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第95話 武器への付与?

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 ボス部屋を出る前にイリーヌに剣を渡さなきゃなと思い、踏み留まった。

「チョット待ってくれ。さっきのドロップだけど、ジェネラルの剣とキングの剣を使いたいなら言ってくれ」

 俺はストレージから3振りの剣を出したが、他のドロップは後回しだ。

 キングのはバスタードソード、ジェネラルのはブロードソードだ。
 鑑定すると3本共ミスリル製で、フラガラッハとミナモンを除くが、これまで見たどの剣よりも美しかった。

 しかし、違和感があり掘り下げて鑑定すると、拡張枠という欄があり、スキルを付与するといった拡張が可能とあった。

 キングの剣は2、ジェネラルの剣は各々1だった。

 タワー内では時折ドロップする武器にスラッシュや特定の魔法が使えるようにスキルが付与されている物が出るらしい。

 それらを作る事が可能っぽいがやり方が分からない。

 取り敢えずスキル抜きにしても業物だから使いたい者がいないか聞いた。

 イリーヌとミリアが手を挙げた。
 イリーヌとミリアが話をしたが直ぐに決まった。
 ミリアがバスタードソード、イリーヌがブロードソードの2本持ちだ。
 盾の代わりに剣を試したいと。


 スキルは無いが、昔2本持ちの訓練をしていたのだと。
 実は普段イリーヌは盾で受け止める事をしないので、剣で受け流すのが良いかな?折角同じ剣が手に入ったからとなった。

 このタワーが片付いたら武器へスキル付与をする事について調べたい。

 古い武器をストレージに入れ、今度は地下層を出た。

 転移板の所に出たが、幸い?魔物はいなかった。
 急ぎ1階層への扉を開け、皆で中に入るが、通路は最古のタワーより短かった。

 1階層は特に魔物と遭遇する事もなく階層主の所に着いたが、ゴブリンファイターとしょぼかった。  

 2階層以降は広さはともかく、パターンは最古のタワーと同じで、前の階層の改装主が次の階層で出没する魔物だ。

 近接戦闘が可能な者が先頭は階層が変わると変更する感じで進み、9階層を終えるまでイレギュラーはなかった。

 そして10階層のボス戦に挑む。

「よし、地下層があれだったから、地上の初ボスだし最大限警戒しよう。カレン、アルマゲドンは途中でキャンセル出来るんだっけ?」

「ええ。発動したら無理だけど、それまでだったら行けるわ」

「それじゃあ部屋に入ったらアルマゲドンを使ってくれ。何秒掛かったっけ?」

「確か1分位ね」

「よし!弱いと判断したらキャンセルしてな!」

 俺が手を出すとカレンが手を重ね、皆も倣う。

「よし!生命大事にで行くぞ!エイエイオ~!」

「エイエイオー!」

 その後掛けられるバフを掛け、戦闘態勢でボス戦に挑まんと扉を開けるのだった。
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