モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

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第2章

第150話 人との遭遇

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 扉が開き、警戒しつつ出てきたのは・・・どうみても人間の男だった。
 1人が様子をうかがい、振り向いて中に声を掛けると、1人、また1人と男以外に女も出て来た。
 ナスタリスには姿を見られないように注意をしておいた。

 僕はその人達の方へゆっくりと歩いていく。
 そんな中、1人のおっさんがこちらに向かってきた。
 眼光鋭く、体格も鍛えられたそれだ。
 ただ、他の者も継ぎ接ぎだらけのボロを纏っている。

「怪我人などはいますか?僕は上級の探索者です」

「言葉が・・・通じるのか?日本・・・なのか?」

 変な事を呟いている。

「そちらの言っている言葉はちゃんと聞こえていますよ。それにここは日本ですけど、何処にいるか分からないのですか?」

 頷いていた。

「因みにここは地球を全滅させる為に武器を解き放つ用の最終局面で登場したラビリンスのはずです。同時多発的に高ランクのラビリンスを出現させていて、ここが本命です。今は最奥のボスを探していて、潰そうとしています」

「ずいぶん若いが、君は自衛隊員なのかい?」

「いえ。高校1年生です。どうして自衛隊員だと?」

「ああ。そのバトルスーツだ。それは自衛隊員の装備だろ?ここにいる皆かつて同型のを着ていた。もう動かないがな」

「そうなんですか。これは父が自宅にのこしたのと、こっちのレールガンはなくなった自衛隊の方から譲り受けた装備です」

 僕のカーヴァント達が魔物やエルフと戦う音がした。

「余り時間がないのですが、貴方達はエルフに捕らえられていたのですか?」

「以前はね。俺達は向こうの世界に囚われていたが、そこから逃げてきたレジスタンスさ。何処かに何かを送り込むようだったからそれに紛れてきた」

「カーヴァントは!?」

「いや、みな死んじまっていないよ」

「少し待って下さい」

 僕は荷物持ちを召喚し、売らずに持っていたウォーガトルや、オーク等色々なカードを出してみた。

「話は後です。取り敢えず僕の持っているカードです。少ないですが使って下さい」

「すまないな。君の名を聞いていなかったね」

「はい。淺沼斗枡です」

「えっ?」

 ヒュイーン、バシュ!

 敵が見え、浪漫砲が発射された。
 それとボス発見の報せが届いた。

 するとライカンスロープが現れた。

「敵が来ましたので、話は後です。取り敢えずそのカードがあれば、最奥のランク10以外ならなんとかなると思うのでここで待っていて下さい。ボスを発見したと仲間から連絡が来ましたので」
 
「君、すまないな我々も一緒に連れて行って欲しい。君と一緒にいる方が生存率が高いと思う」

「分かりました。ただ、自分の命を最優先としてください」

 時間が勿体無いと思うも、この場に現れた15人が、僕が渡したカーヴァントを召喚するのを待ち、ライカンスロープの案内でボスの所へ向かったが、血を掛けていたりするから、探索者のようだった。
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