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第68話 コルニアが!
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ベスト16を決める試合は、正直つまらなかった。
ただ、俺がミジックルを倒した技の反響が大きかった事が、良い方の出来事で悪い事も起きた。
コルニア対リンドン戦はメイス対剣だった。
どうやったのか、メイスを剣で反らした直後、コルニアの腕を肩からもぎ取り、ぺろりと舐めてからコルニアに投げ決着した。
顔の大部分は兜で隠れており、口元だけが見えている。
誰もが押していたコルニアの勝利を確信したが、何が起こったか分からないが、気が付いたらコルニアは肩を押さえその場に崩れ落ちており、リンドンはもぎ取ったコルニアの腕を掴んでいたのだ。
即時にコルニアの負が決まり、アルテイシアが医務室に付き添おうとしていた。
「アルテイシアさん、俺がついていきます」
俺は追い付き、付き添いを買って出た。
「貴方が行ってどうするのですか?それにそのような義理はありませんわ」
「君はこれから試合だろ?俺はもう終わっている。それに、俺の奴隷になる可能性が高い女が片腕になる所を見たくない。俺なら治せると思う。不戦敗が良いなら止めないが・・・」
「やはり下衆なのね。ですが・・・貴方の言う通りかもですわ。確かにもうすぐ私の番ね。その、この子をよろしくお願いします」
深々と頭を下げられ、俺はフラフラなコルニアをお姫様抱っこし医務室へと急いだ。
医務室ではまずコルニアの上半身の服を剥ぎ取り、半裸にしていく。
既に意識がないというか、俺が眠らせた。
少しでも出血を少なくする為めだ。
そして魔法を駆使し、傷口を洗い綺麗にする。
しかし、ここの治療士では治せなかった。
傷の面を合わせてからリカバリーを使うも、傷が引き千切られておりぐちゃぐちゃでどうにもならないとさじを投げた。
俺は部屋にあった包丁で接合面の肉を削ぎ、平らに整えた。
治療士が文句を言うも、「黙れ!」と言って黙らせ、体の方と腕の方の肉を少し削り終えると、接合面を合わせて治療士に押さえさせ、リカバリーを使った。
恐らくこの治療士の魔力より多い魔力を吸われたが、みるみるうちに接合面の肉が再生された。
やがて腕に血が通い始め、脈の確認が取れた。
うる覚えで腕に対する反射行動を試すと、ちゃんと反射があったから無事にくっついたようだ。
その後女性スタッフが体を拭き、取り敢えず何か着られる服を用意して貰ったようだ。
治療室に戻るとコルニアは意識を回復した。
「君は死に掛けたが、もう大丈夫だ。奴とは俺かタニスが戦う。この借りは俺達が付けてやる!だから今は休むんだ」
コルニアはまだ体を起こしたり喋る事が出来ず、頷くだけだった。
コルニアは血を流し過ぎた為、貧血状態だった。
暫く安静にする必要があるが、もう大丈夫なのもあり、俺も自分の試合の事がある。
なのでスタッフに事後をお願いし、俺は闘技場に戻った。
リカバリーでも喪った血までは回復できないのだ。
ただ、俺がミジックルを倒した技の反響が大きかった事が、良い方の出来事で悪い事も起きた。
コルニア対リンドン戦はメイス対剣だった。
どうやったのか、メイスを剣で反らした直後、コルニアの腕を肩からもぎ取り、ぺろりと舐めてからコルニアに投げ決着した。
顔の大部分は兜で隠れており、口元だけが見えている。
誰もが押していたコルニアの勝利を確信したが、何が起こったか分からないが、気が付いたらコルニアは肩を押さえその場に崩れ落ちており、リンドンはもぎ取ったコルニアの腕を掴んでいたのだ。
即時にコルニアの負が決まり、アルテイシアが医務室に付き添おうとしていた。
「アルテイシアさん、俺がついていきます」
俺は追い付き、付き添いを買って出た。
「貴方が行ってどうするのですか?それにそのような義理はありませんわ」
「君はこれから試合だろ?俺はもう終わっている。それに、俺の奴隷になる可能性が高い女が片腕になる所を見たくない。俺なら治せると思う。不戦敗が良いなら止めないが・・・」
「やはり下衆なのね。ですが・・・貴方の言う通りかもですわ。確かにもうすぐ私の番ね。その、この子をよろしくお願いします」
深々と頭を下げられ、俺はフラフラなコルニアをお姫様抱っこし医務室へと急いだ。
医務室ではまずコルニアの上半身の服を剥ぎ取り、半裸にしていく。
既に意識がないというか、俺が眠らせた。
少しでも出血を少なくする為めだ。
そして魔法を駆使し、傷口を洗い綺麗にする。
しかし、ここの治療士では治せなかった。
傷の面を合わせてからリカバリーを使うも、傷が引き千切られておりぐちゃぐちゃでどうにもならないとさじを投げた。
俺は部屋にあった包丁で接合面の肉を削ぎ、平らに整えた。
治療士が文句を言うも、「黙れ!」と言って黙らせ、体の方と腕の方の肉を少し削り終えると、接合面を合わせて治療士に押さえさせ、リカバリーを使った。
恐らくこの治療士の魔力より多い魔力を吸われたが、みるみるうちに接合面の肉が再生された。
やがて腕に血が通い始め、脈の確認が取れた。
うる覚えで腕に対する反射行動を試すと、ちゃんと反射があったから無事にくっついたようだ。
その後女性スタッフが体を拭き、取り敢えず何か着られる服を用意して貰ったようだ。
治療室に戻るとコルニアは意識を回復した。
「君は死に掛けたが、もう大丈夫だ。奴とは俺かタニスが戦う。この借りは俺達が付けてやる!だから今は休むんだ」
コルニアはまだ体を起こしたり喋る事が出来ず、頷くだけだった。
コルニアは血を流し過ぎた為、貧血状態だった。
暫く安静にする必要があるが、もう大丈夫なのもあり、俺も自分の試合の事がある。
なのでスタッフに事後をお願いし、俺は闘技場に戻った。
リカバリーでも喪った血までは回復できないのだ。
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