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第71話 治療
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いち早く、誰よりも先に駆け付けたのは俺だった。
地面に落ちているアルテイシアの腕を拾い、初級の水魔法で切断面を洗い流して洗浄していく。
直ぐに黒き薔薇の3人も駆け付けた。
「アルテイシア、歯を食いしばれ!他は体を押さえろ!リカバリーを使うぞ!」司会がのんきに勝ち名乗りを上げていたが、俺はお構いなしに、洗い終わった腕の切断面を、腕がなくなった肩の切断面に押し付けた。
アルテイシアは何だかんだと言ってまだ14歳のか弱き少女なのだ。
これまでに味わった事の無い強烈な痛みに彼女は冷静でいる事も、苦痛に耐える事も難しいのは当たり前だ。
いや、1度経験しているんだったけか?確か日本で暴漢に襲われ殺されたと言っていたな。
切断面同士が触れると、彼女は言葉ではなく悲鳴や叫び声にも似た声を上げた。
その声は「ぎえ~!」「ギャー!」「ぐうう!」という不明瞭な声とも音とも言えない悲鳴であり、彼女の痛みと恐怖が如実に表れていた。
観客達はその叫び声に背筋が寒くなるほどの苦痛を感じ、中には失神する者もいた。
黒き薔薇の3人は黙ってアルテイシアを押さえつつ、その治療の様子を見守るだけで、とてもではないが声を掛けられなかった。
このような姿のアルテイシアを見る事になるなど、誰も予想できず、掛ける言葉が見当たらなかった。
3人は観客が向ける冷ややかな視線を感じた。
それは観客達が無言で抗議するかのようなメッセージであり、傍らに立っている仮面騎士Kに向けられたものだった。
アルテイシアの対戦相手であるフルプレイとアーマーを身に纏った仮面騎士Kは、面を上げる事もなくこの緊迫した瞬間をただひたすら冷徹なまなざしで見つめており、やがて闘技場を後にした。
観客の目に、勝者なはずの仮面騎士Kは、まるで敗者のように映っていた・・・
大勢の人々が見ている中での治療は気が散るし、彼女をいつまでも晒すつもりはない。
腕が接合したのを確認すると、人目を忘れ俺は急いでアルテイシアを抱えて治療室へと運んで行く。
通路で闘技場から去りゆく仮面騎士Kを追い抜きながら、俺は奴に対し怒りのままに叫び、そして罵声を浴びせた。
「お前、俺がいなければこの子は死んでいたんだぞ!糞野郎が!優勝なんてどうでも良い!俺が殺してやるから決勝で首を洗って待っていろ!」
仮面騎士Kはその罵声に耳を貸す事もなく闘技場を去り、観客達はその姿が見えなくなってもブーイングを続けた。
治療室に到着し、俺はアルテイシアをベッドに横たえた。
彼女の顔はまだ苦痛と恐怖に歪んでおり、その光景を見ているだけで心が痛んだ。
治療士達と共に回復魔法を使うと、徐々にだが呼吸が穏やかになってきて、俺の存在に気が付いた。
治療士達が退室すると、血塗れの服を脱がして体を拭いてやる。
アルテイシアは下着姿になっても、抗議の声を上げなかった。
着痩せするタイプなのか、中々のメロンの持ち主だった。
体を拭き終わるとバンザイさせ、用意されていた病人服を、頭からかぶせる形て着せた。
俺は腕を握り、手を握ったり、つねったりと反応がある事を確認していく。
「失礼するよ」
俺は彼女の指を舐めた後、直ぐに彼女の手を手桶で洗った。
あくまで治療のためであるが、適切な方法を思いつかなく、馬鹿な事をしている。
「俺の口の中の温かさや、ぬめりを感じられたか?」
アルテイシアは茫然となってはいるものの頷いた。
「触った感じだと脈も感じるが、グーチョキパーをしてみろ」
と続けるも素直に従う。
「よし。血を流したから、少し休むんだ。ある程度回復したら仲間と一緒に帰るんだ。俺も引き上げるよ」
俺はアルテイシアに語り掛け、部屋の外に出たが、そこには心配そうな面持ちな3人が、俺が治療を終えて出てくるのを待っていた。
ダイダルスが何か言おうとしたが、俺は手で彼を制した。
「お前とはこの後戦う事になるかもだ。話は大会が終わった後で良い。アルテイシアの腕がちゃんと機能するのを確認した。暫く休ませ、コルニアと一緒に宿に帰るんだな。俺も魔力の使い過ぎで疲れたから先に失礼するよ」
そう言いながら、俺は後方に手を振り、待っていてくれたタニス達に肩を借りながら歩き、宿に向かう馬車に乗り込むのだった。
地面に落ちているアルテイシアの腕を拾い、初級の水魔法で切断面を洗い流して洗浄していく。
直ぐに黒き薔薇の3人も駆け付けた。
「アルテイシア、歯を食いしばれ!他は体を押さえろ!リカバリーを使うぞ!」司会がのんきに勝ち名乗りを上げていたが、俺はお構いなしに、洗い終わった腕の切断面を、腕がなくなった肩の切断面に押し付けた。
アルテイシアは何だかんだと言ってまだ14歳のか弱き少女なのだ。
これまでに味わった事の無い強烈な痛みに彼女は冷静でいる事も、苦痛に耐える事も難しいのは当たり前だ。
いや、1度経験しているんだったけか?確か日本で暴漢に襲われ殺されたと言っていたな。
切断面同士が触れると、彼女は言葉ではなく悲鳴や叫び声にも似た声を上げた。
その声は「ぎえ~!」「ギャー!」「ぐうう!」という不明瞭な声とも音とも言えない悲鳴であり、彼女の痛みと恐怖が如実に表れていた。
観客達はその叫び声に背筋が寒くなるほどの苦痛を感じ、中には失神する者もいた。
黒き薔薇の3人は黙ってアルテイシアを押さえつつ、その治療の様子を見守るだけで、とてもではないが声を掛けられなかった。
このような姿のアルテイシアを見る事になるなど、誰も予想できず、掛ける言葉が見当たらなかった。
3人は観客が向ける冷ややかな視線を感じた。
それは観客達が無言で抗議するかのようなメッセージであり、傍らに立っている仮面騎士Kに向けられたものだった。
アルテイシアの対戦相手であるフルプレイとアーマーを身に纏った仮面騎士Kは、面を上げる事もなくこの緊迫した瞬間をただひたすら冷徹なまなざしで見つめており、やがて闘技場を後にした。
観客の目に、勝者なはずの仮面騎士Kは、まるで敗者のように映っていた・・・
大勢の人々が見ている中での治療は気が散るし、彼女をいつまでも晒すつもりはない。
腕が接合したのを確認すると、人目を忘れ俺は急いでアルテイシアを抱えて治療室へと運んで行く。
通路で闘技場から去りゆく仮面騎士Kを追い抜きながら、俺は奴に対し怒りのままに叫び、そして罵声を浴びせた。
「お前、俺がいなければこの子は死んでいたんだぞ!糞野郎が!優勝なんてどうでも良い!俺が殺してやるから決勝で首を洗って待っていろ!」
仮面騎士Kはその罵声に耳を貸す事もなく闘技場を去り、観客達はその姿が見えなくなってもブーイングを続けた。
治療室に到着し、俺はアルテイシアをベッドに横たえた。
彼女の顔はまだ苦痛と恐怖に歪んでおり、その光景を見ているだけで心が痛んだ。
治療士達と共に回復魔法を使うと、徐々にだが呼吸が穏やかになってきて、俺の存在に気が付いた。
治療士達が退室すると、血塗れの服を脱がして体を拭いてやる。
アルテイシアは下着姿になっても、抗議の声を上げなかった。
着痩せするタイプなのか、中々のメロンの持ち主だった。
体を拭き終わるとバンザイさせ、用意されていた病人服を、頭からかぶせる形て着せた。
俺は腕を握り、手を握ったり、つねったりと反応がある事を確認していく。
「失礼するよ」
俺は彼女の指を舐めた後、直ぐに彼女の手を手桶で洗った。
あくまで治療のためであるが、適切な方法を思いつかなく、馬鹿な事をしている。
「俺の口の中の温かさや、ぬめりを感じられたか?」
アルテイシアは茫然となってはいるものの頷いた。
「触った感じだと脈も感じるが、グーチョキパーをしてみろ」
と続けるも素直に従う。
「よし。血を流したから、少し休むんだ。ある程度回復したら仲間と一緒に帰るんだ。俺も引き上げるよ」
俺はアルテイシアに語り掛け、部屋の外に出たが、そこには心配そうな面持ちな3人が、俺が治療を終えて出てくるのを待っていた。
ダイダルスが何か言おうとしたが、俺は手で彼を制した。
「お前とはこの後戦う事になるかもだ。話は大会が終わった後で良い。アルテイシアの腕がちゃんと機能するのを確認した。暫く休ませ、コルニアと一緒に宿に帰るんだな。俺も魔力の使い過ぎで疲れたから先に失礼するよ」
そう言いながら、俺は後方に手を振り、待っていてくれたタニス達に肩を借りながら歩き、宿に向かう馬車に乗り込むのだった。
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しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
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