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第143話 倒してもまた出る
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ミノタウロスを倒し、トルネアにはドロップを回収してもらい、カレンとルシアスには怪我人の治療をしてもらう。
イリーヌとミリアは警戒組だ。
俺は魔石鑑定をしてスキルが良さそうな2個の魔石のみをもらい、残りは襲われていた冒険者に渡す。
「助けて頂きありがとうございます!もうポーションも底をつきあと1分もすれば私達は死んでいたと思います」
「大丈夫よ!皆生きているわ」
生きてさえいればなんとでもなる。
死者蘇生はあまり知られたくないが生きているならば、治療魔法を使えばどうにでもなる。
「よし!治療が終わり次第22階層から戻ろう!」
俺がそう言った途端にミリアから警告が来た。
「ミノタウロスが来たよ!」
後続が来た。
「倒すと直ぐに別のが来るんです」
持ちこたえていたのは2匹のみが来ていたからのようだ。
離脱すべく治療をしていると次のが来る形だ。
だが2人に任せれば大丈夫だ。
倒れているのは俺と同じ位の年の女の子だ。
治療していた子も怪我をしているが自力で動けそうだ。
戦っていた2人もなんとか歩けそうだ。
俺は気絶している子をお姫様抱っこし、もう1人の子はカレンが肩を貸す。
「埒が明かない。脱出だ!イリーヌとミリアは来た方へ押し戻しつつ転移版を使うべく上り階段へ!トルネアは殿頼めるか!?ルシアスとシルフィスは全体のフォローを」
俺は残りの者を立たせ、階段を目指した。
今のミノタウロスは早々に倒したが、階段に向かう時にまた来た。
それらも瞬殺に近い。
幸い前方からのみで、後方から脅威は迫っていない。
で、階段の所でまたもやミノタウロスが来た。
登り切ると、通路は直線だったが、やはりミノタウロスが来る。
「このまま進むしかなさそうだな。まず避難させるから暫くの間持ち堪えてくれ!」
「分かりました!ここは命に変えてでも死守するから早く行って!」
ミリアに送り出され、俺とカレンが怪我人を送る。
その場にいた者に俺は告げる。
「23階層から下に向かってミノタウロスが出て来ている。誰か警戒を!俺達は発生源を潰しに行く」
それたけ告げるとカレンと共に転移版に触れた。
戻ると丁度少し休んでいた。
「先頭を変わるよ。トルネア、俺と並んでくれ!」
「了解なのデス」
イリーヌとミリアはまだ行ける!といった感じだったが、俺の指示に従ってくれた。
「よし!予定変更で、このまま突き進み、元凶を絶とう。無理ならタワー攻略を進めよう!」
皆が頷いたので俺は先へと踏み出したのだった。
イリーヌとミリアは警戒組だ。
俺は魔石鑑定をしてスキルが良さそうな2個の魔石のみをもらい、残りは襲われていた冒険者に渡す。
「助けて頂きありがとうございます!もうポーションも底をつきあと1分もすれば私達は死んでいたと思います」
「大丈夫よ!皆生きているわ」
生きてさえいればなんとでもなる。
死者蘇生はあまり知られたくないが生きているならば、治療魔法を使えばどうにでもなる。
「よし!治療が終わり次第22階層から戻ろう!」
俺がそう言った途端にミリアから警告が来た。
「ミノタウロスが来たよ!」
後続が来た。
「倒すと直ぐに別のが来るんです」
持ちこたえていたのは2匹のみが来ていたからのようだ。
離脱すべく治療をしていると次のが来る形だ。
だが2人に任せれば大丈夫だ。
倒れているのは俺と同じ位の年の女の子だ。
治療していた子も怪我をしているが自力で動けそうだ。
戦っていた2人もなんとか歩けそうだ。
俺は気絶している子をお姫様抱っこし、もう1人の子はカレンが肩を貸す。
「埒が明かない。脱出だ!イリーヌとミリアは来た方へ押し戻しつつ転移版を使うべく上り階段へ!トルネアは殿頼めるか!?ルシアスとシルフィスは全体のフォローを」
俺は残りの者を立たせ、階段を目指した。
今のミノタウロスは早々に倒したが、階段に向かう時にまた来た。
それらも瞬殺に近い。
幸い前方からのみで、後方から脅威は迫っていない。
で、階段の所でまたもやミノタウロスが来た。
登り切ると、通路は直線だったが、やはりミノタウロスが来る。
「このまま進むしかなさそうだな。まず避難させるから暫くの間持ち堪えてくれ!」
「分かりました!ここは命に変えてでも死守するから早く行って!」
ミリアに送り出され、俺とカレンが怪我人を送る。
その場にいた者に俺は告げる。
「23階層から下に向かってミノタウロスが出て来ている。誰か警戒を!俺達は発生源を潰しに行く」
それたけ告げるとカレンと共に転移版に触れた。
戻ると丁度少し休んでいた。
「先頭を変わるよ。トルネア、俺と並んでくれ!」
「了解なのデス」
イリーヌとミリアはまだ行ける!といった感じだったが、俺の指示に従ってくれた。
「よし!予定変更で、このまま突き進み、元凶を絶とう。無理ならタワー攻略を進めよう!」
皆が頷いたので俺は先へと踏み出したのだった。
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