121 / 173
第121話 襲撃される
しおりを挟む
国境を超えて最初の夜を迎えたが、日付が変わる頃、隣のベットで寝ていたヨルミクルがガバっと起きた。
それにより俺も体を起こすが、違和感を感じた。
ヨルミクルを見ると、彼女は頷き俺の前に裸体を晒す。
部屋の中は暗いが、ギフト光りにより夜目が効くので、夕暮れ程度は見える。
俺の目線に気が付き慌てて胸を隠し、布団の上にある浴衣のような寝間着を慌てて着ていく。
後で聞いたが、彼女は自室では布団に入ると真っ裸になり眠るのだとか。
とはいえ、このような国を出て宿の部屋でそうしているのはどうかとは思うが、俺も武器を手に取る。
どうやら賊のようだが、もちろん目的はわからない。
アイリーンの姿になってからは基本的にアイリーンと一緒の部屋に泊まる事が無くなった。
王族が未婚の男と同衾したことにされかねないからと、距離を置く。
イザベルとアルテイシアが一緒の部屋で、隣はタニス、アイリーン、メイヤ、ネイリスが同じ部屋だ。
しかし、俺の部屋に誰かが来て、ドアを開けようと手を掛けたが、カンヌキがあり開かない。
しかし、障子と枠の間に剣が差し込まれ、カンヌキが持ち上がる。
皆を起こそうとしたが、こちらが気が付いていると知らせる事になるので、俺とヨルミクルはドアの前と横に立ち侵入者に備える。
すると、カンヌキが外れ、ドアが勢いよく開く。
すると次々と賊が侵入してきた。
かんぬきが床に落ちる音でアルテイシアとイザベルが起き、さっとベッドより降り、徒手空拳で身構える。
ヨルミクルは先頭の奴に対してそのほっそりとした脚を出す。
先頭の奴は見事に引っ掛かりベッドの縁にしこたま打ち付ける。
ごつっ!と鈍い音と共に崩れ落ち、2人目は俺の右ストレートを食らい後ろに吹き飛び、後に続く奴の顔と後頭部がゴチンコし鈍い音を奏でる。
「聞いてねぇぞ!起きてやがるじゃないか!どうなってんだ!」
「どうなってんだじゃない。何をしやがる!乙女がいる部屋と知っての狼藉か?」
「けっ!笑わせるな!てめぇの手垢のついた女のどこが乙女だ!さっきまでよろしくやってたのによく言いやがる!でも構わしねぇ!初物じゃなけりゃ俺達もやれっからな!だこらテメェは黙って死んどけや!」
俺は彼女達が侮辱されたと判断し、怒りからそいつの胸に剣を突き立てた。
えっ?と言った感じに驚きの顔をして胸に生えた剣を見つめ、崩れ落ちた。
そこから残りの賊はパニックになり我武者羅に突っ込んで来るので、殆ど瞬殺に近い状態できぜつさせていった。
賊は盗賊風情の格好をしており、1人が死に掛け、4人を気絶させた。
そして、騒ぎから慌ててメイヤ達が部屋に入ってきた。
それにより俺も体を起こすが、違和感を感じた。
ヨルミクルを見ると、彼女は頷き俺の前に裸体を晒す。
部屋の中は暗いが、ギフト光りにより夜目が効くので、夕暮れ程度は見える。
俺の目線に気が付き慌てて胸を隠し、布団の上にある浴衣のような寝間着を慌てて着ていく。
後で聞いたが、彼女は自室では布団に入ると真っ裸になり眠るのだとか。
とはいえ、このような国を出て宿の部屋でそうしているのはどうかとは思うが、俺も武器を手に取る。
どうやら賊のようだが、もちろん目的はわからない。
アイリーンの姿になってからは基本的にアイリーンと一緒の部屋に泊まる事が無くなった。
王族が未婚の男と同衾したことにされかねないからと、距離を置く。
イザベルとアルテイシアが一緒の部屋で、隣はタニス、アイリーン、メイヤ、ネイリスが同じ部屋だ。
しかし、俺の部屋に誰かが来て、ドアを開けようと手を掛けたが、カンヌキがあり開かない。
しかし、障子と枠の間に剣が差し込まれ、カンヌキが持ち上がる。
皆を起こそうとしたが、こちらが気が付いていると知らせる事になるので、俺とヨルミクルはドアの前と横に立ち侵入者に備える。
すると、カンヌキが外れ、ドアが勢いよく開く。
すると次々と賊が侵入してきた。
かんぬきが床に落ちる音でアルテイシアとイザベルが起き、さっとベッドより降り、徒手空拳で身構える。
ヨルミクルは先頭の奴に対してそのほっそりとした脚を出す。
先頭の奴は見事に引っ掛かりベッドの縁にしこたま打ち付ける。
ごつっ!と鈍い音と共に崩れ落ち、2人目は俺の右ストレートを食らい後ろに吹き飛び、後に続く奴の顔と後頭部がゴチンコし鈍い音を奏でる。
「聞いてねぇぞ!起きてやがるじゃないか!どうなってんだ!」
「どうなってんだじゃない。何をしやがる!乙女がいる部屋と知っての狼藉か?」
「けっ!笑わせるな!てめぇの手垢のついた女のどこが乙女だ!さっきまでよろしくやってたのによく言いやがる!でも構わしねぇ!初物じゃなけりゃ俺達もやれっからな!だこらテメェは黙って死んどけや!」
俺は彼女達が侮辱されたと判断し、怒りからそいつの胸に剣を突き立てた。
えっ?と言った感じに驚きの顔をして胸に生えた剣を見つめ、崩れ落ちた。
そこから残りの賊はパニックになり我武者羅に突っ込んで来るので、殆ど瞬殺に近い状態できぜつさせていった。
賊は盗賊風情の格好をしており、1人が死に掛け、4人を気絶させた。
そして、騒ぎから慌ててメイヤ達が部屋に入ってきた。
11
お気に入りに追加
218
あなたにおすすめの小説

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!
椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。
しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。
身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。
そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
イレギュラーから始まるポンコツハンター 〜Fランクハンターが英雄を目指したら〜
KeyBow
ファンタジー
遡ること20年前、世界中に突如として同時に多数のダンジョンが出現し、人々を混乱に陥れた。そのダンジョンから湧き出る魔物たちは、生活を脅かし、冒険者たちの誕生を促した。
主人公、市河銀治は、最低ランクのハンターとして日々を生き抜く高校生。彼の家計を支えるため、ダンジョンに潜り続けるが、その実力は周囲から「洋梨」と揶揄されるほどの弱さだ。しかし、銀治の心には、行方不明の父親を思う強い思いがあった。
ある日、クラスメイトの春森新司からレイド戦への参加を強要され、銀治は不安を抱えながらも挑むことを決意する。しかし、待ち受けていたのは予想外の強敵と仲間たちの裏切り。絶望的な状況で、銀治は新たなスキルを手に入れ、運命を切り開くために立ち上がる。
果たして、彼は仲間たちを救い、自らの運命を変えることができるのか?友情、裏切り、そして成長を描くアクションファンタジーここに始まる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる