異世界の約束:追放者の再興〜外れギフト【光】を授り侯爵家を追い出されたけど本当はチート持ちなので幸せに生きて見返してやります!〜

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第166話 領主登場

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 ブランジッド侯爵が失禁して震えていると、領主が駐留騎士団を率いて現れた。
 領主は、ブランジッド侯爵の屋敷が炎上しているのを見て慌てて来たが、今の惨状を見てすぐに事情を察した。

 領主は騎士団に命じ、残っているブランジッド侯爵の私兵を一掃し、ブランジッド侯爵を拘束した。
 領主は、ダイランド侯爵に敬意を表した。

「ダイランド侯爵、この度は大変なご迷惑をおかけしました。ブランジッド侯爵はこちらで身柄を引き取り、しかるべき処罰と賠償を負わせます」

 領主はセルカッツの屋敷に入り、セルカッツにも謝罪した。

「セルカッツ殿、この度は大変な迷惑をかけてしまった。ブランジッド侯爵の行為は許しがたいもので、彼を厳しく処罰します。私はあなたの鏡を守るために何でもしますし、私はあなたの友人として厳格に対処します」

 セルカッツは、領主に礼を言った。

「領主様、お気遣いありがとうございます。ブランジッド侯爵のことはお任せします。私はあなたのおかげで鏡を守ることができました。私はあなたの友人としても、1人の人としても感謝します」

 領主は、セルカッツに笑顔を見せた。

「さてセルカッツ殿、回りの目が気にならぬ場所ではお互いに友人として呼び合って欲しい。私は名前で呼ぶから。セルカッツ、あなたは素晴らしい人だ。あなたは私の誇りだ。無事に帰ってきて何よりだ!」

 セルカッツは、領主に笑顔を返した。

「領主様、お互いに名前で呼び合いましょう。私もあなたを名前で呼びます。アルベルト、あなたは優しい人です。騎士団は本当に助かりましたよ!」

 セルカッツと領主は友情を深め、セルカッツは領主にルランド公国での話や、そこでの鏡の話をした。
 領主はセルカッツの話に興味を持った。

「うーん。セルカッツがこの町を離れるのは止めたいが、宗国的なかの王の名では断りようもないものな」

 セルカッツと領主は玄関から屋敷の中に入った。
 セルカッツは領主に自分の家族を紹介した。
 領主はセルカッツの家族に挨拶し、セルカッツの家族は領主に歓迎した。
 新たに紹介したのは主にヤーマだ。

 セルカッツは、領主に自分の妻たちを紹介した。
 領主はセルカッツが結婚したことを祝福した。

 外では騎士団が慌ただしく死体の片付けや掃除をしているが、セルカッツと領主は屋敷の中で楽しく話した。
 出掛けてからの事を面白そうに聞いていた。

 セルカッツと領主は歳は違えど友人としても仲良くなっていた。
 セルカッツと領主は鏡の話をした。
 やはり狙われたのは鏡だったと話すと、納得していた。

 そんな中、地下室に避難していたウルナが現れ、セルカッツの顔を見ると、安堵したのかその場に崩れ落ちるように倒れ、セルカッツは慌てて抱き締めたのだった。
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