79 / 147
第79話 タワーを進もう
しおりを挟む
子爵が帰った後、侯爵さんからスキル付与をする時の金額について最低でも付与は魔石の10倍の金額を貰っても罰は当たらないと言われた。
取り敢えず1週間程でどれ程の魔石が集まるか分からないが、その時に集まっている魔石を持って城に行く事になった。
王都へは朝出れば夕方には着く。
最初のタワーがある為、この町が国の中で1番人口が多い。
付与の為の店や住居を購入する話については一旦保留となった。
子爵の件はともかく、侯爵さんにも宿や暮らしから脱却したいのと、スキル屋を始めたい旨と住居を買いたい事を話した。
カノープスさんと話をしたが、登城をするので、町に戻ってからとなった。
侯爵さんはイリーヌの兄がした事を知っていたが、イリーヌがどうなったかについてまでは知らなかったようだ。
イリーヌだけれどもやはり普段騎士として振る舞う姿を見ているが、カノープスさんの所で初めて間近で見たあのメイド服がしっくり来ている。
良いなあ・・・
そして今は16階層に来ている。
今日から本格的にタワー攻略に乗り出すからだ。
侯爵さんの話だとタワーは最到達階層記録を更新するだけでも大騒ぎになるが、もしも攻略したのならば英雄とされるのだとか。
俺にだけ言ってきたのは聖女とも言われる王女を褒美として与えられる程だと、それも側室としてであり大公として厚遇される!とおだてられた。
皆俺の事を何だと思うのか?
美人を宛てがい、あんな事やこんな事をされたら俺は女に現を抜かす下半身のダラシない奴と思われているんだよな?
まあ良い。御しやすい奴と思われ、侮られている方が良い。
結局宿は城に向かうまで今の宿を延長する事に決めた。
いや、カレンが宿は延長で良いよね!と1言言うと皆頷く。
カレンは最初俺以外と中々話が出来なかったようだが、空気の読めないトルネアが妙にカレンに色々話し掛けていて、やがて打ち解けてくると段々皆を引っ張るようになってきていた。
で、気が付いたら俺は女性陣の後ろをついていく存在になっていた。
大きな財布を俺が握り、小さな財布をカレンが持つ感じだ。
俺が基本方針を決め、それを達成する為の手段や方策を仕切るのがカレン、参謀がルシアスだ。
イリーヌは騎士だし、ミリアは竜人族だからか少しずれていて、トルネアとは少し違うがムードメーカーだ。
まだまだ皆を救った恩人として上位の立場が拭えないが、少なくともカレンからは同郷の仲間?友達?の距離感にある。
でも一応俺の彼女だ。
いや、皆そうだ。
特にミリアが俺に心酔し、最初は唾を吐き掛ける勢いで男嫌いだったが、今ではボディータッチが多く女性としてのアピールが激しい。
我慢しなきゃだけど、谷間を強調し過ぎだし、チラ見しないで触っても良いのよとからかってくる・・・
竜人族とヒューマンは子をなせるらしい・・・
それはともかく、16階層を進んでいるのだが、俺は彼女達の事で頭が一杯だ。
いつの間にか俺が殿として進んでおり、ミリアがメインアタッカーとなりシルフィスが俺の前を歩き皆のフォローと、戦闘を指揮している。
俺いらないんじゃないか?と思う・・・
そんなふうに思っていたが、17階層はメインアタッカーがイリーヌで、指揮はトルネアが行っている。
因みにルシアスはマッピング担当で、中央で誰かが必ず側にいてマッピングに集中している。
もっともマップは買える分の階層を全て買っており(やはり女性陣がいつの間にか買っていた)、追記や修正をしていた。
異変がなければ20階層まで雑魚しか出ない。
コボルトの上位種とかホーンラビットの上位種とか。
そうそう、ずっと不思議なのは女性陣が戦闘中に発する掛け声だ。
【はあああー!】
なのだ。
【そりゃああー!】や【食らいなさい!】とかではなく、【はあああー】なのだ。
なんで【はああああ!】なのかな?
俺?
聞いちゃう?
【うりゃあああ!】
【とやああああ】
とかじゃないんだ。
【フェエエ!】
だ。
先輩に注意されまくったけど、先輩の顔も名前も覚えていない。
俺は至って真面目なのだが、間が抜けるのだそうだ。
所見だとずっこけるか怒るらしい。
ふざけとんのか!と。
でも女性陣が斬り結び、汗が垂れているのって輝いていて素敵だ。
今日は20階層まで行き、明日ボスだな。
で、21階層からはマップが急に広くなるようだ。
そんな訳で今日は女性陣のお尻を眺めじゃなく、戦闘を観察して過ごす日になりそうだった。
取り敢えず1週間程でどれ程の魔石が集まるか分からないが、その時に集まっている魔石を持って城に行く事になった。
王都へは朝出れば夕方には着く。
最初のタワーがある為、この町が国の中で1番人口が多い。
付与の為の店や住居を購入する話については一旦保留となった。
子爵の件はともかく、侯爵さんにも宿や暮らしから脱却したいのと、スキル屋を始めたい旨と住居を買いたい事を話した。
カノープスさんと話をしたが、登城をするので、町に戻ってからとなった。
侯爵さんはイリーヌの兄がした事を知っていたが、イリーヌがどうなったかについてまでは知らなかったようだ。
イリーヌだけれどもやはり普段騎士として振る舞う姿を見ているが、カノープスさんの所で初めて間近で見たあのメイド服がしっくり来ている。
良いなあ・・・
そして今は16階層に来ている。
今日から本格的にタワー攻略に乗り出すからだ。
侯爵さんの話だとタワーは最到達階層記録を更新するだけでも大騒ぎになるが、もしも攻略したのならば英雄とされるのだとか。
俺にだけ言ってきたのは聖女とも言われる王女を褒美として与えられる程だと、それも側室としてであり大公として厚遇される!とおだてられた。
皆俺の事を何だと思うのか?
美人を宛てがい、あんな事やこんな事をされたら俺は女に現を抜かす下半身のダラシない奴と思われているんだよな?
まあ良い。御しやすい奴と思われ、侮られている方が良い。
結局宿は城に向かうまで今の宿を延長する事に決めた。
いや、カレンが宿は延長で良いよね!と1言言うと皆頷く。
カレンは最初俺以外と中々話が出来なかったようだが、空気の読めないトルネアが妙にカレンに色々話し掛けていて、やがて打ち解けてくると段々皆を引っ張るようになってきていた。
で、気が付いたら俺は女性陣の後ろをついていく存在になっていた。
大きな財布を俺が握り、小さな財布をカレンが持つ感じだ。
俺が基本方針を決め、それを達成する為の手段や方策を仕切るのがカレン、参謀がルシアスだ。
イリーヌは騎士だし、ミリアは竜人族だからか少しずれていて、トルネアとは少し違うがムードメーカーだ。
まだまだ皆を救った恩人として上位の立場が拭えないが、少なくともカレンからは同郷の仲間?友達?の距離感にある。
でも一応俺の彼女だ。
いや、皆そうだ。
特にミリアが俺に心酔し、最初は唾を吐き掛ける勢いで男嫌いだったが、今ではボディータッチが多く女性としてのアピールが激しい。
我慢しなきゃだけど、谷間を強調し過ぎだし、チラ見しないで触っても良いのよとからかってくる・・・
竜人族とヒューマンは子をなせるらしい・・・
それはともかく、16階層を進んでいるのだが、俺は彼女達の事で頭が一杯だ。
いつの間にか俺が殿として進んでおり、ミリアがメインアタッカーとなりシルフィスが俺の前を歩き皆のフォローと、戦闘を指揮している。
俺いらないんじゃないか?と思う・・・
そんなふうに思っていたが、17階層はメインアタッカーがイリーヌで、指揮はトルネアが行っている。
因みにルシアスはマッピング担当で、中央で誰かが必ず側にいてマッピングに集中している。
もっともマップは買える分の階層を全て買っており(やはり女性陣がいつの間にか買っていた)、追記や修正をしていた。
異変がなければ20階層まで雑魚しか出ない。
コボルトの上位種とかホーンラビットの上位種とか。
そうそう、ずっと不思議なのは女性陣が戦闘中に発する掛け声だ。
【はあああー!】
なのだ。
【そりゃああー!】や【食らいなさい!】とかではなく、【はあああー】なのだ。
なんで【はああああ!】なのかな?
俺?
聞いちゃう?
【うりゃあああ!】
【とやああああ】
とかじゃないんだ。
【フェエエ!】
だ。
先輩に注意されまくったけど、先輩の顔も名前も覚えていない。
俺は至って真面目なのだが、間が抜けるのだそうだ。
所見だとずっこけるか怒るらしい。
ふざけとんのか!と。
でも女性陣が斬り結び、汗が垂れているのって輝いていて素敵だ。
今日は20階層まで行き、明日ボスだな。
で、21階層からはマップが急に広くなるようだ。
そんな訳で今日は女性陣のお尻を眺めじゃなく、戦闘を観察して過ごす日になりそうだった。
12
お気に入りに追加
744
あなたにおすすめの小説

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
咲阿ましろ
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)

俺だけ皆の能力が見えているのか!?特別な魔法の眼を持つ俺は、その力で魔法もスキルも効率よく覚えていき、周りよりもどんどん強くなる!!
クマクマG
ファンタジー
勝手に才能無しの烙印を押されたシェイド・シュヴァイスであったが、落ち込むのも束の間、彼はあることに気が付いた。『俺が見えているのって、人の能力なのか?』
自分の特別な能力に気が付いたシェイドは、どうやれば魔法を覚えやすいのか、どんな練習をすればスキルを覚えやすいのか、彼だけには魔法とスキルの経験値が見えていた。そのため、彼は効率よく魔法もスキルも覚えていき、どんどん周りよりも強くなっていく。
最初は才能無しということで見下されていたシェイドは、そういう奴らを実力で黙らせていく。魔法が大好きなシェイドは魔法を極めんとするも、様々な困難が彼に立ちはだかる。時には挫け、時には悲しみに暮れながらも周囲の助けもあり、魔法を極める道を進んで行く。これはそんなシェイド・シュヴァイスの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる