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第65話 やる気を引き出す
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俺は思わず、あっ!と声を上げた。
まだ全ての戦いが終わっていた訳ではなかったからだ。
確かに一部は決着していたが、全てではなかった。
勝ったやつと戦っても見たかった。
斧による攻撃を受けずにいれば、アルテイシアさんとのデートをもっと楽しむ事ができたのに。
何?デートじゃないだろう?って?
2人で一緒にするのはエッチな事か、デートだろう!
うん!邪魔が入るまでは楽しかったよ!
タニスは剣も使えるけど、基本的には魔法使いだ。
同じようなアルテイシアさんがどう戦うのか興味はあったが、戦った感想は格闘技大会に何故出たのか良く分からないだった。
少しは楽しめたけど、期待以下だったんだ。
つまり、物足りなかった。
ゲームでも序盤に大金を稼ぐチャンスは少くなく、この大会が最初のチャンスだと言っても過言ではない。
だから無理をして場違いな大会に出たのかな?
「おっとぅ!試合が遂に決着だぁ!なあんと、セルカッツ選手がアルテイシア選手を落としたぁ!アルテイシア選手が生きていれば氷艶の魔眼の勝利ぃ!」
司会が告げ、俺はハッとなる。
格闘術に造詣がある訳では無いが、落としたら早めに活を入れて意識を取り戻した方が良い。
今回は気道を塞ぐのではなく、絞め落としたのだ。
首に対し、俺の腕が決まると、ものの数秒足らずで落ちた。
地面に座らせる形にして顎を引き背中に手を当て、文字通り活を入れる。
「えっ!?何がどうなったの?」
「アルテイシア選手が目覚めました!これによりセルカッツ選手率いる氷艶の魔眼の勝利ぃ!イエ~イ!」
呆然とするアルテイシアを他所に、4人が駆け寄り、俺にハイタッチをしてきた。
俺はハイタッチをした後1度手で制しアルテイシアに手を差し伸べる。
彼女は泥だらけで、自慢の髪も泥で汚れていた。
やったのは俺だけどね。
「アルテイシアさん、取り敢えず汚れを落とします。アクアプリズンを使うので、耳を押さえ息を止めて。10秒位だから我慢して下さい」
アルテイシアが耳を押さえたので、【アクアプリズン】を発動させ、アルテイシアを閉じ込めた。
汚れが取れたので解除し、次は【アクアドライ】だ。
アルテイシアに向かって放ち、1秒程で後方に抜け、消した。
よし、少し水気があるけど、うん、綺麗になった。
そして4人が俺を褒め称えると、別の4人はアルテイシアの肩を軽く叩き、惜しかったと一緒に悔しがっていた。
「アルテイシアさん、見事な闘いでした。明日もお互い頑張りましょう!」
「もうどうでも良いわ。私は負けた・・・奴隷落ち・・・明日例え優勝したとしても意味がないわ」
「じゃあこうしましょう。明日からの個人総合、黒き薔薇の誰かが優勝したら貴女達3人の奴隷化は免除とします。優勝できなければ予定通りで」
「どうしてチャンスを?」
「先程アルテイシアさんを落とす時に胸に触れたからですよ」
「意味が分かりません。貴方の奴隷となった私の身体を好きに凌辱しない理由が分かりません」
「さっきアルテイシアさんが言った事の所為です」
「どういう事かしら?」
「個人総合を頑張っても意味がない、出ないか、やる気がないのでしょ?でも望みがあれば頑張る。俺は強い人と本気で戦いたいんですよ。まあ、俺の為だから気にしないで」
「セルカッツ殿、かたじけない」
斧使いが頭を下げた。
「あんたと戦ってみたいってのが本音かな」
斧使いと握手をすると、斧使いは4人を纏め、闘技場を後にした・・・
ヨルミクルを発見したので、アルテイシアに伝えた事と同じ事を伝えた。
大層驚いていたが深々と頭を下げられ、茫然自失となっているミジックルを連れて離れていった。
まだ全ての戦いが終わっていた訳ではなかったからだ。
確かに一部は決着していたが、全てではなかった。
勝ったやつと戦っても見たかった。
斧による攻撃を受けずにいれば、アルテイシアさんとのデートをもっと楽しむ事ができたのに。
何?デートじゃないだろう?って?
2人で一緒にするのはエッチな事か、デートだろう!
うん!邪魔が入るまでは楽しかったよ!
タニスは剣も使えるけど、基本的には魔法使いだ。
同じようなアルテイシアさんがどう戦うのか興味はあったが、戦った感想は格闘技大会に何故出たのか良く分からないだった。
少しは楽しめたけど、期待以下だったんだ。
つまり、物足りなかった。
ゲームでも序盤に大金を稼ぐチャンスは少くなく、この大会が最初のチャンスだと言っても過言ではない。
だから無理をして場違いな大会に出たのかな?
「おっとぅ!試合が遂に決着だぁ!なあんと、セルカッツ選手がアルテイシア選手を落としたぁ!アルテイシア選手が生きていれば氷艶の魔眼の勝利ぃ!」
司会が告げ、俺はハッとなる。
格闘術に造詣がある訳では無いが、落としたら早めに活を入れて意識を取り戻した方が良い。
今回は気道を塞ぐのではなく、絞め落としたのだ。
首に対し、俺の腕が決まると、ものの数秒足らずで落ちた。
地面に座らせる形にして顎を引き背中に手を当て、文字通り活を入れる。
「えっ!?何がどうなったの?」
「アルテイシア選手が目覚めました!これによりセルカッツ選手率いる氷艶の魔眼の勝利ぃ!イエ~イ!」
呆然とするアルテイシアを他所に、4人が駆け寄り、俺にハイタッチをしてきた。
俺はハイタッチをした後1度手で制しアルテイシアに手を差し伸べる。
彼女は泥だらけで、自慢の髪も泥で汚れていた。
やったのは俺だけどね。
「アルテイシアさん、取り敢えず汚れを落とします。アクアプリズンを使うので、耳を押さえ息を止めて。10秒位だから我慢して下さい」
アルテイシアが耳を押さえたので、【アクアプリズン】を発動させ、アルテイシアを閉じ込めた。
汚れが取れたので解除し、次は【アクアドライ】だ。
アルテイシアに向かって放ち、1秒程で後方に抜け、消した。
よし、少し水気があるけど、うん、綺麗になった。
そして4人が俺を褒め称えると、別の4人はアルテイシアの肩を軽く叩き、惜しかったと一緒に悔しがっていた。
「アルテイシアさん、見事な闘いでした。明日もお互い頑張りましょう!」
「もうどうでも良いわ。私は負けた・・・奴隷落ち・・・明日例え優勝したとしても意味がないわ」
「じゃあこうしましょう。明日からの個人総合、黒き薔薇の誰かが優勝したら貴女達3人の奴隷化は免除とします。優勝できなければ予定通りで」
「どうしてチャンスを?」
「先程アルテイシアさんを落とす時に胸に触れたからですよ」
「意味が分かりません。貴方の奴隷となった私の身体を好きに凌辱しない理由が分かりません」
「さっきアルテイシアさんが言った事の所為です」
「どういう事かしら?」
「個人総合を頑張っても意味がない、出ないか、やる気がないのでしょ?でも望みがあれば頑張る。俺は強い人と本気で戦いたいんですよ。まあ、俺の為だから気にしないで」
「セルカッツ殿、かたじけない」
斧使いが頭を下げた。
「あんたと戦ってみたいってのが本音かな」
斧使いと握手をすると、斧使いは4人を纏め、闘技場を後にした・・・
ヨルミクルを発見したので、アルテイシアに伝えた事と同じ事を伝えた。
大層驚いていたが深々と頭を下げられ、茫然自失となっているミジックルを連れて離れていった。
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