148 / 173
第148話 着替え
しおりを挟む
国王との話し合いが終わるタイミングで、王妃様が現れたが、メイドを数人引き連れてきた。
「お話は終わりましたね?」
「終わったが、何かあったか?」
国王が答えるも、王妃はそのまま指示を出す。
「分かりました。皆さん、やってください。セルカッツ様は動かないでください」
「ちょっと、うわっ!くぇええ!」
セルカッツの悲鳴がこだまするが、あっという間にメイドさん達により身ぐるみを剥がされ、下着のみになった。そこからいかにもお貴族様!といった派手で、これから舞踏会に行くのか?といった服を着させられ、裾などを直されていく。
「腕はそのまま。少し右を向いて!あら?かなり鍛えていらっしゃるのね。素敵!」
「右足を上げて!次は左。そっちじゃなくこうよ!両手を広げて!」
ダメ出しを喰らいつつも、服だはあっという間に丁度よいサイズに仕立てられていく。
「やはり新人戦を制しただけあって鍛えているんだね」
「あ、あのう、王妃様?これは・・・・」
「うふふふ。よくお似合いですわよ。さて、何故着替えたのかしらね。もうすぐ分かりますから、この子達の指示に従ってくださいまし」
王妃様の圧が中々で、セルカッツは黙ってされるがままになっていた。
嫌な予感しかしないが、国王もセルカッツの横で着替えていた。
もっとも用意された福に袖を通すだけで手直しはない。
貴族や王族はメイドの前で裸になろうとも恥ずかしさはないが、これは別の話だ。
王妃様の前だというのも大目に見よう。
それは良い。
しかし、問題は何の為に着替えさせたかだ。
国王よりも目立つ服だ。
王妃様は教えてくれず、国王に聞いても知らされていないと言う。
着替え終わると王妃はうんうんと1人納得していたが、セルカッツの混乱振りに拍車をかけるだけだった。
「では座ってください」
もちろん後ろを向かず、迷わず腰を下ろす。
そこにはさっと椅子を差し込むメイドさんがいる。
お湯が入った桶を載せたワゴン車を、執事が押して入ってくる。
タオルやらをもって入ってきたが、後ろから現れたメイドは髭剃りを持っていた。
セルカッツは後ろ側からメイドに頭をホールドされ、上を向かせられた。
その下には暖かいが柔らかなクッションがある。
おかしい。
感覚がおかしいと思うもホールドされ、別の方向を向けなかった。
多分胸だよな?と声には出さないが、その状態で髭を剃られる。
髭と言ってもまだ薄い。
なので、引っ掛かりもなくスムーズに剃られ体を起こされると、髪をセットし始めた。
そんなセルカッツを肴に国王は王妃とお茶をしていた。
しかし、国王が王妃に何をするのかと聞くも王妃は不適な笑みを浮かべるだけだった。
「お話は終わりましたね?」
「終わったが、何かあったか?」
国王が答えるも、王妃はそのまま指示を出す。
「分かりました。皆さん、やってください。セルカッツ様は動かないでください」
「ちょっと、うわっ!くぇええ!」
セルカッツの悲鳴がこだまするが、あっという間にメイドさん達により身ぐるみを剥がされ、下着のみになった。そこからいかにもお貴族様!といった派手で、これから舞踏会に行くのか?といった服を着させられ、裾などを直されていく。
「腕はそのまま。少し右を向いて!あら?かなり鍛えていらっしゃるのね。素敵!」
「右足を上げて!次は左。そっちじゃなくこうよ!両手を広げて!」
ダメ出しを喰らいつつも、服だはあっという間に丁度よいサイズに仕立てられていく。
「やはり新人戦を制しただけあって鍛えているんだね」
「あ、あのう、王妃様?これは・・・・」
「うふふふ。よくお似合いですわよ。さて、何故着替えたのかしらね。もうすぐ分かりますから、この子達の指示に従ってくださいまし」
王妃様の圧が中々で、セルカッツは黙ってされるがままになっていた。
嫌な予感しかしないが、国王もセルカッツの横で着替えていた。
もっとも用意された福に袖を通すだけで手直しはない。
貴族や王族はメイドの前で裸になろうとも恥ずかしさはないが、これは別の話だ。
王妃様の前だというのも大目に見よう。
それは良い。
しかし、問題は何の為に着替えさせたかだ。
国王よりも目立つ服だ。
王妃様は教えてくれず、国王に聞いても知らされていないと言う。
着替え終わると王妃はうんうんと1人納得していたが、セルカッツの混乱振りに拍車をかけるだけだった。
「では座ってください」
もちろん後ろを向かず、迷わず腰を下ろす。
そこにはさっと椅子を差し込むメイドさんがいる。
お湯が入った桶を載せたワゴン車を、執事が押して入ってくる。
タオルやらをもって入ってきたが、後ろから現れたメイドは髭剃りを持っていた。
セルカッツは後ろ側からメイドに頭をホールドされ、上を向かせられた。
その下には暖かいが柔らかなクッションがある。
おかしい。
感覚がおかしいと思うもホールドされ、別の方向を向けなかった。
多分胸だよな?と声には出さないが、その状態で髭を剃られる。
髭と言ってもまだ薄い。
なので、引っ掛かりもなくスムーズに剃られ体を起こされると、髪をセットし始めた。
そんなセルカッツを肴に国王は王妃とお茶をしていた。
しかし、国王が王妃に何をするのかと聞くも王妃は不適な笑みを浮かべるだけだった。
12
お気に入りに追加
219
あなたにおすすめの小説
ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
ざまぁから始まるモブの成り上がり!〜現実とゲームは違うのだよ!〜
KeyBow
ファンタジー
カクヨムで異世界もの週間ランク70位!
VRMMORゲームの大会のネタ副賞の異世界転生は本物だった!しかもモブスタート!?
副賞は異世界転移権。ネタ特典だと思ったが、何故かリアル異世界に転移した。これは無双の予感?いえ一般人のモブとしてスタートでした!!
ある女神の妨害工作により本来出会える仲間は冒頭で死亡・・・
ゲームとリアルの違いに戸惑いつつも、メインヒロインとの出会いがあるのか?あるよね?と主人公は思うのだが・・・
しかし主人公はそんな妨害をゲーム知識で切り抜け、無双していく!
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる