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第16話 隠し部屋を発見する
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3戦の後次は俺の実力が見たいとなり、2体を引き受けてくれるとの事で、俺は1体を単独で倒す事になった。
この階層は慣れているとの事で分岐路も迷う事なく進んでいて、曲がり角を曲がると3体が歩いているのが見えた。
今日の俺はうっかりフラガラッハを持っていたので、今更なのでフラガラッハで戦う。
父親の形見だとか苦しい事を言ったが、一目で業物だと見抜いたようだ。そりゃそうだよな。
スラッシュだとそれで終わりそうだったから、スキル無しで駆けて行き、間合いに入ると同時に逆側から袈裟斬りにした。つまり腹側から肩に掛けてだ。
「凄いわ!剣を振ったのが見えなかったわ」
女性に褒められると嬉しいぞ!
「確かに1体では相手にならないな。よし、次は3体行ってみようか。心配しなくても、フォローはするから」
次の奴は2体が前で1体が少し遅れたVの字隊形だった。
スラッシュを使い、前方の2体を瞬殺し、最後は正体に構えて振り抜いて両断した。
「やっぱり強いじゃない!あんたレベルを偽装してたりしない?」
「えっ?レベルって偽装できるものなんですか?」
「出来るわよ。でも知らないのかぁ」
「強いのはこの剣のお陰ですよ」
「それを含めての強さがアッテンボローの強さだと思うぞ。決して剣に使われていないからな。これなら14階層に行けるな。フィールシー、進むのと戻るのとどっちが早い?」
「後15分も進めば12層への階段だよ」
「よし、それじゃあサクッと階段まで行き、14階層へ行くか!」
その後俺もアタッカーを交代交代でこなして先を進み、危なげなく進む。
俺も転移版に1度触れ、それから手を握られながら14階層に飛ぶ。
「ごめんね」
何故か謝られたが、リーダーが強引だからか?
ルシアスさんは影のある薄幸美人タイプだ。
身持ちが良いのか、ガードが硬いのか、首にもスカーフを巻いており胸元が全く見えない。
マーヤさんなんかは谷間強調で目のやり場に困る程だ。
ここにはワーウルフが出るそうで、気を付けろと言われるも、スキルを使うまでもなく俺1人でもさくっと殺れた。
背後を気にせずに戦えるからか、俺も余裕があった。
歩いているとふと壁に違和感があった。
俺は立ち止まり空気の流れと違和感を探したがどうも隠し扉があるようだ。
「なあゾーイさん。これって隠し扉じゃないか?」
「おお!隠し扉だな。よく見付けたね」
「へー!アタシ達が見落としたのを見付けるなんてあんた凄いじゃないの!隠し扉にはね、宝箱が有るのよ。ほら、見えるでしょ?」
扉を開け、中を覗くと確かに宝箱が鎮座していた。
「折角だから開けてこいよ!隠し扉は初めてだろ?噂じゃ初めての隠し扉の宝箱にはレアアイテムがあるらしいからな。俺達が見落としたのをアッテンボローが見付けたからそれはアッテンボローの物だ。だけど何が出たかだけは知りたいから教えてくれよ」
「良いのか?」
「ああ。ビギナーズラックというらしいよ。俺たちは知らなかったから皆で開けちまったけど、それでも1回分に数えられたからな。待っているから開けてくると良いよ」
「ああ。悪いな。じゃあ開けさせて貰うよ」
「ちょっと待て。1度パーティーを抜ける必要があるんだった。誰か部屋を出たら忘れずにパーティーに再度加わるよう指摘してくれよな」
そうして一旦俺はソロになった。
成る程、初めての隠し扉の宝箱はそうするのか。
俺は部屋に入ったが3×3のマス目の部屋で、宝箱がポツンとある割には大きいな!とは思うも既に心は宝箱に向けられている。
早速宝箱を開けますか!
お宝さんお願いします!
箱を開けると中にはオーブ?が入っていた。
取り敢えず触れて収納カバンに入れたが、部屋中にけたたましいアラームが鳴り響き、俺は慌てて入り口に戻るも扉の姿はそこになかった。
どういう事だよ?
なんだよコレ!
まずいやつじゃないのか?
みんなは無事か?
俺は今そのような状況になっている事に狼狽え、フラガラッハを構える腕どころか全身が恐怖で震えていた。
自分の歯がガチガチとなっている音が妙に木霊している。
代りに壁から沢山の獣の姿が見え、やがて形作られると壁から次々と出て来る。
そしてびっしりと並んだワーウルフが一斉に俺へと襲い掛かって来たのだった。
この階層は慣れているとの事で分岐路も迷う事なく進んでいて、曲がり角を曲がると3体が歩いているのが見えた。
今日の俺はうっかりフラガラッハを持っていたので、今更なのでフラガラッハで戦う。
父親の形見だとか苦しい事を言ったが、一目で業物だと見抜いたようだ。そりゃそうだよな。
スラッシュだとそれで終わりそうだったから、スキル無しで駆けて行き、間合いに入ると同時に逆側から袈裟斬りにした。つまり腹側から肩に掛けてだ。
「凄いわ!剣を振ったのが見えなかったわ」
女性に褒められると嬉しいぞ!
「確かに1体では相手にならないな。よし、次は3体行ってみようか。心配しなくても、フォローはするから」
次の奴は2体が前で1体が少し遅れたVの字隊形だった。
スラッシュを使い、前方の2体を瞬殺し、最後は正体に構えて振り抜いて両断した。
「やっぱり強いじゃない!あんたレベルを偽装してたりしない?」
「えっ?レベルって偽装できるものなんですか?」
「出来るわよ。でも知らないのかぁ」
「強いのはこの剣のお陰ですよ」
「それを含めての強さがアッテンボローの強さだと思うぞ。決して剣に使われていないからな。これなら14階層に行けるな。フィールシー、進むのと戻るのとどっちが早い?」
「後15分も進めば12層への階段だよ」
「よし、それじゃあサクッと階段まで行き、14階層へ行くか!」
その後俺もアタッカーを交代交代でこなして先を進み、危なげなく進む。
俺も転移版に1度触れ、それから手を握られながら14階層に飛ぶ。
「ごめんね」
何故か謝られたが、リーダーが強引だからか?
ルシアスさんは影のある薄幸美人タイプだ。
身持ちが良いのか、ガードが硬いのか、首にもスカーフを巻いており胸元が全く見えない。
マーヤさんなんかは谷間強調で目のやり場に困る程だ。
ここにはワーウルフが出るそうで、気を付けろと言われるも、スキルを使うまでもなく俺1人でもさくっと殺れた。
背後を気にせずに戦えるからか、俺も余裕があった。
歩いているとふと壁に違和感があった。
俺は立ち止まり空気の流れと違和感を探したがどうも隠し扉があるようだ。
「なあゾーイさん。これって隠し扉じゃないか?」
「おお!隠し扉だな。よく見付けたね」
「へー!アタシ達が見落としたのを見付けるなんてあんた凄いじゃないの!隠し扉にはね、宝箱が有るのよ。ほら、見えるでしょ?」
扉を開け、中を覗くと確かに宝箱が鎮座していた。
「折角だから開けてこいよ!隠し扉は初めてだろ?噂じゃ初めての隠し扉の宝箱にはレアアイテムがあるらしいからな。俺達が見落としたのをアッテンボローが見付けたからそれはアッテンボローの物だ。だけど何が出たかだけは知りたいから教えてくれよ」
「良いのか?」
「ああ。ビギナーズラックというらしいよ。俺たちは知らなかったから皆で開けちまったけど、それでも1回分に数えられたからな。待っているから開けてくると良いよ」
「ああ。悪いな。じゃあ開けさせて貰うよ」
「ちょっと待て。1度パーティーを抜ける必要があるんだった。誰か部屋を出たら忘れずにパーティーに再度加わるよう指摘してくれよな」
そうして一旦俺はソロになった。
成る程、初めての隠し扉の宝箱はそうするのか。
俺は部屋に入ったが3×3のマス目の部屋で、宝箱がポツンとある割には大きいな!とは思うも既に心は宝箱に向けられている。
早速宝箱を開けますか!
お宝さんお願いします!
箱を開けると中にはオーブ?が入っていた。
取り敢えず触れて収納カバンに入れたが、部屋中にけたたましいアラームが鳴り響き、俺は慌てて入り口に戻るも扉の姿はそこになかった。
どういう事だよ?
なんだよコレ!
まずいやつじゃないのか?
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俺は今そのような状況になっている事に狼狽え、フラガラッハを構える腕どころか全身が恐怖で震えていた。
自分の歯がガチガチとなっている音が妙に木霊している。
代りに壁から沢山の獣の姿が見え、やがて形作られると壁から次々と出て来る。
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