モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

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第3章

第168話 粋がった萩山の末路

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 今日は入学式の後、新学年の担任発表とかオリエンテーション的な事で終わった。

 さあ帰ろうとカバンに持って変える書類とかを入れた所で、教室の扉が開いた。

 バン!ものすごい勢いで開いた扉は壊れるのじゃ?という感じだった。
 現れたのは、体格がよい如何にもと言った中学で頭やってました!という奴だ。

「よお先輩!ちょっと面貸してくんない?」

 クラスから爆笑が起こる。

「来たよ!俺の勝ちだ!」

「何秒持つ?」

「秒殺にパシリ1回分!」

「何だよそのパシリって?」

 皆ワイワイとお祭りムードになり、机を退け始めた。
 万が一に備え、窓を中心に壁沿いにて野次っている。

「トーマス!ここでやってやれよ!ほら、このおにぃさんもやる気満々だぞ!」

 僕は顔を青ざめた。
 何で来るのさ!
 折角演説で決めて、友里愛達からかっこよかったぞ!って言われたかったのに!
 それに、今日はこれから屋敷の引き渡しがあり早く帰りたいのに!
 友里愛達にはこの後家に来て貰うのに、何やってくれるんだよ!
 仕方がないので、身の程をわきまえさせる事にした。


 上着を脱ぐと、誰かがスッと預かってくれた。
 誰だろう?友里愛達は直ぐに帰ったから、今はいない。
 黒服さんかな?

「時間を掛けたくないからさっさと掛かって来なよ!先手は譲るよ!」

「あんたを倒せばこの学校のトップだって話だから、これで逝ってくれや!」

 テレフォンパンチが繰り出されてきた。
 うーん、遅いな・・・
 さて、どうしてくれよう?

 取り敢えずスウェーでパンチを躱し、振り切った所に額を当ててやった。
 そして腕を掴んだ。
 腕を引き戻そうと必死だが動かない。

 本の瞬きする時間だけのスウェーなので、弱い奴にはパンチが当たるもびくともしなかったかのように写っただろうな。

「これで終わりか?じゃあこっちの番だな!」

 昨日ラビリンスに入ったのもあり、僕は少し気が立っていたんだ。
 いや、虫の居所が悪かったんだ。
 僕は段々ワイルドになっていっているらしい。
 友里愛なんかは扱いが少し乱暴になったが、優しいより男らしいという。
 良いのかな?と思うけど、折角演説したのに、その日に来るなんて!ムカァッ!とね。

 だから腕をひねり上げて身体を床に押し付け、更にいきなり肩を外した。


「ぐぎゃあああああ!」

「人を殴っておいて何がギャーだよ!高々肩を外した位で喚くな!言っとくけど正当防衛だからな!」

 そう、やる時はビシッとやる!
 そう決めたんだ。

「おいトーマス、流石にやりすぎだろ?」

「大丈夫だよ。ほら、ムミムナがいるから。ムミムナ、おいで!」

 ムミムナはてててと僕の所に来ると、転がっている1年生をゴミを見るような目で見る。

「ムミムナ参りました!」

「悪いんだけど、この人治してあげて!」

「かしこまりました!」

 ささっと治療をし、僕のところにすり寄ってくる。
 その頭を撫でてやると嬉しそうにしている。

 そんな僕を友里愛、みっちゃん、アレクシアはうっとりとしたような目で見る。

「も、申し訳ありませんでした!兄貴に楯突くなんて愚かでした!この萩山ボスの命令は何でも聞きます!」

「こっちもやりすぎたね。でも、ラビリンスに入ると今以上の怪我をする事もあるから、傷みに慣れた方が良いんだ」

「き、聞いた事があります!痛みで動けなくなった所に魔物が現れ、それでくたばる奴が時折いると!」

「うん?そうだ、もし、君のように僕に突っかかろうとしている奴がいて、弱い者いじめをしているなら教えてよ!教育するから!」

「うっす!」

「じゃああまり喧嘩はせず、いじめられっ子がいたら助けてやってね!」

 そうして初日が終わったんだ。
 ふう!これは友里愛達の反応から良い対応だったよね!

 ・
 ・
 ・

 斗枡の対応はアウトな対応だが、超法規的存在となっていて、強姦や殺人を犯さない限りもはや罪に問われない。
 ムミムナがどんな怪我をも治すように進化しており、その場の痛み以外何も残らないので傷害罪は証拠が残らない。
 なので誰も何も言えないだけになっていた。

 また、舎弟1号ができたり、その様子を見ていた者がクラスメイト以外にもいたが、それらが引き起こす話はまた別の話。
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