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第5章

会議

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 晃はバックヤード団を含めた女神達、使用人達を含めた全員を晃のメインの屋敷に呼び寄せていた。

 何があったかを皆に伝え、対応を協議する為だ。

「先程僕が襲われたんだ。ダンジョンをこれ以上攻略するなと警告されたよ。残念ながら逃げられたんだけどもね。さてこれからどうするのかと、どう言う行動が予測されるか考えて対策を打ちたいんです。それと神様達はここから別の屋敷に移って貰ます。僕のゲートはまだ知られていませんからここにいると思うでしょう。また、こんな事もあろうかと小さいですが、別の隠れ家を用意しています。そこに避難し、精鋭で一気にダンジョン攻略に動きます。また、準精鋭にて屋敷を如何にも警護している感を出し、僕もわざと屋敷を見張って警戒しているようにダンジョンから屋敷に時折来ようと思います。いちいちダンジョン正面からは出入りしませんから、攻略を進めているなんて分からないようにします。これが僕の案です。幹部でこれから会議をしますね」

 そして会議には支団の副団長以上が参加した。

「なあ、晃、セーフエリアに、しかも未到達エリアに退避するのはどうだ?」
 
 ガブリエルが聞いてきたが大輔が返答する

「それは不味いだろう。晃と俺に何かあったらセーフエリアにいる者は出られなくなり死ぬぞ」

「じゃあ、全員でダンジョンに入り攻略するまで出ないのは?」

「うん。それは僕も考えては見たのですが、神様をダンジョン入れるのは警報で分かるから奴らに感づかれるのと、神様がダンジョンに籠もるのをギルドから却下されてしまいました。」

「何だ、もう話をしているのか。奴らを尾行するか捉えてその団に圧力を掛けるか潰すのはどうだ?」

 バックヤード団の副団長が過激な案を出してきた。

「流石に戦争をするのは今後を考えると適切ではないな。それは最終手段だな。他には無いか?」

 ダグラスが否定したのだ。

「おい晃、お前まだ何か案を隠してるだろう?最近こそこそ動いているのは分かっているんだぞ。何か仕込んでたんだろう?」

 ガブリエルに追求され

「えっとですね、3つのダンジョンをほぼ同時に攻略するしかないと思うんです。既に他のダンジョンも10階層までは入っているので屋敷から出入り出来るんです。ただ、僕が行った所にしかゲートを出せないから屋敷にいるフリをし、密かに100階層のボス戦を残しておきます。そんな状態にまで3つのダンジョンで行い、全員参加で一気に3つ攻略するんです。密かにダンジョンを突き進み、同時に攻略組はパワーレベリングで低レベル者をレベル8以上に底上げして行き、戦力を増やします。僕も8になりましたから」

「何だよ、行けそうな案じゃないか。問題は?」

「大輔さんのレベルが低いので上げてもらうのと、魔力回復薬が足りません。最終のボスは一戦毎にある程度の魔力を大輔さんから僕に分けてもらいます。基本的に100階層のボスは僕の極大魔法で行ける筈です。問題は4つのダンジョンを攻略すると次は地上ダンジョンに挑む事になるのと、その先は多分5つ目のダンジョンです。あと奴らが諦めてくれるか。ただ、3つのダンジョンの攻略をやるとこちらの戦力が一気に上がったと認識し、襲いたくても襲えないくらいの力の差が出る筈です」

「何だよそれ?」

「多分神殿がダンジョンに成り代わります。何となくわかるんです。僕らが攻略すると街の有り様も変わり果てるので、それの可否が判断つかないんです」

「そんなのはね晃君が考えなくてもよいのよ。元々ダンジョンは危険な物なの。住人もリスクを承知でこの街に住んでいるのよ。だからここが王都ではないの。何が起こるか分からないけど、晃君の意見に私は賛成よ。何が起こっても連帯責任な街だから責められる事も無いわ。皆良いわよね?」

 メアリーの意見に皆賛成となり、密かにダンジョン攻略を目指す事になったのであった。
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