13 / 147
第13話 ボス部屋の洗礼
しおりを挟む
ゴブリンとオーガを倒し、ドロップを拾うと直ぐに先へと進んだが、5分程で階段が見えた。
あれ?階層主はおらんのか?
階段の近くに魔石が落ちていたけど、ビー玉位の大きさだったから階層主のか?
ひょっとしたらさっきのオーガは2階層から来ていて、階層主はサクッと殺られたのか?その可能性があるよな。
唸っていても仕方がないので階段を登ると、2と掘られた石板がある。
多分触わるんだよな?
という事でおっかなびっくりとしながら触れると、頭の中に何階に行きますか?
と聞こえたような気がする。
1と呟くと次の瞬間1階層の入り口にいた。
そこには先程見過ごしたが、1と掘られた石板があり、それに触れるとやはり何階に行くか聞こえた。
取り敢えず2と呟いた。
すると先程の階段の所にある石板の前に出たので、そのまま2階層を進んで行く。
おかしい。
1本道を進むと所々小さい魔石やナイフ等が落ちていて、それを拾っていたが・・・良いのか?稼ぐ事が出来るのだろうが、自分が倒してもいない分の魔石を拾っても良いのか分からない。
魔物と戦わずして楽をして進んでいるよな・・・まあいっか。
多分さっきのオーガが道すがら魔物を倒していたお零れだろう。
魔物はリポップするんだろうか?
そうだとしたらいつだ?
良く分からないが、楽が出来るなら楽をするさ。
そうやって5階層まで来た。
5階層を抜けた時に漸く部屋があり、何も考えずにそこにあった扉を開けて中に入ると、地下5階層と同じで扉が閉まった。
かれこれ3時間程歩き詰めだったのもあり、かなり疲れていて判断力が落ちていたのだと思う。
バタンと音がして慌てて扉を開けようとするも、扉は閉まると同時にすうっと消えていった。
まずいまずいまずい!
これは地下5階層の時と同じでボスが出るんだよな?
どんなボスが出るのか?
事前にどんなボスが出るのかの確認をする事も、ダンジョンについて調べる事すらろくにしなかった。
いや、全くしなかった。
もしも分不相応な相手だったらどうしよう?
焦りから冷や汗が出る。
恐らく1列が3ブロックで、それが3列だ。
要は9ブロック分の面積で、高さも3ブロック。
つまり1辺9mの正立方体だと思う。
フラガラッハを持つ手は汗が滲み出ており、体の方は震えが止まらない。
ゲーム感覚でお気軽に来ていたが、ドアの閉まるバタンという音で急激に現実に引き戻され、己の軽率さに後悔の念しか出なかった。
ボス部屋の壁寄りに立ってキョロキョロとしていると、ふと魔物の気配がしたのでそちらの方を向くと、そこには双頭の犬がいた。
角があり魔物だというのは鑑定するまでもなく分かる。
だが、距離があるので鑑定をする。
オルトロスだった。
ケルベロスとは違うが何かで見た名前だな。
グルルルと敵意むき出しに唸っており、足で地面を引っ掻き威圧しているな。何だったか?前掻きというのだっけ?
成犬のドーベルマンを少しメタボにした感じだ。顔はドーベルマンに近い。
メタボと言ってもドーベルマンはかなりシャープな体型なので、適度に肉が付いているという感じだ。
果たして敵意剥き出しのドーベルマンと向き合ったとして、俺に勝ち目があるか?
高校の時に剣道はしていたが、インターハイの後引退してからは運動をしておらず、はっきり言って体が鈍っている。
高校で頑張ったのもあり、大学に入ったらゲーム三昧だ!
そんな感じだったから大学に入ってからは殆ど体を動かしていなかった。
そんな俺だったがそれでもフラガラッハを両手で持ち、剣先を後に向ける形で身構え、一気に振り抜くつもりで溜に入った。
正体に構えるのにはフラガラッハは重く、そして大きい。
細身の剣ならば剣道と同じ構えで行ける。
だがフラガラッハは強力だが幅が広く刀より重い。人型なら上段からの振り下ろしで行けるだろうが、獣だと自信がない。
今までフラガラッハを持って素振りをしていないから、どのように振れるかよく分かっていなかった。
そこで横に振り抜き、薙ぎ払う事に賭けて貯めに入る。
しかし威圧するのみで中々来ない。
睨み合いになり俺が先に音を上げる事になる。
緊張に心が持たず、痺れを切らせてしまった。
指先をオルトロスへと向けてファイヤーボールと呟く。
すると指先からファイヤーボールが生成され、オルトロスに向かって飛んでいく。
オルトロスはそれを見てこちらに向かって猛スピードで駆け出し、軽々とファイヤーボールを躱した。
そして剣の間合いに入る直前に視界からオルトロスが消えた。
そっちだ!咄嗟に左を見たが、そこにオルトロスが飛んで来ているのが見えた。
そう、剣の間合いに入る直前に向かって左側に跳ぶように地面を蹴り、着地と同時に再び地面を蹴り、俺へ襲い掛かるべく跳躍したのだ。
俺も左側に気配を感じたので、顔を向けるのと同時に咄嗟にフラガラッハを振り抜いた。
奴は俺の左肩に深々と牙を突き立てたが、その代償は下半身だった。
ガブッと牙を突き立てた為一瞬動きが止まり、安々と斬り裂いた。
キャイイイインと鳴きながら口を離したので、痛む左腕はだらんとなっているが俺は痛みに歯を食いしばりながら、フラガラッハをオルトロスの頭に突き刺して決着した。
ハァハァハァ・・・
俺はフラガラッハを落とし、痛む左肩を右手で触れながらヒールと半ば叫んだ。
すると徐々に痛みが引き、血も出なくなってきた。
ハァハァハァと呼吸は荒かったが、徐々に落ち着いてきた。
やばかった。
実力からすると今の俺1人だけで相手にしてはならなかった。
勘が働いたからか、左から来るのが分かったから剣を振ったが、そうでなければ首を噛まれて即死していたかもだ。
震えが止まらない。
物凄く痛かった。
生まれてこの方これ程の痛みを感じた事はない。
「不味いな。仲間が欲しい!外で募集していたな・・・頼み込むか?でも今は駄目だ。こんな血塗れの奴を仲間にと思う奴はいないよな。取り敢えず今日はこれまでだな。1度宿に戻ろう」
俺は自分にそう言い聞かせると、ドロップを拾う。
魔石と皮肉な事に肩当てと何かの肉だった。
肉は何かの皮に包まれていた。
食べ物も出るのか・・・・と思うが、開いている扉を出ると6階層へ続く階段があり、それを登ると転移の石板があった。
そのままちらりと6階層をチラ見したが、相変わらずのマス目構造ではあるものの違いがあった。
そう、通路の幅が2ブロックになっていたのだ。
「これならフラガラッハで行けるな・・・」
そう呟くと階段まで戻り、転移の石板に触れ入り口へと戻るのであった。
あれ?階層主はおらんのか?
階段の近くに魔石が落ちていたけど、ビー玉位の大きさだったから階層主のか?
ひょっとしたらさっきのオーガは2階層から来ていて、階層主はサクッと殺られたのか?その可能性があるよな。
唸っていても仕方がないので階段を登ると、2と掘られた石板がある。
多分触わるんだよな?
という事でおっかなびっくりとしながら触れると、頭の中に何階に行きますか?
と聞こえたような気がする。
1と呟くと次の瞬間1階層の入り口にいた。
そこには先程見過ごしたが、1と掘られた石板があり、それに触れるとやはり何階に行くか聞こえた。
取り敢えず2と呟いた。
すると先程の階段の所にある石板の前に出たので、そのまま2階層を進んで行く。
おかしい。
1本道を進むと所々小さい魔石やナイフ等が落ちていて、それを拾っていたが・・・良いのか?稼ぐ事が出来るのだろうが、自分が倒してもいない分の魔石を拾っても良いのか分からない。
魔物と戦わずして楽をして進んでいるよな・・・まあいっか。
多分さっきのオーガが道すがら魔物を倒していたお零れだろう。
魔物はリポップするんだろうか?
そうだとしたらいつだ?
良く分からないが、楽が出来るなら楽をするさ。
そうやって5階層まで来た。
5階層を抜けた時に漸く部屋があり、何も考えずにそこにあった扉を開けて中に入ると、地下5階層と同じで扉が閉まった。
かれこれ3時間程歩き詰めだったのもあり、かなり疲れていて判断力が落ちていたのだと思う。
バタンと音がして慌てて扉を開けようとするも、扉は閉まると同時にすうっと消えていった。
まずいまずいまずい!
これは地下5階層の時と同じでボスが出るんだよな?
どんなボスが出るのか?
事前にどんなボスが出るのかの確認をする事も、ダンジョンについて調べる事すらろくにしなかった。
いや、全くしなかった。
もしも分不相応な相手だったらどうしよう?
焦りから冷や汗が出る。
恐らく1列が3ブロックで、それが3列だ。
要は9ブロック分の面積で、高さも3ブロック。
つまり1辺9mの正立方体だと思う。
フラガラッハを持つ手は汗が滲み出ており、体の方は震えが止まらない。
ゲーム感覚でお気軽に来ていたが、ドアの閉まるバタンという音で急激に現実に引き戻され、己の軽率さに後悔の念しか出なかった。
ボス部屋の壁寄りに立ってキョロキョロとしていると、ふと魔物の気配がしたのでそちらの方を向くと、そこには双頭の犬がいた。
角があり魔物だというのは鑑定するまでもなく分かる。
だが、距離があるので鑑定をする。
オルトロスだった。
ケルベロスとは違うが何かで見た名前だな。
グルルルと敵意むき出しに唸っており、足で地面を引っ掻き威圧しているな。何だったか?前掻きというのだっけ?
成犬のドーベルマンを少しメタボにした感じだ。顔はドーベルマンに近い。
メタボと言ってもドーベルマンはかなりシャープな体型なので、適度に肉が付いているという感じだ。
果たして敵意剥き出しのドーベルマンと向き合ったとして、俺に勝ち目があるか?
高校の時に剣道はしていたが、インターハイの後引退してからは運動をしておらず、はっきり言って体が鈍っている。
高校で頑張ったのもあり、大学に入ったらゲーム三昧だ!
そんな感じだったから大学に入ってからは殆ど体を動かしていなかった。
そんな俺だったがそれでもフラガラッハを両手で持ち、剣先を後に向ける形で身構え、一気に振り抜くつもりで溜に入った。
正体に構えるのにはフラガラッハは重く、そして大きい。
細身の剣ならば剣道と同じ構えで行ける。
だがフラガラッハは強力だが幅が広く刀より重い。人型なら上段からの振り下ろしで行けるだろうが、獣だと自信がない。
今までフラガラッハを持って素振りをしていないから、どのように振れるかよく分かっていなかった。
そこで横に振り抜き、薙ぎ払う事に賭けて貯めに入る。
しかし威圧するのみで中々来ない。
睨み合いになり俺が先に音を上げる事になる。
緊張に心が持たず、痺れを切らせてしまった。
指先をオルトロスへと向けてファイヤーボールと呟く。
すると指先からファイヤーボールが生成され、オルトロスに向かって飛んでいく。
オルトロスはそれを見てこちらに向かって猛スピードで駆け出し、軽々とファイヤーボールを躱した。
そして剣の間合いに入る直前に視界からオルトロスが消えた。
そっちだ!咄嗟に左を見たが、そこにオルトロスが飛んで来ているのが見えた。
そう、剣の間合いに入る直前に向かって左側に跳ぶように地面を蹴り、着地と同時に再び地面を蹴り、俺へ襲い掛かるべく跳躍したのだ。
俺も左側に気配を感じたので、顔を向けるのと同時に咄嗟にフラガラッハを振り抜いた。
奴は俺の左肩に深々と牙を突き立てたが、その代償は下半身だった。
ガブッと牙を突き立てた為一瞬動きが止まり、安々と斬り裂いた。
キャイイイインと鳴きながら口を離したので、痛む左腕はだらんとなっているが俺は痛みに歯を食いしばりながら、フラガラッハをオルトロスの頭に突き刺して決着した。
ハァハァハァ・・・
俺はフラガラッハを落とし、痛む左肩を右手で触れながらヒールと半ば叫んだ。
すると徐々に痛みが引き、血も出なくなってきた。
ハァハァハァと呼吸は荒かったが、徐々に落ち着いてきた。
やばかった。
実力からすると今の俺1人だけで相手にしてはならなかった。
勘が働いたからか、左から来るのが分かったから剣を振ったが、そうでなければ首を噛まれて即死していたかもだ。
震えが止まらない。
物凄く痛かった。
生まれてこの方これ程の痛みを感じた事はない。
「不味いな。仲間が欲しい!外で募集していたな・・・頼み込むか?でも今は駄目だ。こんな血塗れの奴を仲間にと思う奴はいないよな。取り敢えず今日はこれまでだな。1度宿に戻ろう」
俺は自分にそう言い聞かせると、ドロップを拾う。
魔石と皮肉な事に肩当てと何かの肉だった。
肉は何かの皮に包まれていた。
食べ物も出るのか・・・・と思うが、開いている扉を出ると6階層へ続く階段があり、それを登ると転移の石板があった。
そのままちらりと6階層をチラ見したが、相変わらずのマス目構造ではあるものの違いがあった。
そう、通路の幅が2ブロックになっていたのだ。
「これならフラガラッハで行けるな・・・」
そう呟くと階段まで戻り、転移の石板に触れ入り口へと戻るのであった。
12
お気に入りに追加
744
あなたにおすすめの小説
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

追放されたギルドの書記ですが、落ちこぼれスキル《転写》が覚醒して何でも《コピー》出来るようになったので、魔法を極めることにしました
遥 かずら
ファンタジー
冒険者ギルドに所属しているエンジは剣と魔法の才能が無く、文字を書くことだけが取り柄であった。落ちこぼれスキル【転写】を使いギルド帳の筆記作業で生計を立てていた。そんなある日、立ち寄った勇者パーティーの貴重な古代書を間違って書き写してしまい、盗人扱いされ、勇者によってギルドから追放されてしまう。
追放されたエンジは、【転写】スキルが、物やスキル、ステータスや魔法に至るまで何でも【コピー】できるほどに極められていることに気が付く。
やがて彼は【コピー】マスターと呼ばれ、世界最強の冒険者となっていくのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる