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第1章(高校生入学編)

第59話 勘違いの指摘

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 先程ファミレスで食事をしていたけども、おもしろい事にのっぽの2人組みは殆ど言葉を発せず、それでも何かが分かりあえている感じだった。

 よく分からないけど、モブ4人衆に彼女が出来た。

 僕はよくわからない。
 アレクシアは3人目の彼女だと言い張っていた。

 意を決っして友里愛に聞いたんだ。

「僕なんかの彼女に本当になるの?」

「何言っているのよ!もう私は君の彼女のつもりなのに、君はそう思ってくれていないの?私じゃ不満なの?」

 悲しそうに怒られた。
 確かにお付き合いするって事で良いわよねと言われ、宜しくねと返した。

 み~ことアレクシアからも責られた。

 どう思っていたのかを聞かれ・・・

「僕なんかモブだし、てっきりからかわれているのかなと思っていたんだ。こんなキレイな人が僕の彼女になるなんてありえないよねって。仮初めとは言え夢を見させて貰ったなと。でも、友里愛が彼女だったらなとは思ったんだよ。本当に何で僕と付き合おうと思ったのか分からないんだ・・・」

「あんたねぇ。改めて言うけど、私は斗升君と本気でお付合いをしたいの。もう一緒にラビリンスにも入ったのよ!貴方はね自分の事を分かっていないのよ。み~ことあーちゃんは別の理由だけど、私が言ったのは嘘じゃなくて本当なんだからね」

「お姉さんの事とかも?」

「そうよ。からかう為に作ったストーリーではないの。それに多分風曲の森で斗升君がいなかったら私は死んでいたと思うの。命の恩人を好きになったら駄目?斗升君にとってはあの時の魔物は雑魚だったかも分からないけど、私達にとっては死を覚悟した魔物なのよ」

 田仲君達が気の毒そうに僕を見ていたが、この際だからと、僕が勘違いをしている事を散々指摘されたんだ。

 田仲君達からも僕はもうモブを脱したどころか主人公キャラになっていて、3人も僕の影響からやはりモブを脱したと言われたよ・・・

 そして友里愛はこうぼやいたよ

「なんでこんな人を好きになったかな・・・」

 アレクシアはこういう。

「人外の強さに惚れた」 

 み~こはこうだ。

「一緒にいると色々やらかしそうで惹かれる!」

 更に僕の力がグループ内では既に人外で、これにより世界最強のグループになる程だとの認識であり、僕が自身についての認識についておかしいと、チート持ちだと認識するように言われたんだ。

 改めて言われルト思い当たる節が多々あり、そうなんだなあぁと、ある程度は理解した。

 色々やらかしているなと思い恥ずかしさから伏せてしまった。
 み~こからすると、そうやって恥ずかしがっている僕は可愛いらしい。

 アレクシアは強い者に惹かれ、教室で初めて見た時にぴぴぴ!と来たそうだ。

 僕を叱りつけるとは言え、美少女から改めて熱烈に好きだと言われたのもあり僕は真っ赤になり、りっちゃんを始めソアラ、めぐみんからも生暖かい目で見られていたな。

 コホン。
 友里愛、み~こ、アレクシアに1つお願いしたら何故かアレクシア以外は喜んでいたな。
 何かって?
 僕がモブっぽい行動や話をしたら指摘してねと。
 そう、自分を変える為になんだけど、アレクシアはこう言った。

「面倒だからいや。今のダメ男感も素敵」

 ははは・・・としか言えず、自分を変えます!宣言をした。
 アレクシアは世話の焼ける人に惹かれるらしい。

 そんな楽しい?時間も終わり、爺ちゃんの家に来たのだけど、既にりっちゃんを住まわせる部屋は準備してあった。

「このバカ孫が!何時に来るのか言わんか!婆さんが首を長くして待っておったじゃろうに!」

「これじいさんや、お嬢さんが引いているじゃないの。斗升からの電話を切ったら部屋のお掃除と布団まで敷いて張り切っていたのはどこの誰かしら?それに準備が終わったのはほんの5分前よ」

 今来ている皆裏流抜刀術の道場主はこの爺さんだ。
 父方の祖父母で、父が強かったのはこの爺さんの仕込みらしい。
 他の子供、つまり僕の叔父や叔母は県外に住んでいる。

「なあじいちゃん、もうひとつ衝撃の事実を知りたい?」

「こんな素敵なお嬢さんが儂等の家族になる以外にまだ何かあるのか?」  

「愛姉、この人達が父方の祖父母なんだけど、僕から話す?」

「皆裏って表札にあったからそうなのかなって思ったけど、斗升君、そういうのは事前に言うおうね。そうね、自分の口から話すわ」

 またやらかした僕だったが、ため息をつきつつ愛姉は身の上話をする事にした。
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