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第4章

契約

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 晃とイザベラとで今後の話し合いをしたが、アルテミスに起きた異常事態を考えると、やはり晃が2人目となるが、本当2人目と契約できるのであればアルテミスは晃らと契約すべきとの結論となった。

 大輔は女神との強制契約のスキルについてどう変貌したのかを説明する前に気絶して行った。急ぎ契約した方がいいのは間違いないのだが、今分かっているのは強制契約スキルは女神との契約を一方的に行ったり解約ができる事だ。通常ファーストとの契約破棄は死別以外できないのだが、それを強制的にできる。おそらくこの辺りはスキルの基幹部分となり変更できなかったのであろうとは思う。スキルが異質過ぎて全く変更できなかったのかもわからない。

 それはともかく、晃とアルテミスの3人がイザベラの私室にいた。少女~大人用の服を用意しており、アルテミスが元の姿に戻った時の為の準備は万全だ。

「えっと、アルテミス様。念の為に確認しますが、僕と契約をすると言う事で大丈夫ですか?」

「うん。お兄ちゃん大好き!だからお兄ちゃんしかいないの。契約!契約!早く!」

 晃はアルテミスが契約をしてくるのを待った。
 しかしアルテミスは何もしない。

「あの?アルテミス様から契約を開始しないとですよ?もう準備が出来ていますからどうぞ契約を始めてくださいね!」

「あれ?お兄ちゃんがするのしゃないの?あたし契約ってどうするの?私知らないよ」

 特にイザベラが驚いていたが、契約のやり方を教えるも発動しなかった。

 イザベラと話し、晃が強制契約しようとなり、アルテミスに同意を求める事にした。

「あの、アルテミス様。契約は僕のスキルでこちらから一方的にできるので、それで良ければ契約出来ますが宜しいでしょうか?」

「なーんだ。お兄ちゃんからできるなら、おねがいちます」

 時折呂律が回っていなかった。更に幼児化が進んでいるから急ぐ事にした。何か起こるか分からず、先送りは出来ないのだ。

 晃は裸のアルテミスの額に手をあて

「異世界人たる晃が望む。清らかなる乙女の中の乙女、恋の女神たるアルテミスに我と対等の立場での契約を求む。女神イザベラの立ち会いの元契約をするものである。契約実行!」

 特に言葉はいらないのだが、敢てそれらしい事を述べていた。神聖な契約っぽいよね?と晃は自問していた。

 晃とアルテミスの体が光り、アルテミスが段々と大きくなり、以前見たナイスバディがそこに現れた。顔つきは柔らかく優しさにあふれていた。骨格は同じなのだが、穏やかな性質が顔に現れていたのだ。清らかな雰囲気で、決して穢しては、おいそれと触れてはならない清らかな感じだ。全てが晃の理想だった。以前のアルテミスもそんな感じを多少受けていたが、顔の表情がきつかったのだが、今はそれがない。段々彼女を独占したい、触りたい。あの胸を揉んだらさぞかし気持ち良いんだろうな。僕の初めてね相手はアルテミスだ!受け入れている筈だから良いよね!と感じ始め、頭にも、据え膳食わねば男じゃない!抱いて欲しがっているぞ!とか煽る声に同調していった。抗えなかった。

 晃はいつの間にかアルテミスの胸に顔を埋めその見事な裸体を蹂躙し始めていた。

 契約の反動で他の冒険者が女神と契約をした時と同じで、契約した女神を性的に襲う衝動に勝てなかったのだ。魅力溢れ抱く事しか考えれなかった。晃は下半身を丸出しにし、アルテミスの純潔を奪おうとしていた。

 スキルの反動で本来晃が持つ女神との契約時の性的な衝動を抑える力が封印されてしまったのだ。アルテミスは戸惑っていた。イザベラが必至にやめさせ、合体を阻止していた。騒ぎを聞きつけた女性陣が契約した女神の純潔をまさに奪わんと組伏せ、合体し掛けていた晃にショックを受けつつも皆で晃を取り押さえていった。良く見ると晃の顔が欲望に歪み、常軌を逸していたのが分かる。
 最後はソレイユが晃を締め落とし、ロープで拘束した。

 アルテミスに服を着せていき落ち着かせてからイザベラが説明した。

「晃くんを責めないでやってほしい。私の時にはこうはならなかったけれども、本来未契約女神と契約するとこうなるんだ。油断したよ」

「あっ!聞いた事があります。女神は例外なく契約時にファーストと熱烈に合体するって」

 エニーが答えるがイザベラが否定した

「違うんだよ。今みたいに同意なしに犯され純潔を奪われるのが契約時にはよく起こるんだ。大抵の女神は見目麗しく、契約者の理想や思い描いている女神像的なスタイルになる事が多く、理性を一時的に奪われるんだ。その為に契約により、性的な衝動に抵抗出来なくるレベルで理性が奪われるんだよ。分かっていれば縛るなり対策を打てるのだけれども、顕現したての女神はそれを知らないのじゃなくて、忘れてしまっている幼体にまで戻されているんだ。その為、無条件で契約者を信頼してしまうんだよ。あげく無理矢犯されても受け入れるし、恨むどころか抱いてくれたと感謝し、惚れてしまうんだ。晃くんと大輔は異世界人で、一回だけ理性が勝てるようになっていたようだね。今後契約者を増やす場合は拘束してからになるね。意識を取り戻したら流石に正常に戻っている筈とは思うけど、皆でアルテミスを守ってね」

 皆頷いたが、ただ、アルテミスは違った

「ああ、そんな、どうせ私は多くの男を受け入れていまい穢されているのですよ。晃様を気絶させなくても良かったのです。それより死なせてください。支配されていたとはいえ私は淫らで穢されています。こんな穢れた体では晃様に迷惑をお掛けします」

「ちょっとおいで、皆でアルテミスを押さえて。ねえ、夢でも見てたのじゃないの?ほら、アルテミスは純潔じゃない」

「えっ?あれ?確かにまだ処女ですわ。どうして?」

「天界から来る時に記憶に混乱をきたす時があるの。貴女はね、エレクトラと言う女神が亡くなって、入れ替わりで下界に送られてきたばかりなのよ。しかも即晃くんに惚れたのよ。そう彼は特別な存在なの。貴女が見たのは可能性、パラレルワールドでの事よ。もしグリードを止められなかった場合の運命だったのよ。だから今は違うの。忘れなさい」

「は、はい。良かった!私穢れてないのよね?晃様に綺麗な体で抱いていただけわは。えっ?なんで私こんなはしたない事を思うのかしら?」

「それも契約の影響よ。私もずっとそれを夢見てるの。段々落ち着いて、ただの恋心になるのよ。晃くんの性格はね、貴女本来の性質が好みだから、晃くんの理性がいつまで持つかしら。彼は今いる子達をいずれ娶るから仲良くするのよ。でも、まだ誰にも手を出さないヘタレじゃなくて紳士よ」

「はい。お姉さま。天界と同じでそう呼ばさせて頂きますわ。それよりも晃様の影響ですか?お姉さまはまるで別人のようにお優しく成られましたね」

「良かった。ちゃんと私の事を思い出したのね。うん。愛のなせる業よ。ふふふ。それとね、晃がアルテミスを犯そうとしてたなんて言わないようにね。契約したら即気絶した事にするのよ」

 そうしていると晃が目覚め始めたのであった。
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