ザ・タワー 〜俺にしかできない魔石を鑑定する能力!魔石を使っての魔法&スキル付与!この力で最強を目指す〜

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第59話 後始末

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 店の人と協力して気絶した奴を縛り上げ、先ずは安全を確保した。
 人質にされた女性従業員は俺が刎ねた奴の首が転がっているのを見て・・・気絶してしまい今は壁際に持たれ掛けさせている。

 騒ぎは2分程で収まった。
 しかし、リーダー格は死なせてしまったのだが、ああやって無力化する以外思いつかなかった。
 実際問題として奴の方が強かった。
 パラメーターを見るまでもない。

 テレポートは完全に初見殺しだった。
 もっとも背後に回るとかやりようはある。
 ダッシュと見せ掛け視界から1度消える事により対処する隙を与えなかった。

 その戦いの組み立てが強さだといえばそうだろうが、自分の能力を褒めたい。
 テレポートは後天的に取得したスキルを駆使してなんとかなった感じだ。

 騒ぎを聞きつけてカノープスさんや商会の他の幹部の方々が戦闘奴隷を引き連れて現れた。

 店の凄惨な状況にショックを受けたようだが、先ずは従業員の無事を確認していた。

 壁に持たれ掛けさせている人が血塗れだったので焦せったようだが、死体を指差してただの返り血で、ショックから気絶したと伝えた。

 カノープスさんは騎士団に使いをやり、捕えた奴の尋問や店の片付けと掃除をするのに人を集めていた。

 俺は取り敢えず倒した奴のコンディションカードを回収しており、再度色を確認した。

 赤色は殺しても誰も何も言わず、灰色を殺すとやり過ぎだと言われる場合もあるが、今回は人質を取った以上必要な事だと認められるだろう。

 カノープスさんからはひたすら感謝されており、正直騎士団が来た時は安堵した。

 そのままカノープスさんと店長、俺が騎士団に行く事になり、カノープスさんには宿に使いを出すのをお願いした。
 勿論カレン達に帰りが遅くなる旨を伝える為だ。

 良かったのか、悪かったのか偶々俺が店にふらっと向かったところから始まったのだが・・・何故こうなった?

 騎士団に着くと、カノープスさんと騎士団団長とまでは行かなかったが、第3騎士団の副長と話をした。

 俺のコンディションカードが黒文字なのを確認し、殺した奴の換金と捕えた奴の尋問をするのだが、どうやら捕えたのは下っ端で、詳しくは知らないようだ。

 ただ、先日カノープスさんを襲撃した実行犯は奴の仲間達で、俺が殺したのはそいつらの元頭領の弟らしい。

 お金は明日ギルドに行けば貰えるようにしてくれると。
 いかにも騎士と言った感じで、訓練中だったようで、フルプレートアーマーを来ており、面を上げてはいるが顔はよく分からなかった。

 捕えた奴も灰色とは言え犯罪者で、しかも現行犯だ。
 こいつの扱いをどうするかはカノープスさんに任せた。

 騎士団を引き上げてカノープス商会に行くとカレン達が待っていた。
 俺から血の臭いがすると心配していたが、俺は飛び跳ねたりして怪我がないと伝えると皆安堵したようだ。

 どうやら俺の伝えたかった内容では伝わらず、彼女達は慌てて出てきたようだ。

 特にカレンとルシアスの心配している感じが強く、本気で心配された事が嬉しかった。

 カノープス商会の方は、奴隷を総動員して片付けや商品の入れ替えを行うようだ。

 カノープス商会は複数の店が大きな建物の中に入っており、今回は冒険者向けの服やアイテムを売っている店だった。

 割れたポーションの瓶が散乱していたりしたが、ある程度綺麗になっており、主に血を取るのに苦心していて、水魔法を使える者が床に水を出してデッキブラシで洗っていた。

 結局最後まで店の型付けを手伝い、カノープスさんの家で食事をしてから帰るのであった。


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