ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力！魔石を使っての魔法＆スキル付与！この力で最強を目指す〜

第139話 可哀想だが追い討ちを掛けるぜ！

　困った・・・
　俺の妻達があまりにも綺麗でつい我を忘れたのと、本当に反省していると言うのが見た目からもわかる。

　確か髪が長くて勘違いナルシストやオールバックにしてちょいワル風にしていた奴もいたな。

　確か整髪剤は高価だったはずだけど、整髪剤を使って見た目をかなり気にしていたな。

　ただ、俺の所にはいさせたくない。

　う～ん。

　俺は閃いた。
　カノープスさんに押し付けよう。
　確か警護要員が少なくて中々人が見つからなく、奴隷を育てるまでの繋ぎが欲しいが、そんな都合のよい雇われ方をする奴は中々いない。

「分かった。１つ頼まれ事を聞いてくれるなら今回の事は水に流そう・・・」

「やります！」

　俺は一息付いたが、そのタイミングでやると言い出した。

「何をするか聞かなくても良いのか？」

　ブンブンと縦に首を振る。

「ひょっとしたら下水や糞尿の処理施設で働けというのかも分からないぞ！」

　そういった所の仕事は刑務所代りに犯罪奴隷にやらせている。

　俺達日本人が犯罪だと思う内容だ。
　強盗、殺人、暴行、強姦等の性犯罪等をやった奴だ。
　かなり苛酷らしい。

　一瞬引き攣ったが意志は変わらないようだ。

　１人ずつ顔を見るが、目が合うと頷く。
　涙目なのは仕方がないが、覚悟は感じられた。

「少し待っていろ」

　俺は会議室を出ると１番近くにいたカレンの耳元にこれからする事を伝え、先に行って貰う事にした。

　彼らには悪いが、やらかした事の重さを今は感じ、更なる反省をさせる。

「じゃあこれからお前等にやらせる仕事場に連れて行く。先ずはその仕事を斡旋する人の所に行くからついて来い」

　俺は先程依頼を受けてくれたリーダーに小声で何をさせるのか伝えると驚いていた。

「まあ君等も頑張れよ。アッテンボローさん、私はこれで」

　そうして別れた後、カノープス商会に移動するがら彼らの表情は暗い。
　唇を噛みしめ、やりきるとの意志を感じた。

「まあ後任が育つまでの１月か２月の間だからそんなに悲壮感を出さなくても良いぞ。真面目に任務を全うしたら俺からも御褒美をやるからな」　　

　いくら絡んで来た奴らとはいえ、少し罪悪感を覚えた。

　彼らの中では暫くの間糞尿まみれになる日々が待ち受けている事になっている。

　そしてカノープス商会に着くとカノープスさんの執務室にそのまま行く。

　妻達は久し振りに服選びをしてもらう。
　最近買っていないのもあり、待ち時間を服選びをして過ごして貰う事にした。

「いらっしゃい。月夜の満月団さん」

　彼らは自らの頭からパーティー名を変えていた。
　俺が告げたのより酷いので聞かなかった事にした。

「アロンさん。いったい彼らに何を言ったのですか？目が死んでいますよ」

　俺はにかっと満面の笑みを浮かべながらピースをする。

　カノープスさんはジト目で俺を見たが、彼らに座るよう指示した。

「私は君達の雇い主となるカノープス商会の商会主です。任期は・・・」

　カノープスさんは仕事の内容を最後にする形で、雇用条件から話をし始めた。
　彼も悪ノリしていたな・・・・
　哀れ坊主５人組。