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第78話 贈り物
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個人総合が終わると、イザベルは当たり前のように俺の後ろをついて回り始めた。
まあ忠誠を受け取っちゃったから仕方がないんだけども、取り敢えず色々話をしたい。
でもこれから表彰式なんだよな。
慣れたもので、運営のスタッフと言っても領主の私兵なのだが、表彰式の準備をささっとした。
中央に表彰台などがあっという間に準備され、つつがなく執り行われた。
武器別も開催順に行われ、優勝者と準優勝者が表彰され、副賞の賞金を得ていく。
武器別は優勝者が金貨200枚、準優勝者は50枚
それと8位までの入賞者にも賞金が出る。
団体は優勝パーティーが金貨1000枚、準優勝が250枚だ。
そして個人総合は優勝1000枚、準優勝者は250枚、以降8位まで賞金が出る。
各々へ3位2人は50枚、5位4人には25枚だ。
概ねだが、標準家庭が金貨100枚が年収の目安なので、それなりのお金が動いたのが分かる。
そして俺が治療されている時にいたのが領主だと分かった。
領主がメダルを各優勝者に掛けていくからだ。
そして最後の個人総合、そして俺がMVP的な表彰をされ、これで終わりとなる時に領主に話し掛けた。
「領主様、腕の治療ありがとうございます」
「気にしなくて宜しい。大会のヒーローが不戦敗では暴動が置きかねないからね」
「時にお願いがあります」
「貴族が怖くないのかね?」
「父はダイランド侯爵でして、私も貴族家の末席に身を置いております」
「ほう。そうだな、大会のヒーローの頼みとあれば、聞くだけは聞くとしよう」
俺は先程ウルナさんから3つほど鏡を渡してもらった。
1つは簡単に蓋の開く状態で、もう2つは箱に入れられており、包まれている。
「商売をしたく、領主様の庇護下で販売をしたいのです。それに伴い試作品ですがお収め下さい。因みに今日は奥様もおいででしたか?」
「うむ。妻達も来ているが、それがどう関係する?」
「ええ。これを渡せばかなりお喜びになると思います」
箱の1つを取り出し、中身を取って顔に向けた。
怪訝そうにしていたが、驚愕の顔になり、俺の手からひったくると兵士の1人に何かを告げた。
「こ、このような物、いったいどうしたというのだ?」
「はい。これを作る事が可能な者を集め、私の下で作ってもらっています。これくらいのもあります」
30Cm四方のサイズをを身振りで見せた。
「真か?こ、これの価値は凄いぞ!ほら来た、反応を見れば分かる」
20代中盤の女性が兵士に導かれ現れた。
「私、このような汗臭い所には来たくはありませんのよ」
「まあそう言うな。優勝者の王子君は素晴らしい土産を持ってきたぞ、ほら!」
怪訝そうにしていたが、領主が奥様?に俺がしたのと同じようにすると、えっ!と唸りつつひったくった。
奥様?は領主様と俺の方をチラチラと見ていた。
「今日は他に2つ持ってきております」
「わ、分かった。今日この後の予定は・・・」
俺からの贈り物に大層機嫌を良くし、この後領主の屋敷に連れて行かれる事になった。
ウルナさん、メイヤを伴って向かう事になり、ハーニャ、タニスには黒き薔薇とイザベル、ミジックルとヨルミクル達と飯を食ったり風呂に入り俺達の帰りを待つようお願いをした。
また、ネイリスにはウルナが連れてきている子供達の面倒を頼み、俺達は領主の屋敷へと向かったのだった。
まあ忠誠を受け取っちゃったから仕方がないんだけども、取り敢えず色々話をしたい。
でもこれから表彰式なんだよな。
慣れたもので、運営のスタッフと言っても領主の私兵なのだが、表彰式の準備をささっとした。
中央に表彰台などがあっという間に準備され、つつがなく執り行われた。
武器別も開催順に行われ、優勝者と準優勝者が表彰され、副賞の賞金を得ていく。
武器別は優勝者が金貨200枚、準優勝者は50枚
それと8位までの入賞者にも賞金が出る。
団体は優勝パーティーが金貨1000枚、準優勝が250枚だ。
そして個人総合は優勝1000枚、準優勝者は250枚、以降8位まで賞金が出る。
各々へ3位2人は50枚、5位4人には25枚だ。
概ねだが、標準家庭が金貨100枚が年収の目安なので、それなりのお金が動いたのが分かる。
そして俺が治療されている時にいたのが領主だと分かった。
領主がメダルを各優勝者に掛けていくからだ。
そして最後の個人総合、そして俺がMVP的な表彰をされ、これで終わりとなる時に領主に話し掛けた。
「領主様、腕の治療ありがとうございます」
「気にしなくて宜しい。大会のヒーローが不戦敗では暴動が置きかねないからね」
「時にお願いがあります」
「貴族が怖くないのかね?」
「父はダイランド侯爵でして、私も貴族家の末席に身を置いております」
「ほう。そうだな、大会のヒーローの頼みとあれば、聞くだけは聞くとしよう」
俺は先程ウルナさんから3つほど鏡を渡してもらった。
1つは簡単に蓋の開く状態で、もう2つは箱に入れられており、包まれている。
「商売をしたく、領主様の庇護下で販売をしたいのです。それに伴い試作品ですがお収め下さい。因みに今日は奥様もおいででしたか?」
「うむ。妻達も来ているが、それがどう関係する?」
「ええ。これを渡せばかなりお喜びになると思います」
箱の1つを取り出し、中身を取って顔に向けた。
怪訝そうにしていたが、驚愕の顔になり、俺の手からひったくると兵士の1人に何かを告げた。
「こ、このような物、いったいどうしたというのだ?」
「はい。これを作る事が可能な者を集め、私の下で作ってもらっています。これくらいのもあります」
30Cm四方のサイズをを身振りで見せた。
「真か?こ、これの価値は凄いぞ!ほら来た、反応を見れば分かる」
20代中盤の女性が兵士に導かれ現れた。
「私、このような汗臭い所には来たくはありませんのよ」
「まあそう言うな。優勝者の王子君は素晴らしい土産を持ってきたぞ、ほら!」
怪訝そうにしていたが、領主が奥様?に俺がしたのと同じようにすると、えっ!と唸りつつひったくった。
奥様?は領主様と俺の方をチラチラと見ていた。
「今日は他に2つ持ってきております」
「わ、分かった。今日この後の予定は・・・」
俺からの贈り物に大層機嫌を良くし、この後領主の屋敷に連れて行かれる事になった。
ウルナさん、メイヤを伴って向かう事になり、ハーニャ、タニスには黒き薔薇とイザベル、ミジックルとヨルミクル達と飯を食ったり風呂に入り俺達の帰りを待つようお願いをした。
また、ネイリスにはウルナが連れてきている子供達の面倒を頼み、俺達は領主の屋敷へと向かったのだった。
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