モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜

KeyBow

文字の大きさ
上 下
98 / 197
第1章(高校生入学編)

第98話 夢と探索者登録

しおりを挟む
 学校の方はオリエンテーションが終わり、通常の授業が始まった。
 一般的な国語や数学等、普通の科目の授業も勿論あるのだが、探索者向けの教育も有る。
 そんな中ラビリンス専攻科の初授業が始まった

「もう探索者登録をしている生徒もいると聞いているがな、死にたくなければちゃんと話聞けよ!ラビリンスを舐めていると気が付いたら死んでいるぞ!」

「先生!質問です!」

「ああ?聞いてやるから言ってみろ」

「死んだのにどうやって死んだ事が分かるんですか?」

「てめぇ!言葉の綾ってのを知らねぇのか!真剣に聞かない奴から死んでくんだぞ!こう言わねぇと分からんか?気が付いたらさっきまで話してた奴の首がなく、そいつは授業でちゃんと聞いていなかった奴だ!気が付いたら死んでってそう言う事だ!分かったか!?俺はてめぇらを笑わせたくてこんな話をしてんじゃねぇ!」

 その生徒は押し黙った。
 勿論知っているよ。
 眠い・・・

 30代に差し掛かろうかという熱血先生だった。

 僕は船を漕いでいた・・・
 ヒューン!・・・パシュっ!

「おおおおお!」

 僕は飛んで来たチョークを無意識に避けたが、後ろのアレクシアが掴み取った。

「てめぇいい度胸してんな!俺はなあぁ!ランク7探索者だぞ!」

「先生当たる所だった。斗升を許す」

「コホン。アレクシアさん悪かったな。だがこいつは話が別だ。お前学年代表だったな。余裕そうだがどんな奴が真っ先に死ぬか分かってるんだろうな?」

「えっと、迂闊な奴と自分を鍛えなかった奴ですよ。カーヴァントが殺られたり運悪く真横でリポップした時に自身が戦えなきゃ即死ですね!」

「まるで見てきたようじゃねぇか!!」

「父が日記に初期の自衛隊員がどうやって死んでいったか書いていましたから。昨日隣で飯を食った奴がどたまをかち割られ、屍を晒していた。彼は22歳だった・・・とかね」

「ぐう!貴様ぁ!教師に楯突くかぁ!そこになおれぇ!」

 僕は殴られた・・・
 ・
 ・
 ・

「・・くん?斗升君!昼休み終わるわよ!」

 僕は疲れから机に突っ伏していた。

「ほら、よだれを拭く!」

 友里愛が口を拭き拭きしていたな。

「ほら、これから最初のラビ専授業でしょ!居眠りなんかしてちゃ駄目よ!」

 どうやら僕は教師に殴られる夢を見ていたようだ。
 早くも6限授業が始まったんだ。
 午前は数学等だったけど、午後からはいよいよラビリンス絡みの授業だった。

 ・
 ・
 ・

 夢と違い居眠りしなかった。
 ただ、6限目はギルドから職員が来ており、探索者登録をするらしい。
 登録済みの者は自習だとか。

「・・であるからして、来週早々に2泊3日のラビリンス実地を含む宿泊研修が有る。勿論君達もラビリンスに入るのでそれに伴い探索者登録をして貰う。それでギルドから職員に来て頂いている。ちゃんと指示に従うんだぞ!」

 ガラガラガラ・・・
 3人の職員が現れた。
 3人目を見て男子が色めきだった。

「うわ~!メッチャクチャ美人じゃん」

「俺あのお姉様に登録して貰うぞ!」

 僕に手を振ってきたので仕方なく手を振り返す。

「トーマス!何故君は手を振られているの!?」

 近くの男子が怨嗟の声を上げる。

「ああ、愛姉は僕の姉だよ」

「おにぃさん!」

 数人の男子にお兄さん呼ばわりされるが・・・嫌だよ。
 てか聞いていないんだけど。
 愛姉!来るなら言ってよ!
 で、りっちゃんを見ると驚いていたから、りっちゃんも聞いていないんかい!

 自習と言っても愛姉がいるのに何もしない訳にも行かず手伝いをする事に。

 あっ!また倒れた!
 そう、今朝カードに血を垂らそうとしている時に気絶した男子がまた倒れたんだよ。
 皆で介抱するも、愛姉はスタートキットのカードを僕に押し付けて、カードを指先に押し付けるように指示しやがった!

 しかし・・・

「お兄さん!そんな事は僕がやるから休んでいてよ!璃音さん!僕がやりますから!」

「あら、ありがとう!助かるわ!」

 そうやって登録作業がつつがなく進んでいった。

しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる

僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。 スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。 だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。 それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。 色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。 しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。 ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。 一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。 土曜日以外は毎日投稿してます。

異世界で穴掘ってます!

KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!

よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。 10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。 ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。 同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。 皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。 こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。 そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。 しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。 その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。 そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした! 更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。 これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。 ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記

ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
 ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。  そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。  【魔物】を倒すと魔石を落とす。  魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。  世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

処理中です...