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第2章
第121話 人里へ
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ここはどこなんだろうか?
取り敢えず半径5m以内にしか物は落ちていなかった。
僕のカーヴァントは幸い全部回収出来たんだよ!
良かった。
エルフ達はどこに言ったのか?
と思ったんだけど、ざっと111枚のエルフのカードが落ちていたんだよ。
それと何故か未登録のタイタンのカードが3枚。
これ売ったらどうなるんだ?
取り敢えずエレーナは10枚重ねてやろう。
今度エレーナにカードを見てもらい、残して欲しいのを聞いて集約し、一部は売り払おう。
スマホはロッカーの中だから連絡手段がない。
なので誰かいないかと叫んだけど、僕の声が木霊するだけだった・・・
何をするにしても1人ぼっちなので取り敢えず人のいる所に出ないとだ。
森とおもったのだけど、歩くと山だと分かった。
枝を剣で斬り裂きながら道なき道を進む。
バトルスーツに取り付けた浪漫砲の本体にはライトがあり、足元を照らす。
30分ほど歩くと斜め前方からバキバキと音がする。
身構えていると・・・
木々の間から巨大な熊が現れた。
ヒュイーン・・・ドッゴーン!
やってしまった。
浪漫砲が火を吹いたんだ。
オフにしてなかったからだけど、熊の胸にボーリング玉程の穴が空き、やがて倒れた。
浪漫砲をオフにした時にふと夜空が見えたけど星が綺麗だったな。
また春なのに地元と違いかなり寒い。
星の配置は良く分からないけど、プレアデスが見えるからここは地球の裏側という事は無さそうだ。
勿論異世界でもない。
月の位置から今は0時頃と思われるが、人の気配はない。
山を降りる方向で進むと、やがて道路に出た。
交通標識から日本だと分かった。
下る方向に進む事にしたが、車は全く通らない。
センターラインのある道路で、標識にはR257とあるな。
それとようこそ女城主とあるのと、
【恵那いわむら】との観光の看板に地名らしき文字が見えたけど・・・分からない!どこ?
僕のいたXX県にはそんな地名無いぞ!
この道路も何処に続くか分からないな。
民家もあるようだけど、おっと!線路発見!
明知鉄道?(注)
明智小五郎?
どこだよ!
注)岐阜県東濃地方の旧岩村、現在の恵那市を走る第3セクター
道路が市街地に行くとは限らないので、線路を歩く事にした。
歩く事3時間、ようやく市街地に来たようだ。
恵那市という駅に着いた。
駅にある案内地図を見ながら市役所を目指した。
田舎の小さな駅だった。
程なくして市役所に着き、探索者ギルドの場所を夜間入口で聞いて向かう。
職員は僕の格好を見てぎょっとしていたけど・・・
ギルドに着いたけど、おっさんが1人だけおり、受付で眠りこけていた。
田舎だとこうなるのかな。
「あのう、すみません」
「うぉっ!な、なんだ?」
「ここギルドですよね?」
「それ以外の何に見えるのかな?」
「それじゃあギルド職員の璃音愛莉と大至急連絡を取りたいんですが」
「君、今夜中の3時だよ!」
「えっと、今ランク10のラビリンスを攻略してきたんです。攻略したら何故か山の中に居て、ここまで歩いて来たんです」
「何を言っとるのかね?」
「えっと、これランク10のボスのカードと、ランク8のタイタンです。これでどうですか?」
「うおっ!こ、これは!た、大変だ!ギルド本部に連絡しなきゃ!」
「なので僕の専任へ連絡をしたいんです。それとここって何県ですか?」
「ここは岐阜県だよ。どこにいるのか分からないようだけど君、大丈夫かい?」
「何を言ってるんですか!僕はXX 県にいましたよ」
僕は探索者標を出す。
「確かにそうだねそれにしてもここから数百キロは離れていると思うけど、ちょっと待って。今調べるから」
僕ははっとなり、カバンからカードホルダーを出し、そこに記載しておいた中に有った愛姉のスマホの番号を見せながら、ここに掛けたいと告げた。
おっちゃんは電話機を渡してきた。
よくよく考えると電話を借りて自分で掛ければ事足るよね。
・
・
・
「もしもし?」
「僕だけど」
「ちょっと!なんで県外の番号から掛けているのよ!どこにいるの?無事なら早く電話しなさいよ!」
取り敢えず掻い摘んで説明し、タクシーで帰る事になった。
おっちゃんが手配してくれたので夜な夜なタクシーで帰るが、装備の関係から手配できる最大の車両を頼んでくれた。
夜中なので、向こうに着いたら向こうのギルド員が複数現場にいるだろうからと、そこで詳しく話す事となった。
僕が飛ばされた場所に関しては話した内容から概ね場所が分かるようで、こちらのギルド員が調査する事になった。
そうして僕はタクシーに揺られ、皆の所に帰るのだった。
取り敢えず半径5m以内にしか物は落ちていなかった。
僕のカーヴァントは幸い全部回収出来たんだよ!
良かった。
エルフ達はどこに言ったのか?
と思ったんだけど、ざっと111枚のエルフのカードが落ちていたんだよ。
それと何故か未登録のタイタンのカードが3枚。
これ売ったらどうなるんだ?
取り敢えずエレーナは10枚重ねてやろう。
今度エレーナにカードを見てもらい、残して欲しいのを聞いて集約し、一部は売り払おう。
スマホはロッカーの中だから連絡手段がない。
なので誰かいないかと叫んだけど、僕の声が木霊するだけだった・・・
何をするにしても1人ぼっちなので取り敢えず人のいる所に出ないとだ。
森とおもったのだけど、歩くと山だと分かった。
枝を剣で斬り裂きながら道なき道を進む。
バトルスーツに取り付けた浪漫砲の本体にはライトがあり、足元を照らす。
30分ほど歩くと斜め前方からバキバキと音がする。
身構えていると・・・
木々の間から巨大な熊が現れた。
ヒュイーン・・・ドッゴーン!
やってしまった。
浪漫砲が火を吹いたんだ。
オフにしてなかったからだけど、熊の胸にボーリング玉程の穴が空き、やがて倒れた。
浪漫砲をオフにした時にふと夜空が見えたけど星が綺麗だったな。
また春なのに地元と違いかなり寒い。
星の配置は良く分からないけど、プレアデスが見えるからここは地球の裏側という事は無さそうだ。
勿論異世界でもない。
月の位置から今は0時頃と思われるが、人の気配はない。
山を降りる方向で進むと、やがて道路に出た。
交通標識から日本だと分かった。
下る方向に進む事にしたが、車は全く通らない。
センターラインのある道路で、標識にはR257とあるな。
それとようこそ女城主とあるのと、
【恵那いわむら】との観光の看板に地名らしき文字が見えたけど・・・分からない!どこ?
僕のいたXX県にはそんな地名無いぞ!
この道路も何処に続くか分からないな。
民家もあるようだけど、おっと!線路発見!
明知鉄道?(注)
明智小五郎?
どこだよ!
注)岐阜県東濃地方の旧岩村、現在の恵那市を走る第3セクター
道路が市街地に行くとは限らないので、線路を歩く事にした。
歩く事3時間、ようやく市街地に来たようだ。
恵那市という駅に着いた。
駅にある案内地図を見ながら市役所を目指した。
田舎の小さな駅だった。
程なくして市役所に着き、探索者ギルドの場所を夜間入口で聞いて向かう。
職員は僕の格好を見てぎょっとしていたけど・・・
ギルドに着いたけど、おっさんが1人だけおり、受付で眠りこけていた。
田舎だとこうなるのかな。
「あのう、すみません」
「うぉっ!な、なんだ?」
「ここギルドですよね?」
「それ以外の何に見えるのかな?」
「それじゃあギルド職員の璃音愛莉と大至急連絡を取りたいんですが」
「君、今夜中の3時だよ!」
「えっと、今ランク10のラビリンスを攻略してきたんです。攻略したら何故か山の中に居て、ここまで歩いて来たんです」
「何を言っとるのかね?」
「えっと、これランク10のボスのカードと、ランク8のタイタンです。これでどうですか?」
「うおっ!こ、これは!た、大変だ!ギルド本部に連絡しなきゃ!」
「なので僕の専任へ連絡をしたいんです。それとここって何県ですか?」
「ここは岐阜県だよ。どこにいるのか分からないようだけど君、大丈夫かい?」
「何を言ってるんですか!僕はXX 県にいましたよ」
僕は探索者標を出す。
「確かにそうだねそれにしてもここから数百キロは離れていると思うけど、ちょっと待って。今調べるから」
僕ははっとなり、カバンからカードホルダーを出し、そこに記載しておいた中に有った愛姉のスマホの番号を見せながら、ここに掛けたいと告げた。
おっちゃんは電話機を渡してきた。
よくよく考えると電話を借りて自分で掛ければ事足るよね。
・
・
・
「もしもし?」
「僕だけど」
「ちょっと!なんで県外の番号から掛けているのよ!どこにいるの?無事なら早く電話しなさいよ!」
取り敢えず掻い摘んで説明し、タクシーで帰る事になった。
おっちゃんが手配してくれたので夜な夜なタクシーで帰るが、装備の関係から手配できる最大の車両を頼んでくれた。
夜中なので、向こうに着いたら向こうのギルド員が複数現場にいるだろうからと、そこで詳しく話す事となった。
僕が飛ばされた場所に関しては話した内容から概ね場所が分かるようで、こちらのギルド員が調査する事になった。
そうして僕はタクシーに揺られ、皆の所に帰るのだった。
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