ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!魔石を使っての魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜

KeyBow

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第133話 タワーに中々入れないぞ!

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 恒例?のステータス読み上げが終わった。
 この世界でステータスを知る事は本来出来なかったので、猛者、剣神だとか仰々しい二つ名が付く者との比較ができないのでなんとも言えない。

 だが、レベルアップによるステータスアップはなんとなくレベルアップした時に、体の動きについてキレが出そうな感覚になる!と言っていた。

 実は俺とカレンにはそういった感覚がなく、数字を見てふむふむと頷く感じだ。

 特にボーナスポイントを操作すると力が湧き上がるが、体の動きに頭がついて来ないらしい。

 その辺りの感覚は分からない。
 なのでステータス強化は4項目とも1ずつ上げる事になった。

 全体が上がるのはレベルアップと同じだからだ。
 だから魔力が足りなければその人は見送り、次のステータス強化時に最初に行う。

 彼女達の意見は大事だ。
 こういった事は当人、つまり俺が感覚を共有出来ないから危険性がある事を実体験で理解できないからだ。

 また、摂政から国中の魔石取扱店に対し、国が色が違う魔石を買い取る旨の通達を出してもらう事を提案されたのだが、それは断った。

 国が動けば色違いにかなりの価値があり、吹っ掛けたりする輩が出たりと魔石の値段そのものが高騰し兼ねないからだ。

 なので俺達が地道に動く事が必須になるのだが、さあ今日もルーチンの魔石購入に行こうか!と俺が告げるとトルネアに指摘された。

「私達が買いに行く必要はないと思うのデス」

「えっ?どういう事?」

「折角使用人がいるのですから、教えて仕事にすれば良いのデス!使用人が買うも皆が買うも同じデス!」

 俺は・・・俺はアホだなと呟いた。

 コホン。

「何でそこに思い至らなかったんだろう。トルネア、ナイス!流石だ!メイドと執事の何人かを呼んで、護衛に警護担当を付けようか。他には?」

「では3日程同行して教えましょう。それと当面の事として元々奴隷の使用人と護衛にお小遣いをあげて、護衛と使用人を一緒にして出掛けさせ、好きな物を買うようにし、上司の評価が高ければお小遣いが貰えるようにしませんか?」

 ルシアスの発言だ。
 飴を与えてやる気を出す有意義な意見だ。

「主人との面談を全員定期的に行い、秘密厳守でとして愚痴を聞くのはどうかしら?」

 珍しい事にミリアの意見だ。
 これは女性陣はルシアス、男性陣は俺になった。
 個人的な相談でも良いとした。

 シルフィスが今から連れて行く者達を集めに行っている時に話し合った。

 シルフィスは屋敷の運用面では種族の関係からあまり役に立たないと言っていた。

「魔石を使用人さんが買うようにしたら、置き場所を考えないとよね。普段使いのと分けないとね。出来れば大きさ別に分けられるようにした方が良いかな?それと鑑定した魔石を袋に入れるのよね?」

 カレンからの指摘でこの後、籠を買って来て貰うように指示をする事にした。

 メモを取っていたが、イリーヌとルシアスにお願いして執事長に指示を出す指示書とまではいかないけど、箇条書きで指示事項を2部作り、それを一部を控えに残す事にした。

 うーん・・・中々タワーに入れない・・・

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