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第117話 召喚の事実
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俺が坊主と言うか国王を降ろすと、皆の前に姿を現し、片手を上げた。
すると先程の若い執事が国王へ何かを渡していた。
「皆の者楽しめたか?世はここにいる勇者殿の弟子となる。さて、我が師匠を紹介しよう。先日始まりのタワーの近くに現れ、強力な魔物が湧き出したのは皆の記憶に新しいと思う。そのタワーを攻略した冒険者パーティーのリーダーたる若き勇者殿だ。勇者殿、自己紹介を!」
??勇者?
こいつ・・・俺の名を知らないのに弟子入りとは何を考えているんだ?
どうやら渡されていたのは拡声器の魔導具のようだ。
カレンが突っついてきた。
俺は頷くとカレン達を横に並ばせた。
「俺は冒険者パーティーオリオンのリーダーアッテンボローだ。ここにいる妻でありパーティーメンバーたるカレン、イリーヌ、ルシアス、トルネア、ミリア、シルフィスと共に災厄のタワーを攻略した。これがコアだ!」
カレンがコアを掲げた。
先程妻たると言った時の落胆の声がおおお!と感嘆の声が湧き上がった。
誰かがこれで今度こそ召喚がと言い始めた。
これまでまだ頭が混乱しており正常な判断ができなかったが、急激に意識が正常のそれになり、何故馬鹿騒ぎをしていたのか理解に苦しんだ。
だが、皆と盛り上がり楽しかったのと親近感を覚え、弟子になると言われた時に2つ返事で了承した。
まだ混乱しているが、今日城に来たのは国王へ新たに発生した危険なタワーを攻略した事の報告と、コアの引き渡しだ。
領主、ルシアス、イリーヌから同じ事を言われたのだ。
そう、コアは国に引き渡す事になっていると。
勿論それなりの報酬が待っている。
で、言われるがままにコアを披露し、国王に渡すと部下に渡たして、台の上に仰々しく置いていた。
そして解散となった。
段上にいる者は会議室に移り、その他の者は退出して行く。
そして会議室は巨大な円卓があるが、俺は国王の隣に座らされている。
それと騎士が俺の背後にいるのが微妙に気になる。
冒険者の為か、後方の気配に敏感になっており、気になって仕方がない。
微妙に殺気がある。
国王に何かしたら殺すぞ!と言わんばかりにだ。
国王から90度程離れた所にいた文官が仕切り始め、自己紹介が始まった。
やはりあの子供が国王で、領主の方を見ると顔を逸らされた。
皆こうなる事を知っていたか、予測していたようだ。
どうやら前国王はタワー攻略に行き帰らぬ人となり、半年前に国王となったのだ。
母君の話だと、幼い国王は成人するまで摂政を置いたが、人心掌握に笑い等の意外性を取り入れ、姉のスキルがあのような使い所に困るはずなのを使っているのだとか。
コアの使い方を聞いたのだが、勇者召喚をする為に使うと。
先日魔石を使い異世界召喚を行ったが失敗したと聞かされた。
何故へ行ったかと言うのはあのタワーの為だと。
どのに出るか分からないが、この国の何処かに現れ、異世界召喚した者が救うだろうと予言書にあったのだとか。
ただ、失敗したとは言え、脅威が去ったと安堵していた。
また、本来はタワーのコアを使うが、盗まれて行方不明の為、触媒おして魔石を使ったのだ。
摂政の話に侯爵の顔が一瞬反応したの見逃さなかった。
「摂政殿、嘘が混じっていますね。正してください」
俺が強めに言うと、摂政は国王と母君の顔を見た。
「前国王陛下は召喚の折に亡くなりました。不完全な触媒を使い無理に召喚を行ったものですから。その、対価が必要で、国王陛下が管理していた召喚の書物にコアの代わりに魔石を使う場合、術者の命を対価にすれば出来るとあり、国を守らんとして誰にも言わず、陛下は自らの命を差し出されたのです」
その内容に俺とカレンは立ち上がり顔を青くするのだった。
すると先程の若い執事が国王へ何かを渡していた。
「皆の者楽しめたか?世はここにいる勇者殿の弟子となる。さて、我が師匠を紹介しよう。先日始まりのタワーの近くに現れ、強力な魔物が湧き出したのは皆の記憶に新しいと思う。そのタワーを攻略した冒険者パーティーのリーダーたる若き勇者殿だ。勇者殿、自己紹介を!」
??勇者?
こいつ・・・俺の名を知らないのに弟子入りとは何を考えているんだ?
どうやら渡されていたのは拡声器の魔導具のようだ。
カレンが突っついてきた。
俺は頷くとカレン達を横に並ばせた。
「俺は冒険者パーティーオリオンのリーダーアッテンボローだ。ここにいる妻でありパーティーメンバーたるカレン、イリーヌ、ルシアス、トルネア、ミリア、シルフィスと共に災厄のタワーを攻略した。これがコアだ!」
カレンがコアを掲げた。
先程妻たると言った時の落胆の声がおおお!と感嘆の声が湧き上がった。
誰かがこれで今度こそ召喚がと言い始めた。
これまでまだ頭が混乱しており正常な判断ができなかったが、急激に意識が正常のそれになり、何故馬鹿騒ぎをしていたのか理解に苦しんだ。
だが、皆と盛り上がり楽しかったのと親近感を覚え、弟子になると言われた時に2つ返事で了承した。
まだ混乱しているが、今日城に来たのは国王へ新たに発生した危険なタワーを攻略した事の報告と、コアの引き渡しだ。
領主、ルシアス、イリーヌから同じ事を言われたのだ。
そう、コアは国に引き渡す事になっていると。
勿論それなりの報酬が待っている。
で、言われるがままにコアを披露し、国王に渡すと部下に渡たして、台の上に仰々しく置いていた。
そして解散となった。
段上にいる者は会議室に移り、その他の者は退出して行く。
そして会議室は巨大な円卓があるが、俺は国王の隣に座らされている。
それと騎士が俺の背後にいるのが微妙に気になる。
冒険者の為か、後方の気配に敏感になっており、気になって仕方がない。
微妙に殺気がある。
国王に何かしたら殺すぞ!と言わんばかりにだ。
国王から90度程離れた所にいた文官が仕切り始め、自己紹介が始まった。
やはりあの子供が国王で、領主の方を見ると顔を逸らされた。
皆こうなる事を知っていたか、予測していたようだ。
どうやら前国王はタワー攻略に行き帰らぬ人となり、半年前に国王となったのだ。
母君の話だと、幼い国王は成人するまで摂政を置いたが、人心掌握に笑い等の意外性を取り入れ、姉のスキルがあのような使い所に困るはずなのを使っているのだとか。
コアの使い方を聞いたのだが、勇者召喚をする為に使うと。
先日魔石を使い異世界召喚を行ったが失敗したと聞かされた。
何故へ行ったかと言うのはあのタワーの為だと。
どのに出るか分からないが、この国の何処かに現れ、異世界召喚した者が救うだろうと予言書にあったのだとか。
ただ、失敗したとは言え、脅威が去ったと安堵していた。
また、本来はタワーのコアを使うが、盗まれて行方不明の為、触媒おして魔石を使ったのだ。
摂政の話に侯爵の顔が一瞬反応したの見逃さなかった。
「摂政殿、嘘が混じっていますね。正してください」
俺が強めに言うと、摂政は国王と母君の顔を見た。
「前国王陛下は召喚の折に亡くなりました。不完全な触媒を使い無理に召喚を行ったものですから。その、対価が必要で、国王陛下が管理していた召喚の書物にコアの代わりに魔石を使う場合、術者の命を対価にすれば出来るとあり、国を守らんとして誰にも言わず、陛下は自らの命を差し出されたのです」
その内容に俺とカレンは立ち上がり顔を青くするのだった。
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