ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!魔石を使っての魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜

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第80話 20階層へ

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 16から19階層は広いのだが、マップが売られているのもあり最短ルートで行く事が可能だ。
 しかも、少ない階層だと分岐は3つしかなく、次の階層への距離も短い。

 例えば16階層は狩り場としての価値は高く、稼ぎたい者は最初の分岐を左に進み、次の階層へ向かう者は右へ進む。

 どの階層も最初の分岐か目的別の分岐になっており、狩る者と進む者は被らない。

 出没する魔物とドロップの関係からリスクの割に稼ぎが良いのが16-19階層になり、人気のエリアだ。

 21-24はそれなりに腕に覚えがあり、16-19階層の混雑に嫌気を覚えた者の狩り場でもある。

 それとは別に開拓者と言われ、最到達階層の更新を目指す猛者がいる。

 また、特定の階層でしかでないドロップの納材依頼ばかりをこなす採掘屋と言われる者等様々だ。

 俺?勿論タワーの完全攻略を目指すよ。

 俺の仲間は戦い方が妙に色っぽい。

【はああああ!はあああん!】

 と唸りながら斬り込むのも素敵です。
 皆さん妙にスカートの丈が短く、斬り込むのとパンチラが・・・

 こんな服買った記憶がないんだけどなあ。
 多分わざと見せているか、動けばチラリとなるのを分かっていてチョイスしているよね?
 ありがとうございます!

 とはいえ、戦い方について気になる事が有れば都度指摘してはいる。

 お尻5、ブルルン2、残り3は真面目にといった具合に俺は戦闘を観ていた。

 近接戦闘組、特にイリーヌはタンクとして活躍だが、彼女の盾の使い方は動きながら受け流すなので、装備は軽量の物を好み、基本的にビキニアーマーの上にシャツ等を羽織っている。

 しかし今日はどう見てもスカートの中はパンティーだ。
 ビキニアーマーはどうしたんだ?
 と言うか今更だが、何故にメイド服?
 バトルメイドか?とツッコんではいけないのかな?

 以外と小尻なんだよなあ・・・

 いかんいかん。
 色んなのがプルルンしているからか、雑念が多い。
 でも俺が戦闘に加わろうとすると女性陣から拒否された。
 自分達の戦い様を見て欲しいと言うのだ。

 確かに今後の事を考えると妙にセクシーなのは別にし、戦闘スタイルや得意不得意な事等を把握している方が良い。

 時々感が鈍るからと俺も許可を貰い戦ったが、皆さんお行儀よく見てらっしていた。

 皆の許可を貰わないと戦わせて貰えないんだよ。

 そう、16-19は中級者層として冒険者が最も多く集まる階層だ。

 今日は手始めとして5階層と10階層のボスと戦ってみたが、本来のボスが出た。
 10階層は沢山の冒険者が順番待ちをしており、1時間も待たされたのでボス周回はしない。

 もっと上の階層、つまり冒険者があまりいない階層のボスを狩りたい。

 道中の魔物からは色付きの魔石が殆ど期待できないので、や、、高階層のボスの方が良い色付き魔石を落とすはずなので上の階層を目指しつつ、それなりにボスを狩っていこうと思う。

 俺が皆のお尻じゃなく、戦い振りを評価していたが、夕方前にボス部屋に着いてしまった。
 幸い先に戦っている奴らの終わり待ちだけで、他には並んでいる者がいなかった。

「皆どうする?ボス行っとく?それとも明日にするか?魔力の残りとか疲労度から判断したい」

「私は半分以上魔力が残っているわ」

 シルフィスの頼もしい一言だ。
 彼女が通常での最大戦力だ。

「カレンはどうだ?」

「ボスですよね。ボスを倒してから帰るのは問題ないわ。アルマゲドンを使っちゃった方が良い?」

「いや、様子を見て、やばそうなら使おう。俺が合図をするか、誰かが倒されたら使おうぜ!」

 イリーヌ、ミリアが頷き、トルネアが行こうとせっつく。
 そしてルシアスは皆を見て俺の右手を握る。

「皆大丈夫ですから行きましょう!」

 俺は少し照れながらカレンに俺達の手を握らせ、皆も続かせた。

 そして最後に俺の左手を添えた。

「気合を入れるぞ!エイエイオヮー!」

 舌を噛んでしまい、エイエイオー!がエイエイオヮになったが、皆もエイエイオヮ!と続いたのであった。
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