116 / 147
第116話 祭りの終わり
しおりを挟む
俺が壇上から先程まで抱えていた男の子を投げると、下にいた者達が歓声を上げながら受け止めた。
「ワッショイ!ワッショイ!」
変な掛け声と共に胴上げを始めた。
異様に盛り上がり、俺も・・・
ダイブした。
で俺もワッショイされ、2人して宙を舞う。
「ギャハハハ!」
2人して宙を舞いながら奇声を発する。
会場が異様な盛り上がりを見せ、イリーヌやシルフィスさえ壇上から奇声を発しながらバンザイをしている。
そしてワッショイコールが続く。
行っていないのは母君とカレンだけだった。
それと背中にくっついている女の子。
カレンは唖然としていた。
アロンが子供を肩車した時点で、えっ!?と思って成り行きを見守っていたが、いよいよ訳が分からない。
「あら?お嬢さんは参加しないのかしら?」
「あ、あのう、みんなどうしちゃったんですか?」
「フフフ。この娘のスキルなの」
「おねぇさん!これね、カーニバルって言うの。みんな楽しそうでしょ!?」
「この娘のスキルは平和の為にあるの。一緒にワッショイした人同士の好感度がプラスになるのよ。害はないのだけれどもでもソロソロ終わらせましょうか」
パーティー会場よろしく非常に盛り上がりを見せ指笛を鳴らす者もおり、上半身裸になり筋肉を見せびらかす者も現れる等異常な状態だ。
「もう解除しなさい!」
「はーい!お母様解除しました!」
母君は段上にある巨大な銅鑼を鳴らした。
すると皆はっとなり段上を注目する。
で、俺はと言うと、宙を舞っている時に我に返ったが、受けとめられずそのまま床に背中を打ち付け、一緒に宙を舞っていたおこちゃまが俺の股間の上に落ちてきた。
俺は暫く悶絶する羽目になったが、先程まで盛り上がりを見せていて俺も興奮していたが、皆何故盛り上がったか理解できなかった。
俺は助け起こされたが、俺と坊主を取り囲むように皆片膝をついていた。
「へ、陛下!お戯れが過ぎますぞ!」
初老の執事?が鬼の形相で駆け寄ると、坊主は俺の背後に隠れた。
「陛下って?」
老執事が俺の前に片膝をつく。
「勇者様。陛下達がご無礼を。私は陛下の教育係をしておりますグリナルと申します。いつもの事ですが、いくらタワー攻略者を歓迎するにしても・・・」
「あのう・・・俺が肩車をしていたぼじゃなくて、お子様は・・・国王様なのですか?」
「兄ちゃん、俺兄ちゃんの弟になる!強いんでしょ?それに畏まらないで欲しい!」
「陛下、勇者様がお困りですぞ!」
「そうですね。流石に弟には出来ないので自衛が出来るように教える事位はできるかもなので、弟子になら出来るかな。それじゃあ駄目かい?私はこの国の民ではないので臣下の礼はしないけど、この国の人達には良くしてもらっているから、この国に永住しても良いとは思っているんだ」
「約束だよ?」
「じゃあスキルを覚えるかい?スキルに飲まれず、善政の為、自衛の為に使うならスキルを与えよう!」
「そんな事出来るの?」
「コホン。臣下の前ですから後になさる方が宜しいかと。今はタワー攻略者とコアのお披露目をお願いします」
まだ混乱しており、俺は変な事を口走っていた。
後で知ったが、イタズラの為に国王とその姉が企画し、姉が持つ特殊スキルを使った影響だった。
幸い老執事以外には俺と坊主もとい、国王との会話は聞こえていなかったが、結局俺は又もや肩車で段上へ国王を連れて行くのであった。
「ワッショイ!ワッショイ!」
変な掛け声と共に胴上げを始めた。
異様に盛り上がり、俺も・・・
ダイブした。
で俺もワッショイされ、2人して宙を舞う。
「ギャハハハ!」
2人して宙を舞いながら奇声を発する。
会場が異様な盛り上がりを見せ、イリーヌやシルフィスさえ壇上から奇声を発しながらバンザイをしている。
そしてワッショイコールが続く。
行っていないのは母君とカレンだけだった。
それと背中にくっついている女の子。
カレンは唖然としていた。
アロンが子供を肩車した時点で、えっ!?と思って成り行きを見守っていたが、いよいよ訳が分からない。
「あら?お嬢さんは参加しないのかしら?」
「あ、あのう、みんなどうしちゃったんですか?」
「フフフ。この娘のスキルなの」
「おねぇさん!これね、カーニバルって言うの。みんな楽しそうでしょ!?」
「この娘のスキルは平和の為にあるの。一緒にワッショイした人同士の好感度がプラスになるのよ。害はないのだけれどもでもソロソロ終わらせましょうか」
パーティー会場よろしく非常に盛り上がりを見せ指笛を鳴らす者もおり、上半身裸になり筋肉を見せびらかす者も現れる等異常な状態だ。
「もう解除しなさい!」
「はーい!お母様解除しました!」
母君は段上にある巨大な銅鑼を鳴らした。
すると皆はっとなり段上を注目する。
で、俺はと言うと、宙を舞っている時に我に返ったが、受けとめられずそのまま床に背中を打ち付け、一緒に宙を舞っていたおこちゃまが俺の股間の上に落ちてきた。
俺は暫く悶絶する羽目になったが、先程まで盛り上がりを見せていて俺も興奮していたが、皆何故盛り上がったか理解できなかった。
俺は助け起こされたが、俺と坊主を取り囲むように皆片膝をついていた。
「へ、陛下!お戯れが過ぎますぞ!」
初老の執事?が鬼の形相で駆け寄ると、坊主は俺の背後に隠れた。
「陛下って?」
老執事が俺の前に片膝をつく。
「勇者様。陛下達がご無礼を。私は陛下の教育係をしておりますグリナルと申します。いつもの事ですが、いくらタワー攻略者を歓迎するにしても・・・」
「あのう・・・俺が肩車をしていたぼじゃなくて、お子様は・・・国王様なのですか?」
「兄ちゃん、俺兄ちゃんの弟になる!強いんでしょ?それに畏まらないで欲しい!」
「陛下、勇者様がお困りですぞ!」
「そうですね。流石に弟には出来ないので自衛が出来るように教える事位はできるかもなので、弟子になら出来るかな。それじゃあ駄目かい?私はこの国の民ではないので臣下の礼はしないけど、この国の人達には良くしてもらっているから、この国に永住しても良いとは思っているんだ」
「約束だよ?」
「じゃあスキルを覚えるかい?スキルに飲まれず、善政の為、自衛の為に使うならスキルを与えよう!」
「そんな事出来るの?」
「コホン。臣下の前ですから後になさる方が宜しいかと。今はタワー攻略者とコアのお披露目をお願いします」
まだ混乱しており、俺は変な事を口走っていた。
後で知ったが、イタズラの為に国王とその姉が企画し、姉が持つ特殊スキルを使った影響だった。
幸い老執事以外には俺と坊主もとい、国王との会話は聞こえていなかったが、結局俺は又もや肩車で段上へ国王を連れて行くのであった。
12
お気に入りに追加
748
あなたにおすすめの小説
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
祈りの力でレベルカンストした件!〜無能判定されたアーチャーは無双する〜
KeyBow
ファンタジー
主人公は高校の3年生。深蛇 武瑠(ふかだ たける)。以降タケル 男子21人、女子19人の進学校ではない普通科。大半は短大か地方の私立大学に進む。部活はアーチェリー部でキャプテン。平凡などこにでもいて、十把一絡げにされるような外観的に目立たない存在。それでも部活ではキャプテンをしていて、この土日に開催された県総体では見事に個人優勝した。また、2年生の後輩の坂倉 悠里菜も優勝している。
タケルに彼女はいない。想い人はいるが、彼氏がいると思い、その想いを伝えられない。(兄とのショッピングで仲良くしているのを彼氏と勘違い)
そんな中でも、変化があった。教育実習生の女性がスタイル抜群で美人。愛嬌も良く、男子が浮き足立つのとは裏腹に女子からの人気も高かった。タケルも歳上じゃなかったら恋をしたかもと思う。6限目が終わり、ホームルームが少しなが引いた。終わると担任のおっさん(40歳らしい)が顧問をしている部の生徒から質問を受け、教育実習生のミヤちゃん(竹下実弥子)は女子と雑談。タケルは荷物をまとめ、部活にと思っていた、後輩の二年生の坂倉 悠里菜(ゆっちゃん、リナ)が言伝で来た。担任が会議で遅れるからストレッチと走り込みをと言っていたと。この子はタケルに気があるが、タケルは気が付いていない。ゆっちゃんのクラスの担任がアーチェリー部の担任だ。ゆっちゃんと弓を持って(普段は学校においているが大会明けで家に持って帰っていた)。弓を背中に回して教室を出ようとしたら…扉がスライドしない。反対側は開いていたのでそっちに行くが見えない何かに阻まれて進めない。反発から尻餅をつく。ゆっちゃんは波紋のようなのが見え唖然とし、タケルの手を取る。その音からみっちゃんも扉を見て驚く。すると急に光に包まれ、気絶した。目を覚ますと多くの人がいる広間にいた。皆すぐに目覚めたが、丁度三人帰ったので40人がそこにいた。誰かが何だここと叫び、ゆっちゃんは震えながらタケルにしがみつく。王女と国王が出てきてありきたりな異世界召喚をしたむね話し出す。強大な魔物に立ち向かうべく勇者の(いせかいから40人しか呼べない)力をと。口々に避難が飛ぶが帰ることは出来ないと。能力測定をする。タケルは平凡な数値。もちろんチート級のもおり、一喜一憂。ゆっちゃんは弓の上級スキル持ちで、ステータスも上位。タケルは屑スキル持ちとされクラスのものからバカにされる。ウイッシュ!一日一回限定で運が良ければ願いを聞き入られる。意味不明だった。ステータス測定後、能力別に(伝えられず)面談をするからと扉の先に案内されたが、タケルが好きな女子(天川)シズクと他男子二人だけ別の扉を入ると、閉められ扉が消え失せた。四人がいないので担任が質問すると、能力が低いので召喚を取り消したと。しかし、帰る事が出来ないと言っただろ?となるが、ため息混じりに40人しか召喚出
家族全員異世界へ転移したが、その世界で父(魔王)母(勇者)だった…らしい~妹は聖女クラスの魔力持ち!?俺はどうなんですかね?遠い目~
厘/りん
ファンタジー
ある休日、家族でお昼ご飯を食べていたらいきなり異世界へ転移した。俺(長男)カケルは日本と全く違う異世界に動揺していたが、父と母の様子がおかしかった。なぜか、やけに落ち着いている。問い詰めると、もともと父は異世界人だった(らしい)。信じられない!
☆第4回次世代ファンタジーカップ
142位でした。ありがとう御座いました。
★Nolaノベルさん•なろうさんに編集して掲載中。
異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜
KeyBow
ファンタジー
主人公の井野口 孝志は交通事故により死亡し、異世界へ転生した。
そこは剣と魔法の王道的なファンタジー世界。
転生した先は侯爵家の子息。
妾の子として家督相続とは無縁のはずだったが、兄の全てが事故により死亡し嫡男に。
女神により魔王討伐を受ける者は記憶を持ったまま転生させる事が出来ると言われ、主人公はゲームで遊んだ世界に転生した。
ゲームと言ってもその世界を模したゲームで、手を打たなければこうなる【if】の世界だった。
理不尽な死を迎えるモブ以下のヒロインを救いたく、転生した先で14歳の時にギフトを得られる信託の儀の後に追放されるが、その時に備えストーリーを変えてしまう。
メイヤと言うゲームでは犯され、絶望から自殺した少女をそのルートから外す事を幼少期より決めていた。
しかしそう簡単な話ではない。
女神の意図とは違う生き様と、ゲームで救えなかった少女を救う。
2人で逃げて何処かで畑でも耕しながら生きようとしていたが、計画が狂い何故か闘技場でハッスルする未来が待ち受けているとは物語がスタートした時はまだ知らない・・・
多くの者と出会い、誤解されたり頼られたり、理不尽な目に遭ったりと、平穏な生活を求める主人公の思いとは裏腹に波乱万丈な未来が待ち受けている。
しかし、主人公補正からかメインストリートから逃げられない予感。
信託の儀の後に侯爵家から追放されるところから物語はスタートする。
いつしか追放した侯爵家にザマアをし、経済的にも見返し謝罪させる事を当面の目標とする事へと、物語の早々に変化していく。
孤児達と出会い自活と脱却を手伝ったりお人好しだ。
また、貴族ではあるが、多くの貴族が好んでするが自分は奴隷を性的に抱かないとのポリシーが行動に規制を掛ける。
果たして幸せを掴む事が出来るのか?魔王討伐から逃げられるのか?・・・
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
スキルスティール〜悪い奴から根こそぎ奪って何が悪い!能無しと追放されるも実はチート持ちだった!
KeyBow
ファンタジー
日常のありふれた生活が一変!古本屋で何気に手に取り開けた本のタイトルは【猿でも分かるスキルスティール取得法】
変な本だと感じつい見てしまう。そこにはこう有った。
【アホが見ーる馬のけーつ♪
スキルスティールをやるから魔王を倒してこい!まお頑張れや 】
はっ!?と思うとお城の中に。城の誰かに召喚されたが、無能者として暗殺者をけしかけられたりする。
出会った猫耳ツインズがぺったんこだけど可愛すぎるんですが!エルフの美女が恋人に?何故かヒューマンの恋人ができません!
行き当たりばったりで異世界ライフを満喫していく。自重って何?という物語。
悪人からは遠慮なくスキルをいただきまーーーす!ざまぁっす!
一癖も二癖もある仲間と歩む珍道中!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる