばした先がどうなるか分からないけど、あのままよりはマシだと思うの。その、改めて助けてくれてありがとうございます!」
腕を抱きしめて肩に顔を押し当ててきた。少し涙を流しているようだ。
そっと背中を擦るが、不安を訴えてこないのには感心した。無駄だと分かっているのだなと。うん。聡い子だ。
そうしていると食事が運ばれてきて、2人で頂きますをした。
スープとナンのような物と、野菜と何かの肉と野菜を炒めたオーソドックスな感じだ。
食事を始めて直ぐ、正直な所2人共顔が曇った。薄味で美味しくないからだ。
調味料が殆ど使われていないのだ。
終始無言で食べていた。ナンはほんのり甘みがあり多少はましだったが、それ以外は微妙だった・・・ただの栄養とエネルギーの摂取になっていた。
部屋の鍵を貰い、3階にある自分達が借りた客室に向かおうとしたら、どちらかのお腹が鳴ったんだ・・・腹減ったぞ!
少し早いけど夕食はもう食べられるというので食事の準備ををお願いした。何を注文するのかと聞かれたが、文字が読めないのでお勧めはないのか確認すると、日替わりが有るとの事でそれをお願いした。
4人掛けのテーブルだから向かい合わせに座るかなと思ったら、彼女は嬉しそうに隣に座ってきた。
「へへへ。レオンの横に座っちゃいますね!」
ちょっと!ち、近い!密着しているよ?お兄さんどきどきしちゃうよ?
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「はい。私も物凄くお腹が減りました」
「疲れたでしょ?」
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お兄さんには眩しいっす!体は少年?青年?だけど、中身はおっさんだからね。
お兄さんが触れるだけで汚してしまいそうな位にピュアな娘だな。この子のスキルが気になるけど、人に聞かれたくないから今は聞けないな。
あれっ?と思っていたら手を握られちゃったよ。いかん。ドキドキするよ。と思ったらまずは左手を掴み、彼女は両手の小指と薬指の間に俺の小指と薬指の間と親指と人差し指の間を挟み込み、親指でモミモミし始めたんだけど、声を出してしまいそうになる位気持ち良いんだよな。
「はい、次は右手ね」
そうやって同じように右手も押し広げながら、モミモミしていた。
「す、凄いね。めっさ気持ち良いよ!」
「良かった。こんな事位しか出来ないですから。明日も同じ感じですよね?」
「うん。そうなるね。ただ、町を出る時は目立つから少し歩かないとだけどね」
「はーい。そういえば皆大丈夫だと思いますか?」
「国の名前とか分かっていたらまとめて1つの国に飛ばす事が出来たんだけどね。運が良ければ数人ずつ固まっているかもだけどね」
「あの場にいたら奴隷にされて、女の子はみんな手篭めにされていたんじゃないかなって思うの。お決まりのパターンですよね?あのままだと私は今頃貴族や王族の変態に蹂躙されていましたよね。だからレオンが飛ばした先がどうなるか分からないけど、あのままよりはマシだと思うの。その、改めて助けてくれてありがとうございます!」
腕を抱きしめて肩に顔を押し当ててきた。少し涙を流しているようだ。
そっと背中を擦るが、不安を訴えてこないのには感心した。無駄だと分かっているのだなと。うん。聡い子だ。
そうしていると食事が運ばれてきて、2人で頂きますをした。
スープとナンのような物と、野菜と何かの肉と野菜を炒めたオーソドックスな感じだ。
食事を始めて直ぐ、正直な所2人共顔が曇った。薄味で美味しくないからだ。
調味料が殆ど使われていないのだ。
終始無言で食べていた。ナンはほんのり甘みがあり多少はましだったが、それ以外は微妙だった・・・ただの栄養とエネルギーの摂取になっていた。
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