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第84話 誰?
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「セルカッツ様、おはようございます!そろそろ朝食の時間でございます!」
1人の美少女に声を掛けられた。
起こされたので眠い。
「君誰?」
「私はセルカッツ様の奴隷の1人ですよ!」
「へっ?俺こんな美人の奴隷を持っていたら覚えているぞ!」
「では私が誰か分からないと、だから奴隷ではないとおっしゃるのでしょうか?」
「ああ。君は俺の奴隷じゃない」
「ではもし、もしも私が奴隷であったら解放するとの事で良いのでござりますね?」
?なんか変な話し方だな。
「ああ。それで良いぞ。あっ!ウルナさんの所の人か?もしくは領主様の配下の人か?」
「うふふ。言質取りましてござる」
「だ、誰なんだ?」
「嫌ですわ。昨夜床を共にいたしましたのに」
「お前!ヨルミクルか!」
「正解ですよ!」
「ま、まさか、ちゃんと治ったのか?」
「やはりセルカッツ殿の所為で御座ったか!うふふ。私は奴隷から解放と確かに聞きましたからね!」
「くう!確かに言った。分かった、君は開放しよう。で、これからどうする?」
「これから・・・でござるか?そうでござりるな・・・まずは朝の挨拶を」
いきなりキスをしてきた。
「えっ?」
「嫌でござりまつったか?」
「いや、キスは好きだが、君からキスをされる理由に心当たりがなくてね」
「お慕い申し上げる相手にキスをしただけでござるが?」
「お慕い?」
「はい。拙者は奴隷でなくなって尚、セルカッツ殿に生涯お仕え申す!勿論夜のお供も・・・でござる。今の顔が判りもうさぬが、火傷はなくなり申した。もう致せぬ程 酷い顔ではないと思いまする」
「いや、顔だけで言うと、なんだ、その、歳不相応に綺麗だ。いや、綺麗過ぎる。これで自分の顔を見てみろ」
俺は小さな鏡を鞄から取り出した。
500円玉サイズだが、これで分かるだろう!
数秒後、涙を流しながらヨルミクルが抱きついて来た。
「セルカッツ様!セルカッツ様!美しい顔にしてくださり感謝します!ああ!神がいた!ここに神がいた!」
俺も抱きしめ、軽く背中を擦ってやる。
「それが本来の君の顔だ。母親の顔は覚えていないのか?」
「はい。幼き日に光を失ったので覚えていないのです。その母も光を失った時に亡くなり申した」
暫く掛かったが落ち着いたので着替えて食事をしに食堂へ向かう。
すると3人分の朝食をテーブルに用意し、俺とヨルミクルを待っていたアルテイシアがいた。
「遅かったのね」
訝しげな視線をアルテイシアが向けてくる。
「アルテイシア、おはよう。食事を準備してくれたんだな。ありがとう」
「ふんっ!人を奴隷にしておいて、まあ良くも言えた事。それよりなんですの?そのヨルミクルとの距離感は?」
ヨルミクルは袴のような服を着ており、それだけならヨルミクルらしいのだが、問題は俺の左腕に自らの右腕を絡め、更に胸に押し付けている事だ。
俺がアルテイシアだったか、他の者にだったかに、奴隷とは恋愛をしないと告げた?のだが、もう奴隷ではないから自由に恋愛をするようにと言ったらこうだ。
俺の事が好きだと言う。
まあ無理もない。
幼い頃に負った火傷にて、顔は鼻以の口から上が酷い火傷で、更に目を失っていた。
それが治ったのだから俺の事が本来の数倍、素晴らしく見えるのだろう。
寝る前に裸体を晒してきたが、何故生きている?と言うような火傷をしていた。
正確には火傷の痕だ。
奴隷抜きに俺は彼女と致す自信がなかった。
乳首も火傷で機能していなかった。
胸は確かに膨らんでいたが、火傷がひどい。
聞きたくなかったが、腟内も火傷を負っており恐らく身籠れない。
男性器を腟内に入れると男性器がかなり痛いと話していた。
俺は小便をするとして逃げ出した程だ。
今は身籠れる体になったはずで、先程お腹等も触ったが傷はなかった。
そして俺に振り向いて欲しいと言ってのけ、今後は俺の為に生き、俺のために死ぬとさえ言った。
最近調子が悪く、長生きできないだろうと感じていたそうだ。
俺もそうやって好意を向けられるのは悪い気はしない。
だから過度にならない限り、この程度は好きにやらせていた。
「俺の失言で彼女は奴隷にした後、すぐに開放する。あの契約は一旦奴隷にはしないといけないっぽい。もし開放出来なかったとしても、ヨルミクルは名義上の奴隷であって、奴隷とはみなさない。縛りも俺に殺意を込めた攻撃を禁止するという、最小の縛りのみだ。これから奴隷商へ行くから、その時の話次第だ」
「ではヨルミクルを恋人になさるので?」
「分からない。まだヨルミクルの人となりを殆ど知らない。分かっているのは俺に好意を持っているのと、腕が立つ事、美人という事。それと変な喋り方をするな!だな。変なと言えば仮面騎士Kこと、イザベルも同じような喋り方だな?ただ、元の話し方ではないよな?」
「良く見抜いてござるな!これはこの1年この国の戦う乙女の間で流行っている喋り方でござる!」
ヨルミクルは貴族の分家として育っており、上品な喋り方でござった!じゃなくて喋り方だった。
何でも去年の新人大会個人総合の優勝者が東方の国出身で、ヨルミクルはその格好を模しているそうだ。
目が見えないので、使用人に頼んで作ってもらったとか。
話し方もその女性の口調を真似たのだと。
なので変な話し方になっていた。
ござるな!がござりますな!とか、ござるますな!とか、時折東京育ちの人が無理に関西弁を話すようなエセ感があったのは、真似ている最中だったからだ。
取り敢えず3人で頂きますをした。
1人の美少女に声を掛けられた。
起こされたので眠い。
「君誰?」
「私はセルカッツ様の奴隷の1人ですよ!」
「へっ?俺こんな美人の奴隷を持っていたら覚えているぞ!」
「では私が誰か分からないと、だから奴隷ではないとおっしゃるのでしょうか?」
「ああ。君は俺の奴隷じゃない」
「ではもし、もしも私が奴隷であったら解放するとの事で良いのでござりますね?」
?なんか変な話し方だな。
「ああ。それで良いぞ。あっ!ウルナさんの所の人か?もしくは領主様の配下の人か?」
「うふふ。言質取りましてござる」
「だ、誰なんだ?」
「嫌ですわ。昨夜床を共にいたしましたのに」
「お前!ヨルミクルか!」
「正解ですよ!」
「ま、まさか、ちゃんと治ったのか?」
「やはりセルカッツ殿の所為で御座ったか!うふふ。私は奴隷から解放と確かに聞きましたからね!」
「くう!確かに言った。分かった、君は開放しよう。で、これからどうする?」
「これから・・・でござるか?そうでござりるな・・・まずは朝の挨拶を」
いきなりキスをしてきた。
「えっ?」
「嫌でござりまつったか?」
「いや、キスは好きだが、君からキスをされる理由に心当たりがなくてね」
「お慕い申し上げる相手にキスをしただけでござるが?」
「お慕い?」
「はい。拙者は奴隷でなくなって尚、セルカッツ殿に生涯お仕え申す!勿論夜のお供も・・・でござる。今の顔が判りもうさぬが、火傷はなくなり申した。もう致せぬ程 酷い顔ではないと思いまする」
「いや、顔だけで言うと、なんだ、その、歳不相応に綺麗だ。いや、綺麗過ぎる。これで自分の顔を見てみろ」
俺は小さな鏡を鞄から取り出した。
500円玉サイズだが、これで分かるだろう!
数秒後、涙を流しながらヨルミクルが抱きついて来た。
「セルカッツ様!セルカッツ様!美しい顔にしてくださり感謝します!ああ!神がいた!ここに神がいた!」
俺も抱きしめ、軽く背中を擦ってやる。
「それが本来の君の顔だ。母親の顔は覚えていないのか?」
「はい。幼き日に光を失ったので覚えていないのです。その母も光を失った時に亡くなり申した」
暫く掛かったが落ち着いたので着替えて食事をしに食堂へ向かう。
すると3人分の朝食をテーブルに用意し、俺とヨルミクルを待っていたアルテイシアがいた。
「遅かったのね」
訝しげな視線をアルテイシアが向けてくる。
「アルテイシア、おはよう。食事を準備してくれたんだな。ありがとう」
「ふんっ!人を奴隷にしておいて、まあ良くも言えた事。それよりなんですの?そのヨルミクルとの距離感は?」
ヨルミクルは袴のような服を着ており、それだけならヨルミクルらしいのだが、問題は俺の左腕に自らの右腕を絡め、更に胸に押し付けている事だ。
俺がアルテイシアだったか、他の者にだったかに、奴隷とは恋愛をしないと告げた?のだが、もう奴隷ではないから自由に恋愛をするようにと言ったらこうだ。
俺の事が好きだと言う。
まあ無理もない。
幼い頃に負った火傷にて、顔は鼻以の口から上が酷い火傷で、更に目を失っていた。
それが治ったのだから俺の事が本来の数倍、素晴らしく見えるのだろう。
寝る前に裸体を晒してきたが、何故生きている?と言うような火傷をしていた。
正確には火傷の痕だ。
奴隷抜きに俺は彼女と致す自信がなかった。
乳首も火傷で機能していなかった。
胸は確かに膨らんでいたが、火傷がひどい。
聞きたくなかったが、腟内も火傷を負っており恐らく身籠れない。
男性器を腟内に入れると男性器がかなり痛いと話していた。
俺は小便をするとして逃げ出した程だ。
今は身籠れる体になったはずで、先程お腹等も触ったが傷はなかった。
そして俺に振り向いて欲しいと言ってのけ、今後は俺の為に生き、俺のために死ぬとさえ言った。
最近調子が悪く、長生きできないだろうと感じていたそうだ。
俺もそうやって好意を向けられるのは悪い気はしない。
だから過度にならない限り、この程度は好きにやらせていた。
「俺の失言で彼女は奴隷にした後、すぐに開放する。あの契約は一旦奴隷にはしないといけないっぽい。もし開放出来なかったとしても、ヨルミクルは名義上の奴隷であって、奴隷とはみなさない。縛りも俺に殺意を込めた攻撃を禁止するという、最小の縛りのみだ。これから奴隷商へ行くから、その時の話次第だ」
「ではヨルミクルを恋人になさるので?」
「分からない。まだヨルミクルの人となりを殆ど知らない。分かっているのは俺に好意を持っているのと、腕が立つ事、美人という事。それと変な喋り方をするな!だな。変なと言えば仮面騎士Kこと、イザベルも同じような喋り方だな?ただ、元の話し方ではないよな?」
「良く見抜いてござるな!これはこの1年この国の戦う乙女の間で流行っている喋り方でござる!」
ヨルミクルは貴族の分家として育っており、上品な喋り方でござった!じゃなくて喋り方だった。
何でも去年の新人大会個人総合の優勝者が東方の国出身で、ヨルミクルはその格好を模しているそうだ。
目が見えないので、使用人に頼んで作ってもらったとか。
話し方もその女性の口調を真似たのだと。
なので変な話し方になっていた。
ござるな!がござりますな!とか、ござるますな!とか、時折東京育ちの人が無理に関西弁を話すようなエセ感があったのは、真似ている最中だったからだ。
取り敢えず3人で頂きますをした。
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