129 / 147
第129話 2日目
しおりを挟む
その日の風呂は妻達と入ったが、童貞には刺激が強かった。
メイドをする奴隷達には普通の貴族と違い、報奨で貴族となった俺達にはメイドに体を洗ってもらったりお風呂で性的としか思えない半ばいかがわしいマッサージは不要だと伝えてある。
聞いた話だとここはソープランドか!?といった洗い方をするのが一般的だった。
後日これはからかわれただけだと分かったが、それをするのは自ら妾になりたいとアピールし、お手付きを期待する者のする事で、はっきりとやるなと言っておかないと1人では入れなくなる。
風呂には並々ならぬこだわりを持って建てられたらしいが、かなり豪華で広い。
領主の屋敷で入った風呂よりも豪華だったりする。
ただ、この屋敷は領主様の屋敷より一回り小さいので、いかに風呂にリソースを割いたのかが分る気がする。
寂しいが最古のタワーを攻略するか、俺とカレンが高校を卒業したはずの日まで妊娠しないようにとの配慮から各自の居室で休む。
とはいえ早速夜這いが来た。
予見して今晩はトルネアの部屋にて休み、俺の部屋ではトルネアが寝ていた。
誰の部屋と代わるかは日替わりでランダムだ。
奴隷達の気持ちは分からなくもない。
俺に抱かれ庇護下に入り、あまつさえ子を身籠れば貴族の長子の母となるのだ。
だが、俺はそのような事を望まないが、それをしてくる者達を罰しないようにと話はついている。
今後の事はともかく、数日間は生き残るために必死だという事から酷い事はせず、残念でした!と1言言って終わる事になっていた。
因みにトップバッターは領主様から派遣されたメイドさんだった。
領主様は高齢で打ち止めなのだそうだ・・・聞きたくない話はをトルネアは目を輝かせながら翌日俺に語っていた。
そして翌朝、魔力が回復している事を確認すると残りの欠損者を治していった。
「ふう。これで皆治ったかしら?」
「お疲れ様。一応女性陣を集めて乳房の欠損がないか確認した方が良いと思うよ。俺は執事長と話をしているから、女性だけのデリケートな話もあるだろ?」
「アロンにしては上出来な意見ね。うふふ。貴方なら見物しても誰も咎めやしないわよ」
「あのなあシルフィス、例えば胸が切り取られていたとして、例え治して貰えると分かっていても俺にそんな姿を見られたいか?」
「言われてみればそうね。じゃあ終わったら誰かに伝えて貰うわね」
俺は広間を出ると執務室に向かう。途中見掛けた使用人に執務室にいるから、執事長に来るように伝えてとお願いした。
部屋の机や調度品は元の持ち主が使っていたままだ。
趣味はけばけばしく悪い。
流石に書類は別の所に置いてあり、家の図面関連以外は領主様へ渡している。
そう言えばトルネアの話に疑問がある。
勿論トルネアが悪いのではないが、領主が打ち止めだとの話は多分違う。
髪は白い物が多いが、初老というより壮年だ。
まだまだあっちも元気そうなんだよな。
じゃああのメイドは何者か?
鑑定しておけば良かったがあくまでトルネアから聞いただけなのでよく分からない。
かなりの美人のようだが、エセメイドか?
そんな事を考えているとドアがノックされ、2人分のお茶を持った執事長が現れたのだった。
メイドをする奴隷達には普通の貴族と違い、報奨で貴族となった俺達にはメイドに体を洗ってもらったりお風呂で性的としか思えない半ばいかがわしいマッサージは不要だと伝えてある。
聞いた話だとここはソープランドか!?といった洗い方をするのが一般的だった。
後日これはからかわれただけだと分かったが、それをするのは自ら妾になりたいとアピールし、お手付きを期待する者のする事で、はっきりとやるなと言っておかないと1人では入れなくなる。
風呂には並々ならぬこだわりを持って建てられたらしいが、かなり豪華で広い。
領主の屋敷で入った風呂よりも豪華だったりする。
ただ、この屋敷は領主様の屋敷より一回り小さいので、いかに風呂にリソースを割いたのかが分る気がする。
寂しいが最古のタワーを攻略するか、俺とカレンが高校を卒業したはずの日まで妊娠しないようにとの配慮から各自の居室で休む。
とはいえ早速夜這いが来た。
予見して今晩はトルネアの部屋にて休み、俺の部屋ではトルネアが寝ていた。
誰の部屋と代わるかは日替わりでランダムだ。
奴隷達の気持ちは分からなくもない。
俺に抱かれ庇護下に入り、あまつさえ子を身籠れば貴族の長子の母となるのだ。
だが、俺はそのような事を望まないが、それをしてくる者達を罰しないようにと話はついている。
今後の事はともかく、数日間は生き残るために必死だという事から酷い事はせず、残念でした!と1言言って終わる事になっていた。
因みにトップバッターは領主様から派遣されたメイドさんだった。
領主様は高齢で打ち止めなのだそうだ・・・聞きたくない話はをトルネアは目を輝かせながら翌日俺に語っていた。
そして翌朝、魔力が回復している事を確認すると残りの欠損者を治していった。
「ふう。これで皆治ったかしら?」
「お疲れ様。一応女性陣を集めて乳房の欠損がないか確認した方が良いと思うよ。俺は執事長と話をしているから、女性だけのデリケートな話もあるだろ?」
「アロンにしては上出来な意見ね。うふふ。貴方なら見物しても誰も咎めやしないわよ」
「あのなあシルフィス、例えば胸が切り取られていたとして、例え治して貰えると分かっていても俺にそんな姿を見られたいか?」
「言われてみればそうね。じゃあ終わったら誰かに伝えて貰うわね」
俺は広間を出ると執務室に向かう。途中見掛けた使用人に執務室にいるから、執事長に来るように伝えてとお願いした。
部屋の机や調度品は元の持ち主が使っていたままだ。
趣味はけばけばしく悪い。
流石に書類は別の所に置いてあり、家の図面関連以外は領主様へ渡している。
そう言えばトルネアの話に疑問がある。
勿論トルネアが悪いのではないが、領主が打ち止めだとの話は多分違う。
髪は白い物が多いが、初老というより壮年だ。
まだまだあっちも元気そうなんだよな。
じゃああのメイドは何者か?
鑑定しておけば良かったがあくまでトルネアから聞いただけなのでよく分からない。
かなりの美人のようだが、エセメイドか?
そんな事を考えているとドアがノックされ、2人分のお茶を持った執事長が現れたのだった。
12
お気に入りに追加
748
あなたにおすすめの小説
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
祈りの力でレベルカンストした件!〜無能判定されたアーチャーは無双する〜
KeyBow
ファンタジー
主人公は高校の3年生。深蛇 武瑠(ふかだ たける)。以降タケル 男子21人、女子19人の進学校ではない普通科。大半は短大か地方の私立大学に進む。部活はアーチェリー部でキャプテン。平凡などこにでもいて、十把一絡げにされるような外観的に目立たない存在。それでも部活ではキャプテンをしていて、この土日に開催された県総体では見事に個人優勝した。また、2年生の後輩の坂倉 悠里菜も優勝している。
タケルに彼女はいない。想い人はいるが、彼氏がいると思い、その想いを伝えられない。(兄とのショッピングで仲良くしているのを彼氏と勘違い)
そんな中でも、変化があった。教育実習生の女性がスタイル抜群で美人。愛嬌も良く、男子が浮き足立つのとは裏腹に女子からの人気も高かった。タケルも歳上じゃなかったら恋をしたかもと思う。6限目が終わり、ホームルームが少しなが引いた。終わると担任のおっさん(40歳らしい)が顧問をしている部の生徒から質問を受け、教育実習生のミヤちゃん(竹下実弥子)は女子と雑談。タケルは荷物をまとめ、部活にと思っていた、後輩の二年生の坂倉 悠里菜(ゆっちゃん、リナ)が言伝で来た。担任が会議で遅れるからストレッチと走り込みをと言っていたと。この子はタケルに気があるが、タケルは気が付いていない。ゆっちゃんのクラスの担任がアーチェリー部の担任だ。ゆっちゃんと弓を持って(普段は学校においているが大会明けで家に持って帰っていた)。弓を背中に回して教室を出ようとしたら…扉がスライドしない。反対側は開いていたのでそっちに行くが見えない何かに阻まれて進めない。反発から尻餅をつく。ゆっちゃんは波紋のようなのが見え唖然とし、タケルの手を取る。その音からみっちゃんも扉を見て驚く。すると急に光に包まれ、気絶した。目を覚ますと多くの人がいる広間にいた。皆すぐに目覚めたが、丁度三人帰ったので40人がそこにいた。誰かが何だここと叫び、ゆっちゃんは震えながらタケルにしがみつく。王女と国王が出てきてありきたりな異世界召喚をしたむね話し出す。強大な魔物に立ち向かうべく勇者の(いせかいから40人しか呼べない)力をと。口々に避難が飛ぶが帰ることは出来ないと。能力測定をする。タケルは平凡な数値。もちろんチート級のもおり、一喜一憂。ゆっちゃんは弓の上級スキル持ちで、ステータスも上位。タケルは屑スキル持ちとされクラスのものからバカにされる。ウイッシュ!一日一回限定で運が良ければ願いを聞き入られる。意味不明だった。ステータス測定後、能力別に(伝えられず)面談をするからと扉の先に案内されたが、タケルが好きな女子(天川)シズクと他男子二人だけ別の扉を入ると、閉められ扉が消え失せた。四人がいないので担任が質問すると、能力が低いので召喚を取り消したと。しかし、帰る事が出来ないと言っただろ?となるが、ため息混じりに40人しか召喚出
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる