122 / 173
第122話 尋問
しおりを挟む
タニス、メイヤ、ネイリス が次々に部屋に飛び込んできたが、床に転がり悶絶している賊に蹴躓き、3人は転けていた。
「キャッ!」「あたたた」「何よ、もう!」
3人は悲鳴や悪態をつくが、しかしアイリーンだけはそっと中を覗き、部屋の様子に手を口に当てる。
醜態をさらす3人に構っている暇はなく、俺は急いで賊を奴隷にしていった。
「動くなよ!お前らを奴隷にした!」
そう言ってからアイリーンに手招きをしつつ、死に掛けている賊に治療魔法を施す。
そんな中、1人の賊が呻きだした。
「馬鹿な奴だな。まあこれで自分が奴隷になったと 理解したな 他に 俺たちを襲った仲間がいるのか正直に言わないと、死んだ方がましだと思うほどの苦痛が訪れるぞ!」
再び 別の奴が叫び出した。
「ざけんじゃねえ!誰が話す・・・ギャー!わ、悪かった!言うことを聞くから、頼むからやめてくれ!」
5人は10代後半から20代前半のいかにも盗賊やごろつきと言った感じだ。
「お、俺達5人だけで来たんだ、う、嘘じゃねえ!他のやつは来ねぇよ!」
「お前達には仲間がいるんだな。よし、どうして俺達を襲ったんだ?」
「ボ、ボスから女を攫ってこいって言われたんだ!お楽しみの後は、疲れて眠っているだろうから、その頃を狙ってきたんだ!」
「何故俺達なんだ?」
「美人揃いで高く売れるし、具合も良さそうだからだ!」
「具合?」
その男はバテが悪そうにメイヤ達を一瞬見た。
「その、xxxのxyz具合の事だ!」
バキッ!
「答えた!正直に答えたんだ!約束と違う!頼む!助けてくれ!」
俺はやれやれとため息をつく。
「まあ、美人揃いなのはそうだが、いつから狙っていた?」
「国境近くの町のすぐ近くで見掛けてつけてきたんだ!」
それで時折視線を感じたのか。
「そうか。お前達の仲間はどこにいる?」
「下町近くの家をアジトにしてるんだ!」
「お前達は皆犯罪者か?」
「俺達は赤い道化師って名の盗賊団だ!赤い道化師はこの辺りじゃ名の知れた盗賊団なんだ!」
「分かった。お前達のアジトに案内しろ!」
「わ、分かった!分かったから殺さないでくれ!」
ドタドタドタドタ・・・
「こ、これは一体何事で!?」
宿の主が騒ぎを聞きつけてやってきた。
「人攫いに襲われたんだ。赤い道化師だそうだ」
「ま、まさか?町にいただなんて!」
「何人いる?」
「町には15人いやして、全員今頃あっし等の帰りをアジトで持っていやす」
「町の外にもいるのか?」
「総勢40人ほどの団ですから」
「町の外のは騎士団に任せるとして、町中のを排除するか。よし、1人、そうだなお前、今から町にあるアジトに案内しろ」
「余計な世話かもだが、あんた死ぬぜ!?」
「俺は強いから大丈夫だ。よし、ヨルミクル、イザベル、着替えて賊を倒しに行くぞ!アルテイシア、後を頼む!」
「まあ、盗賊風情に貴方が遅れを取る事はなさそうだけど、気を付けるのよ!」
「よし!隣の部屋で着替えて着てくれ!」
宿の方はアルテイシアに任せ、俺は案内の奴とヨルミクル、イザベルを伴って盗賊の駆除に向かったのだった。
「キャッ!」「あたたた」「何よ、もう!」
3人は悲鳴や悪態をつくが、しかしアイリーンだけはそっと中を覗き、部屋の様子に手を口に当てる。
醜態をさらす3人に構っている暇はなく、俺は急いで賊を奴隷にしていった。
「動くなよ!お前らを奴隷にした!」
そう言ってからアイリーンに手招きをしつつ、死に掛けている賊に治療魔法を施す。
そんな中、1人の賊が呻きだした。
「馬鹿な奴だな。まあこれで自分が奴隷になったと 理解したな 他に 俺たちを襲った仲間がいるのか正直に言わないと、死んだ方がましだと思うほどの苦痛が訪れるぞ!」
再び 別の奴が叫び出した。
「ざけんじゃねえ!誰が話す・・・ギャー!わ、悪かった!言うことを聞くから、頼むからやめてくれ!」
5人は10代後半から20代前半のいかにも盗賊やごろつきと言った感じだ。
「お、俺達5人だけで来たんだ、う、嘘じゃねえ!他のやつは来ねぇよ!」
「お前達には仲間がいるんだな。よし、どうして俺達を襲ったんだ?」
「ボ、ボスから女を攫ってこいって言われたんだ!お楽しみの後は、疲れて眠っているだろうから、その頃を狙ってきたんだ!」
「何故俺達なんだ?」
「美人揃いで高く売れるし、具合も良さそうだからだ!」
「具合?」
その男はバテが悪そうにメイヤ達を一瞬見た。
「その、xxxのxyz具合の事だ!」
バキッ!
「答えた!正直に答えたんだ!約束と違う!頼む!助けてくれ!」
俺はやれやれとため息をつく。
「まあ、美人揃いなのはそうだが、いつから狙っていた?」
「国境近くの町のすぐ近くで見掛けてつけてきたんだ!」
それで時折視線を感じたのか。
「そうか。お前達の仲間はどこにいる?」
「下町近くの家をアジトにしてるんだ!」
「お前達は皆犯罪者か?」
「俺達は赤い道化師って名の盗賊団だ!赤い道化師はこの辺りじゃ名の知れた盗賊団なんだ!」
「分かった。お前達のアジトに案内しろ!」
「わ、分かった!分かったから殺さないでくれ!」
ドタドタドタドタ・・・
「こ、これは一体何事で!?」
宿の主が騒ぎを聞きつけてやってきた。
「人攫いに襲われたんだ。赤い道化師だそうだ」
「ま、まさか?町にいただなんて!」
「何人いる?」
「町には15人いやして、全員今頃あっし等の帰りをアジトで持っていやす」
「町の外にもいるのか?」
「総勢40人ほどの団ですから」
「町の外のは騎士団に任せるとして、町中のを排除するか。よし、1人、そうだなお前、今から町にあるアジトに案内しろ」
「余計な世話かもだが、あんた死ぬぜ!?」
「俺は強いから大丈夫だ。よし、ヨルミクル、イザベル、着替えて賊を倒しに行くぞ!アルテイシア、後を頼む!」
「まあ、盗賊風情に貴方が遅れを取る事はなさそうだけど、気を付けるのよ!」
「よし!隣の部屋で着替えて着てくれ!」
宿の方はアルテイシアに任せ、俺は案内の奴とヨルミクル、イザベルを伴って盗賊の駆除に向かったのだった。
11
お気に入りに追加
218
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる