ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!魔石を使っての魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜

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第138話 土下座

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 俺の前に5つの眩いが歪な形のボールがあった。

 否!

 それは見事に剃り上げた人の頭だ。

 俺は文字通りギョッ!となりたじろいだ。

 1步後退りカレンにごちんこだ。

「キャッ!もうアロン、いきなりどうしたのよ!」

 俺が口をパクパクしながら目線で訴え掛けるとカレンもパクパクになった。

「野郎共、ちゃんと謝るぞ!」

 5人が一斉にでなはく、波の様な動きで横一列に並んだ奴らが次々とジャンピング・ド・ゲ・ザ!を敢行した。

 一糸乱れぬ見事な土下座だ。

「しいやせんしたー!」

 多分すいませんでした!と言っているのだろうが、訳が分からない。

 イリーヌは驚きはしたものの、そいつらの正体が分かったようで更に目を見開き驚いていた。

「ほう。心を入れ替え真人間になるのだな?」

 イリーヌがニコニコしながら問い正した。

「姐さん達があまりにも綺麗で我を忘れ粋がってしまいました。反省してます!」

 皆頭を床に擦り付ける。

 ギルドの入り口にてそんな事をしているので目立つ事目立つ事・・・

 ミリアが俺にそっと耳打ちした。

「ほら、私達5人を置いていけと言っていた5人組みですよ」

 そう言われてみると何となく見覚えと言うか、似ている。

「取り敢えずこっちにこい。ここだと皆の迷惑だ」

 結局先程までいた会議室に戻る事になった。

 因みに妻達は別の所にいるが、先程依頼を受けてくれたパーティーのリーダーが付き合ってくれた。

「お前等って俺に絡んで来た奴らだよな?随分見た目が変わったようだがいったい何の用だ?」

「本当にご迷惑をお掛けしました!出来たてとはいえタワー攻略者に対して失礼しました!俺達反省したんです。あの後騎士団の怖いおねえじゃなくて、騎士の方々にみっちり怒られ、俺達が何をやらかしたのかや、兄貴が手心を加えてくれていなければ今頃屍を晒していたと聞きました」

「何だよそれ。それより騎士って、お前等犯罪者じゃなかったのか?」 

「あっ!それ別の奴らっす!最初そいつらと間違えられたんっすけど、出来心で絡んじまったのは兄貴だけなんっす」

「じゃあ君達を犯罪者と間違って騎士団が取り締まったんだね。だが、これは絡んではいけない方に絡んだ君等の自業自得だよね」

「あっはい。勿論兄貴に絡んだ俺達が全面的に悪いっす。ただ、俺等に似たやつが罪を犯しているって聞いたんです」

 そこから反省している事をアピールするのと、似た容姿の奴等と外観の違いを出すのもあり毛を剃ったと言っていた。

 また、犯罪者かどうかは騎士団に引っ張られた時にコンディションカードを確認され、そうではないと分かり大いに騎士達を驚かさせ、お灸を据えられた様をシミジミと話していた。

 さてこいつらどうしてくれよう・・・
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