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第4章

3人組

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 治療が終わると直ぐに2人は目覚め、エニグマが2人とはいえ援軍を連れている事に狂喜していた。

 改めて3人と話をしようとしたが臭かった。

 晃はまずクリーンを掛けてからとし、先に済ませた部屋以外に3人組にクリーンを掛けてから食料を出し、まず食べてもらった。

 エニグマと同じくずっと食べていなかったので夢中になって食べていた。

 その間エニグマが状況を伝え、救助隊が来るまで晃とレヴィが皆の所に行き守ると。晃には収納があり、ある程度の食料がある。救助隊が来るまで持ち堪える量だと。救助隊が来た時に餓死してましたじゃ洒落にならないからと、急ぎ下に、皆の所に向かうとした。
 レベルが5と4で、多分女神の加護の関係でレベルが6と5以上の実力があり、十分38階層まで行けると。ただ30階層のボスというか主が曲者と晃にも話す。

 エニグマは時折晃を熱いい目で見ていた。期待の目なのか異性として見ているのか。ただ、晃を様付けで呼んでいて何かと頼りにしていた。当たり前である。彼が自分の、仲間の命を握っているのだ。頼りない姿とは裏腹にかなりの強さを感じた。

 3人組は20代半ばの戦士で、冒険者になる前から鍛えていたと。元々土魔法が使えていたのが1名だが、牽制にしか使えていないらしい。

 角刈りで上半身は裸に胸当てのみのムキムキマントリオだ。
 名前と獲物は
 リジビ  ロングソードと盾
 ウコイ  大剣
 サイタ  槍
 という。
 言わなくても良いのに、女は尻だ!尻が全てだ!と訳のわからぬ事を口ずさみ、エニグマがため息を付いていた。

 装備は健在だ。
 食料は後2日位でやばいらしい。

 時間との戦いになるからと早速階段を目指した。
 基本的に晃が戦い、レヴィが皆のフォローで、エニグマの魔法は討ち漏らしへの対処だ。まずは29階層を目指す。そこに道中利用したセーフエリアが有るというのだ。

 なるべく4人には回さないが、万が一の時は身を守る事を優先してもらう。

 地上に向かう選択肢はなかった。救助隊を待っていては餓死する者が出ると。

 進行のペースは早歩きだ。

 なんとか対処できる数の魔物しか出ない。魔物避けがしっかり効いているから散発的な遭遇戦のみだ。彼らはレベル6での団の中核をなす前衛だった。
 今はレベルが0になりステータスの上昇分が無くなっていて、彼らの直接戦闘はかなり厳しい。かなりのリスクにしかならないのである。

 幸い夕方には29階層のセーフエリアに来た。10畳位有り、中々の広さだった。

 入口はサイタが土魔法で隠す。近くに鳴子を仕掛け、万が一の時に備えていた。幸い晃の収納に有る物で何とかなった。食事をし、寝床の準備になった。幸い大輔達に渡した屋敷用に買っていた布団があった。出し忘れていたのだ。敷物を敷き、布団を並べたのだ。

 念の為見張りを立てるが、晃、レヴィは寝てくれと、二人が皆の生命線だと。また魔力回復の関係でエニグマも見張りをしなく、3人組がする事になった。

 晃はふと思い出し、ロトを確認した。レベルアップ記念やクラン結成記念、パーティー結成記念等が有った。
 控えているロトを見て晃は真っ赤になった。
 童貞卒業記念ロトがあり、セクシーランジェリーや避妊具セットが景品だったからだ。

 レベルアップは3から5まで溜まっていて、晃は収納が許す限りロトを回す事にした。何が活きてくるか分からないからで、皆に説明し、回収した魔石を使うのであった。
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