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第4章
救出
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晃達は急いで20階層を目指していた。時間の問題だからである。イザベラを死なせるわけにはいかないのだ。警戒が疎かになるが、かなりのペースで走っていた。
ローラン達は団の遠征に付いて行ってもっと下の層まで経験済みだった。そのた為最短ルートが分かっている。戦闘も必要最小限の戦闘に留め、一気に倒す事を優先に戦っていた。
最初は早足だったが次第に小走りになっていたそして小走りどころか完全にランニングのペースになっていたのだ。
その甲斐あってか異変を感じてから10分殆どで20階層に来たのだ。幸イザベラの気配はまだしており、生きてさえいればなんとかなるのだ。手足がちぎれていようが大輔にお願いして欠損修復をしてもらえる。大輔は自分は戦う方が似合っていると言ってはいるが、晃からすると完全なチートヒーラーである。
ほどなくして前方に開けた空間があり、そこに大量の魔物の気配を感じる。
気配からはどう見てもそこにイザベラがいるのだ。晃は何も考えずに全力疾走でそこに突っ込んでいってしまった。
「何やってんだ!死にたいのか、バカ!」
ローランが言うが止める事ができなかった。仕方がないので皆晃の後に続く。晃は壁を背に半円形で魔物に取り囲まれていたイザベラと合流する事ができた。魔物達は晃には容赦なく襲ってくる。
この数日の訓練で晃の戦闘力は劇的に変わっていた。元々ステータス頼みで剣を振ったりしていたが、そこに基本的とは言えちゃんと剣の扱い方や戦いの技が練り込まれている。
イザベラの周りを少しづつ始末していき、晃はイザベラに背中を向けて周りの魔物達に剣や腕を振り、鎌鼬で次々と屠って行く。少し余裕ができて来て
「イザベラ様なんでこんな所にいるんですか?」
「街で誰かに襲われたのだけど、気が付いたらダンジョンにいたの。袋の中に入れれれていたから少し体が痛むけど、動けるよ!」
襲ってきているのは狼のような獣達だった。お腹位までの体高があり、犬や狼にしたらかなり大きい。額に角が一本生えておりそれが狼なのではない事がよく分かる。
いかんせ数が多かった。倒しても倒してもキリがない。仕留め損ねた奴が晃の腕を噛み、足を噛む。血だらけになっていたがそれでも振るう剣を止めない。そう自分がやられれば女神もやられる!そう思ったからである。
半分程倒した辺りでようやくローラン達が合流した。そこからはあっという間だった。ソレイユたちが鬼神の如く駆逐していく。晃に近づく奴は レヴィが矢で仕留めていく。
そこからはあっさり駆逐していく。魔石の数から50匹以上だったようである。
レヴィが慌てて晃を治療していく。レオナはイザベラの護衛だ。ローランが周りを警戒するが、ほどなく晃の怪我も治って行く。
晃が治療されている間、周辺探索に出ていたソレイユが戻ってきた。
「今のところ近くには何もいないようです。それより晃様大丈夫ですか?」
「みんな僕の方は大丈夫だから。それよりもイザベラ様は大丈夫なの?」
満身創痍にしか見えない晃がイザベラの事を心配する。イザベラは
「晃くんのおかげで私は大丈夫よ。さすがは私の晃くんね。愛を感じたわ」
しれっと言う。しかしまだ周りを警戒している状況で、イザベラの言った意味を理解する者はいなかった。ただ、冗談が言えるような状態だったので怪我は特にないのだろうと判断していた。とりあえずころがっている魔石を拾う。床に転がっていて踏むと転倒して大変危険である。稼ぎが欲しいのもあるが、危険な為に回収をどんどんしていった。そして取り急ぎ地上に出ようということになり、先頭がローランとレオナ。続いてソレイユとイザベラ。晃とレヴィが後衛になる。
そして19階層に向けて歩き始めたが、1分も経たないうちに後方より何かが接近してくる気配があった。身構えるとそこには一人の若者が転がり込んできた。どうやら複数の魔物に追われているようだったのである。
ローラン達は団の遠征に付いて行ってもっと下の層まで経験済みだった。そのた為最短ルートが分かっている。戦闘も必要最小限の戦闘に留め、一気に倒す事を優先に戦っていた。
最初は早足だったが次第に小走りになっていたそして小走りどころか完全にランニングのペースになっていたのだ。
その甲斐あってか異変を感じてから10分殆どで20階層に来たのだ。幸イザベラの気配はまだしており、生きてさえいればなんとかなるのだ。手足がちぎれていようが大輔にお願いして欠損修復をしてもらえる。大輔は自分は戦う方が似合っていると言ってはいるが、晃からすると完全なチートヒーラーである。
ほどなくして前方に開けた空間があり、そこに大量の魔物の気配を感じる。
気配からはどう見てもそこにイザベラがいるのだ。晃は何も考えずに全力疾走でそこに突っ込んでいってしまった。
「何やってんだ!死にたいのか、バカ!」
ローランが言うが止める事ができなかった。仕方がないので皆晃の後に続く。晃は壁を背に半円形で魔物に取り囲まれていたイザベラと合流する事ができた。魔物達は晃には容赦なく襲ってくる。
この数日の訓練で晃の戦闘力は劇的に変わっていた。元々ステータス頼みで剣を振ったりしていたが、そこに基本的とは言えちゃんと剣の扱い方や戦いの技が練り込まれている。
イザベラの周りを少しづつ始末していき、晃はイザベラに背中を向けて周りの魔物達に剣や腕を振り、鎌鼬で次々と屠って行く。少し余裕ができて来て
「イザベラ様なんでこんな所にいるんですか?」
「街で誰かに襲われたのだけど、気が付いたらダンジョンにいたの。袋の中に入れれれていたから少し体が痛むけど、動けるよ!」
襲ってきているのは狼のような獣達だった。お腹位までの体高があり、犬や狼にしたらかなり大きい。額に角が一本生えておりそれが狼なのではない事がよく分かる。
いかんせ数が多かった。倒しても倒してもキリがない。仕留め損ねた奴が晃の腕を噛み、足を噛む。血だらけになっていたがそれでも振るう剣を止めない。そう自分がやられれば女神もやられる!そう思ったからである。
半分程倒した辺りでようやくローラン達が合流した。そこからはあっという間だった。ソレイユたちが鬼神の如く駆逐していく。晃に近づく奴は レヴィが矢で仕留めていく。
そこからはあっさり駆逐していく。魔石の数から50匹以上だったようである。
レヴィが慌てて晃を治療していく。レオナはイザベラの護衛だ。ローランが周りを警戒するが、ほどなく晃の怪我も治って行く。
晃が治療されている間、周辺探索に出ていたソレイユが戻ってきた。
「今のところ近くには何もいないようです。それより晃様大丈夫ですか?」
「みんな僕の方は大丈夫だから。それよりもイザベラ様は大丈夫なの?」
満身創痍にしか見えない晃がイザベラの事を心配する。イザベラは
「晃くんのおかげで私は大丈夫よ。さすがは私の晃くんね。愛を感じたわ」
しれっと言う。しかしまだ周りを警戒している状況で、イザベラの言った意味を理解する者はいなかった。ただ、冗談が言えるような状態だったので怪我は特にないのだろうと判断していた。とりあえずころがっている魔石を拾う。床に転がっていて踏むと転倒して大変危険である。稼ぎが欲しいのもあるが、危険な為に回収をどんどんしていった。そして取り急ぎ地上に出ようということになり、先頭がローランとレオナ。続いてソレイユとイザベラ。晃とレヴィが後衛になる。
そして19階層に向けて歩き始めたが、1分も経たないうちに後方より何かが接近してくる気配があった。身構えるとそこには一人の若者が転がり込んできた。どうやら複数の魔物に追われているようだったのである。
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