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第2章
第156話 ボム
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司令官だった男が落ち着き、ようやくまともに話が出来るようになった。
僕に降ってカーヴァントになったけど、内面に変化が起こり、暫く茫然自失となっていて息も荒かった。
カーヴァント化が終わり、それで落ち着いたようだ。
「御主人様にご報告申し上げます」
フリーズから立ち直ると、司令官だった男は急に具申してきた。
「どうしたんだい?」
「はっ!私は御主人様に恭順する前に緊急帰還の陣を作動させており、今の魔法陣の常態からは、後10分もすれば起動します」
どういうこと?
そこからの司令官の話は耳を疑う 内容だった
発動したのは魔法陣に乗っているものや エルフたちを 本国に強制的に戻すというものだ 。
兵士達を置き去りにし、司令官を含め 一部の支配階級が生き延びる為、支配階級のみに伝え、ひっそりと逃げようとしていた。
だが、彼らが魔法陣に辿り着く前に 僕達が来てしまったらしい。
僕に降ったエルフ達が支配階級だそうで、ナスタリスを除き僕に降ったエルフを魔法陣のところに並べた。
例の爆弾を魔法陣のところに置き、これが転送可能かどうかを聞くと、不可能だと言われた。
仕方がないので、新たに司令官補佐の1人を荷物持ちのカーバントにし、爆弾に触れた状態でカードに戻した。
ちなみに荷物持ちのカーヴァントを召喚して爆弾を出したが、荷物持ちと共に爆弾をカードにした時から、今の今再度爆弾を召喚した間もカウントダウンは進んでいた。
僕達がこのラビリンスを攻めた事により、緊急シーケンスへと変更しており、魔法陣が発動してから約5分後に爆弾が爆発するようになっており、これを解除するのに1時間以上掛かる。
つまり実質的に解除不可だ。
爆弾を持った状態の司令官補佐のカードを司令官補佐の1人に渡した。
そして魔法陣が発動するまで残り10秒を切ったが、僕達は100m 以上離れて見守っていた。
そして僕は 「ごめん」と一言 だけ告げると、猛然と魔法陣に向かって駆け出した。
友里愛達があっ!と叫ぶも、追いつけず、僕が魔法陣の中に入った瞬間、魔法陣が作動して僕はこの世界からエルフの世界へと旅立った。
司令官によると ここはエルフの世界の首都だそうだ 。
ここは外のようだが、驚いた事に 誰もいなかったし、近くに生き物の気配がなかったのだ。
念の為魔法陣の外へ出てそこで荷物持ちの司令官補佐を呼び出した。
そし 念の為と思い、司令官をカードに戻し、ポケットに入れる。
爆弾の発動まで残りわずかだ。
これが炸裂すると、この星に生きている者は全て死滅するだろう。
いや、そこまでは行かないのかも分からないが、少なく共地球を攻めに来るだけのエルフはいなくなると思われる。
中には罪のない者達もいるだろうが、これも人類が生き延びる為の事だとし、非常になり切っていた。
友里愛達との思い出が走馬灯のように思い浮かぶ。
僕はきっと地獄に落ちるだろう。
そうして僕がエルフ達の世界に来て約5分経った頃、炸裂音と眩い光りと共に、送り返した爆弾が爆発した。
そして夥しい量の中性子を撒き散らし、生きている様々な者の命を刈り取っ行くのであった。
僕に降ってカーヴァントになったけど、内面に変化が起こり、暫く茫然自失となっていて息も荒かった。
カーヴァント化が終わり、それで落ち着いたようだ。
「御主人様にご報告申し上げます」
フリーズから立ち直ると、司令官だった男は急に具申してきた。
「どうしたんだい?」
「はっ!私は御主人様に恭順する前に緊急帰還の陣を作動させており、今の魔法陣の常態からは、後10分もすれば起動します」
どういうこと?
そこからの司令官の話は耳を疑う 内容だった
発動したのは魔法陣に乗っているものや エルフたちを 本国に強制的に戻すというものだ 。
兵士達を置き去りにし、司令官を含め 一部の支配階級が生き延びる為、支配階級のみに伝え、ひっそりと逃げようとしていた。
だが、彼らが魔法陣に辿り着く前に 僕達が来てしまったらしい。
僕に降ったエルフ達が支配階級だそうで、ナスタリスを除き僕に降ったエルフを魔法陣のところに並べた。
例の爆弾を魔法陣のところに置き、これが転送可能かどうかを聞くと、不可能だと言われた。
仕方がないので、新たに司令官補佐の1人を荷物持ちのカーバントにし、爆弾に触れた状態でカードに戻した。
ちなみに荷物持ちのカーヴァントを召喚して爆弾を出したが、荷物持ちと共に爆弾をカードにした時から、今の今再度爆弾を召喚した間もカウントダウンは進んでいた。
僕達がこのラビリンスを攻めた事により、緊急シーケンスへと変更しており、魔法陣が発動してから約5分後に爆弾が爆発するようになっており、これを解除するのに1時間以上掛かる。
つまり実質的に解除不可だ。
爆弾を持った状態の司令官補佐のカードを司令官補佐の1人に渡した。
そして魔法陣が発動するまで残り10秒を切ったが、僕達は100m 以上離れて見守っていた。
そして僕は 「ごめん」と一言 だけ告げると、猛然と魔法陣に向かって駆け出した。
友里愛達があっ!と叫ぶも、追いつけず、僕が魔法陣の中に入った瞬間、魔法陣が作動して僕はこの世界からエルフの世界へと旅立った。
司令官によると ここはエルフの世界の首都だそうだ 。
ここは外のようだが、驚いた事に 誰もいなかったし、近くに生き物の気配がなかったのだ。
念の為魔法陣の外へ出てそこで荷物持ちの司令官補佐を呼び出した。
そし 念の為と思い、司令官をカードに戻し、ポケットに入れる。
爆弾の発動まで残りわずかだ。
これが炸裂すると、この星に生きている者は全て死滅するだろう。
いや、そこまでは行かないのかも分からないが、少なく共地球を攻めに来るだけのエルフはいなくなると思われる。
中には罪のない者達もいるだろうが、これも人類が生き延びる為の事だとし、非常になり切っていた。
友里愛達との思い出が走馬灯のように思い浮かぶ。
僕はきっと地獄に落ちるだろう。
そうして僕がエルフ達の世界に来て約5分経った頃、炸裂音と眩い光りと共に、送り返した爆弾が爆発した。
そして夥しい量の中性子を撒き散らし、生きている様々な者の命を刈り取っ行くのであった。
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