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第1章(高校生入学編)

第115話 ナニシテルカナア・・・

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 扉を開けて階段を降り始めると水が入り始めたので、扉を閉じたが不思議な事に水の侵入はピタリと止んだ。

 また、階段は40段ほどあったんだけど、出口にも扉があった。
 浪漫砲のクールタイムもあり、1時間ほど休む事にしたんだ。

 勿論見張りを立てて。
 30分はあくまで浪漫砲が発射可能になる時間であって、規制解除になるのに後1時間必要だったんだ。
 常温になるまでの時間で、今のうちに集めたカードの整理と言うか、合成に勤しむ。
 先程のタイタンはどうやらフロアボスのようだから、この先はもっと強いのが出る可能性がある。

 エレーナはランク7のヴァルキリアだけど、先程のタイタンだとまるで歯が立たない。
 聞いてみたが、ヴァルキリアだと最低でも8体、可能なら12体は揃えたいと答えが返ってきた。

 ウォーガトルとガトルのカードを整理し、なるべくΚのカードを作りたい。

「えっと、今の段階でコストは・・・16×2+20×2+16+6+2+16だから112?」

 斗升はレイラ達の事を忘れていた。、
 更に1×3+2+4+12で21以上の召喚をしていた。

 そこにガトル2体加えた。
 つまり最低でもコスト145の召喚をしており、更にウォーガトルを召喚しようとするも出来なかった。

「あれ?これがコスト制限か・・・」

 限界まで召喚をしているようだ。

「みんな聞いて欲しい。今僕が召喚できる上限に来たんだ。だからこの人数で今から次の階層を行くよ!」

 予め決めた役割分担で進む事にした。

 扉を開けると・・・寒かった。

「うううう・・・吹雪いているやん・・・」

 視界が悪く、厳しいと思うもクロノスが告げる。

「雪を吹き飛ばします。ご主人様達は階段に戻り扉を閉めて待っていてくだされ」

 15分ほどすると、ドッコーン!と爆音が迸り、クロノスが扉を開けた。

「遅くなりました。暫くは大丈夫かと」

 土から蒸気が出ているが、雪は無い。
 雪も止み、だだっ広い空間にいるのだと理解した。
 高さは階段40段分だろうか。
 つまり8m前後なのだが、それは階段の付近のみで、階段から離れると上が見えなかった。

 ただ、雪が止み、更に積もっていた雪が溶けていたのもあり中心だけは分かったんだ。

 エレーナに偵察を頼んだんだけど、中心にボスがいるらしい。

 本来は魔物が大量にいたはずなんだけど、タイタン×2によるコンビネーション?によりボス以外見当たらないとの事。

 確かに道中魔石やカードが落ちているから、やっつけたらしい!

「ねえクロノス、そう言えばあの技は貯めに時間が掛かるの?」

「いえ。数秒で済みます」

「じゃああの待ち時間は?」

「聞きたいのですか?」

「うん。知りたいな」

 マツゥリ二アシモが何故かクネクネしている。

「では主殿、説明は詳しいのと短いのとどちらが良いですか?」

「この後ボスがいるから、短いので」

「子作りです」

「えっ?」

「はい。マツゥリ二アシモが身籠るようにと私の子種を注ぎ込んでおりましたが、何か問題が?」

 エレーナやコライリスも困ったような顔をしていた。
 エレーナは兜越しに何となくだけど。

「はぁ・・・頭が痛いよ・・・」

 おかしいな・・・タイタンって寡黙で脳筋ってイメージだったのに。

 聞かなかった事にしてこれからの事を考え、現実逃避した。

 エレーナの偵察結果からボスは一定の範囲から動けない事が分かったんだ。

 なのでガトル達に魔石やカードの一部を集めて貰ったんだけど、ヴァルキリアが3枚以上あったんだ。

 なのでエレーナを1度下げ、3枚のカードを餌として合成し、戦力の底上げをする事にしたのだった。
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