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第1章(高校生入学編)
第108話 コライリス
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「グハッ!」
僕とモーモンは落下しているが、モーモンからはうめき声がきこえた。
モーモンが僕を抱き寄せ、包み込むようにしている。
バシャーン!
僕達は水面に落ちた。
モーモンの肩口から着水したようで、どれくらい沈んだのか水の中だ。
パニックになるもモーモンがそこにいたが、どうやら意識がない。
慌てるもモーモンを抱き抱えて水面を目指す。
20秒ほどで水面に出て息を吸うが、モーモンは呼吸をしていないようだ。
「ゴボゴボ・・・モーゴボゴボ・・戻れ」
何とかモーモンをカードに戻せたようで、僕の手元にモーモンのカードが握られ、バトルスーツの胸元に押し込む。
本来沈むのだが、バトルスーツによるパワーアップでむりやり水面に出た。
100mほど離れた所に陸地が見えるのでクロールで岸を目指す。
はぁはぁはぁはぁ・・・
死ぬかと思った。
モーモンのカードを見ると、モーモンはカードの中で横たわっており、下腹部より下がない。
落下した時に魔物に食われたのだろうか。
しかし、カードの色から生きている事だけは分かる。
どれくらい掛かるか分からないが、カーヴァントは生きてさえいれば欠損部位は復元されて回復する。
例え首を落とされようが、30秒が目安だが心臓が動いている限りカードに戻ると再生される。
その心臓が止まったり破壊されても意識があれば生きている判定と聞いている。
僕はゴホゴホっと、飲み込んだ水を吐き出しながらカードをカードホルダーにしまった。
「戻れラッチー!」
・
・
・
何も起こらない。
確かカーヴァントが見えているか、声が聞こえなきゃ駄目だったよな。
立ってみたが左腕が痛い。
折れてはいないようだが・・・打撲か?
かなり広いスペースだ。
持っているカードの中に仲居さんからもらったナイトと先程のナイト、以前のドロップのナイトが5枚ある。
取り敢えずナイトを1体召喚し、周りを警戒させる。
インカムを取り出し通話を試みるが無理だった。
基本的に2階層違うと話が出来ないはずだから、僕は少なくとも2階層は落ちたようだ。
次にタイタンのカードを出す。
これは父のカードではなく、先日風曲の丘での初討伐分のボスだ。
ナイフで指を切り血を垂らす。
もう1枚、ラビリンス開放前に倒した分を吸収させた。
これでランク9相当だ。
今のところ同じ種類のカードを合成すると、1枚に付きランク1が上がり、最大ランク10までになる。
これは便宜上言っているだけで、元のカードのランクと紐付く上がり方をしているからだ。
次にタイタンに警戒させ、ナイトをカードに戻す。
真っ更なカードを6枚重ね、そのナイトを上に置き一気に血を垂らす。
仲居さんから仕入れたナイトが残った。
なにかの気配がする。
呑気にカードを合成している場合ではないが、ランク10相当のカードは召喚してしまっており手元にない。
レイラかゼッチィーニ辺りがあの穴に突入してきてもおかしくないが、誰も来ない事から助けは期待できない。
何かしらの理由であの穴に入れないか、それとも直ぐに塞がったりしたのか?
何はともあれ、タイタンは巨大なので狭い所に行けないので、今のうちに人間サイズでかつ強いカーヴァントが手元に欲しかった。
全てのカードを持ってきている訳ではないが、ナイトがランク10を作れる唯一の手持ちだった。
名前 コライリス
所有者 淺沼 斗升
種族 ゴブリン
ジョブ 薔薇騎士
性別 女
ランク 4 κ
レベル 1
能力
ダブルスラッシュ
僕は周りの気配とタイタンの警戒具合から急ぎ召喚をした。
「出でよコライリス」
バチン!
何かが弾けた・・・忘れていた・・・
女のカーヴァントだというのを。
目の前には裸の美少女がいる?
顔を隠すが、胸や大事なところは隠さない。
何故だ?
思わずその見事な双丘をガン見してしまったが緑だ。
顔はまだシワクシャだ。
これから人間チックな顔になるのだろう。
困った・・・服がない。
今回殆ど荷物を持ってきていなかった。
荷物持ち用のゴブリンウォーリアーが一部の武器と空の背嚢を持っていて、このコライリスは剣を持っているが服はない。
魔石もごく僅かで、昼食用の弁当とタオルは入っている。
最初にネイラを召喚した後は新たなカーヴァントを召喚する予定がなかったから服の用意もないし、タオル位しかない。
しかし服は落ちているボロ布を結んで腰巻きにするのが精一杯なので、取り敢えず巻いてもらおうと思う。
胸はごめんなさい。
タオル位しかなくて長さが足りない。
ボロ布を結んだ段階で何かが来た。
そちらを向くと浪漫砲が火を吹いた。
キュ~ン・・・バシュン!
「敵だ。話は後だ!これを腰に巻いて僕の背中を守って!」
「か、かしこまりました!」
コライリスから返事があったが、次の敵はタイタンが踏みつけて終わった。
僕とモーモンは落下しているが、モーモンからはうめき声がきこえた。
モーモンが僕を抱き寄せ、包み込むようにしている。
バシャーン!
僕達は水面に落ちた。
モーモンの肩口から着水したようで、どれくらい沈んだのか水の中だ。
パニックになるもモーモンがそこにいたが、どうやら意識がない。
慌てるもモーモンを抱き抱えて水面を目指す。
20秒ほどで水面に出て息を吸うが、モーモンは呼吸をしていないようだ。
「ゴボゴボ・・・モーゴボゴボ・・戻れ」
何とかモーモンをカードに戻せたようで、僕の手元にモーモンのカードが握られ、バトルスーツの胸元に押し込む。
本来沈むのだが、バトルスーツによるパワーアップでむりやり水面に出た。
100mほど離れた所に陸地が見えるのでクロールで岸を目指す。
はぁはぁはぁはぁ・・・
死ぬかと思った。
モーモンのカードを見ると、モーモンはカードの中で横たわっており、下腹部より下がない。
落下した時に魔物に食われたのだろうか。
しかし、カードの色から生きている事だけは分かる。
どれくらい掛かるか分からないが、カーヴァントは生きてさえいれば欠損部位は復元されて回復する。
例え首を落とされようが、30秒が目安だが心臓が動いている限りカードに戻ると再生される。
その心臓が止まったり破壊されても意識があれば生きている判定と聞いている。
僕はゴホゴホっと、飲み込んだ水を吐き出しながらカードをカードホルダーにしまった。
「戻れラッチー!」
・
・
・
何も起こらない。
確かカーヴァントが見えているか、声が聞こえなきゃ駄目だったよな。
立ってみたが左腕が痛い。
折れてはいないようだが・・・打撲か?
かなり広いスペースだ。
持っているカードの中に仲居さんからもらったナイトと先程のナイト、以前のドロップのナイトが5枚ある。
取り敢えずナイトを1体召喚し、周りを警戒させる。
インカムを取り出し通話を試みるが無理だった。
基本的に2階層違うと話が出来ないはずだから、僕は少なくとも2階層は落ちたようだ。
次にタイタンのカードを出す。
これは父のカードではなく、先日風曲の丘での初討伐分のボスだ。
ナイフで指を切り血を垂らす。
もう1枚、ラビリンス開放前に倒した分を吸収させた。
これでランク9相当だ。
今のところ同じ種類のカードを合成すると、1枚に付きランク1が上がり、最大ランク10までになる。
これは便宜上言っているだけで、元のカードのランクと紐付く上がり方をしているからだ。
次にタイタンに警戒させ、ナイトをカードに戻す。
真っ更なカードを6枚重ね、そのナイトを上に置き一気に血を垂らす。
仲居さんから仕入れたナイトが残った。
なにかの気配がする。
呑気にカードを合成している場合ではないが、ランク10相当のカードは召喚してしまっており手元にない。
レイラかゼッチィーニ辺りがあの穴に突入してきてもおかしくないが、誰も来ない事から助けは期待できない。
何かしらの理由であの穴に入れないか、それとも直ぐに塞がったりしたのか?
何はともあれ、タイタンは巨大なので狭い所に行けないので、今のうちに人間サイズでかつ強いカーヴァントが手元に欲しかった。
全てのカードを持ってきている訳ではないが、ナイトがランク10を作れる唯一の手持ちだった。
名前 コライリス
所有者 淺沼 斗升
種族 ゴブリン
ジョブ 薔薇騎士
性別 女
ランク 4 κ
レベル 1
能力
ダブルスラッシュ
僕は周りの気配とタイタンの警戒具合から急ぎ召喚をした。
「出でよコライリス」
バチン!
何かが弾けた・・・忘れていた・・・
女のカーヴァントだというのを。
目の前には裸の美少女がいる?
顔を隠すが、胸や大事なところは隠さない。
何故だ?
思わずその見事な双丘をガン見してしまったが緑だ。
顔はまだシワクシャだ。
これから人間チックな顔になるのだろう。
困った・・・服がない。
今回殆ど荷物を持ってきていなかった。
荷物持ち用のゴブリンウォーリアーが一部の武器と空の背嚢を持っていて、このコライリスは剣を持っているが服はない。
魔石もごく僅かで、昼食用の弁当とタオルは入っている。
最初にネイラを召喚した後は新たなカーヴァントを召喚する予定がなかったから服の用意もないし、タオル位しかない。
しかし服は落ちているボロ布を結んで腰巻きにするのが精一杯なので、取り敢えず巻いてもらおうと思う。
胸はごめんなさい。
タオル位しかなくて長さが足りない。
ボロ布を結んだ段階で何かが来た。
そちらを向くと浪漫砲が火を吹いた。
キュ~ン・・・バシュン!
「敵だ。話は後だ!これを腰に巻いて僕の背中を守って!」
「か、かしこまりました!」
コライリスから返事があったが、次の敵はタイタンが踏みつけて終わった。
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