50 / 173
第50話 ネイリスの決勝戦前に
しおりを挟む
話し合いが終わり、黒き薔薇の面々は食事を終えていたのもあり、直ぐに食堂を後にした。
俺達はこれから食事だ。
杖使い、恐らく魔法使いのアルテイシア。
ナイフ使いの子はスメイル。
格闘家のミルギナン。
先程賭けの対象になった女がメイス使で、名前はコルニア。
恐らく僧侶や神官系だろう。
それともう1人でかいのがいるが、斧使いだな。
名はダイダルス。
これから斧、メイス、ナイフ、剣の順で決勝だ。
俺は先程の事を話し合いながら食事をする。
「正直参ったよ。何をしたら急にああなるんだ?女心と秋の空はというが、彼女のあの誤解はどこから来たんだろうか?」
「あのう、セル様?本気で言っているっすか?」
「ああ。昨日は向こうからグイグイと近付き、同郷の者なのかを確かめて大会の後食事を誘われた程だぞ」
ネイリスはハーニャ達の方を見るも、彼女はやれやれと言った感じで首を横に振る。
「さっきメイヤさんの事を話していたっすよね。その時に筆下ろし様にと買い与えられたと言っていたのを聞いて、それでああなったと思うっすよ」
「まさか?思うところはあるが、貴族なら普通の事だぞ!そりゃあ実行するつもりはないが、そういうものなんだがな」
「あの人お貴族様じゃないっすよ。ボクもそんな事知らなかったっす。だから怒ったんだと思うっすよ」
「とんだ世間知らずな上に超が付くお人好しか・・・」
「あの、あの人達を奴隷にしたらその日のうちに手籠めにするんすか?」
「あの中の誰かを好きになったのか?ってナイフ使いの子か。はあ。俺をなんだと思っているんだよ」
「お貴族様!」
「そうか。貴族ってのはそんな事を、平気な顔をしながらやるよな。まだ付き合いが浅いからネイリスは分からないだろうが、俺はそんな事をしない。する奴ならメイヤ達は既に俺の慰み物だぞ。ちょっと怖がらせるだけさ。そうだな、あのメイス使いの子とアルテイシアさんにはお仕置き代わりに添い寝をさせるかな。犯されるとびくびくしながら何もしてこないってのも精神を消耗するもんさ」
「添い寝ってご褒美にしか思えないんっすけど」
「あのメイス使いの子にはそうだろうな。こんな形でも貴族の子息の妾に収まれるかもだからな」
タミヤに促され食事をする。
時折歓声が沸き起こっているから、決勝が始まったのだと思う。
真面目なメイヤとハーニャは、敵情視察と言って見に行っている。
俺からしたら必要ないんだけど、まあ、勉強にはなるかな。
「あのう、もしウル姉達が妾にして欲しいと言ってきたら、どうするんっすか?」
「どうもしないよ。まずは自立出来るように教育するさ。そうしたらそんな事をしなくてもお金を稼ぐ事が出来るから、いずれはそんな考えもなくなるだろうさ。それに俺は年下だぞ。俺的にはピチピチの若い綺麗な子だけど、向こうは出来る弟位の感じだろ?姉弟でそんな関係にはならないだろうさ」
「そんなもんっすか?」
「違うのか?」
そんな会話をしていたが、この場にいたタニスにナイフの部の招集が掛かったら、練習場に呼びに来て欲しいと告げネイリスとウォーミングアップに出掛けた。
俺達はこれから食事だ。
杖使い、恐らく魔法使いのアルテイシア。
ナイフ使いの子はスメイル。
格闘家のミルギナン。
先程賭けの対象になった女がメイス使で、名前はコルニア。
恐らく僧侶や神官系だろう。
それともう1人でかいのがいるが、斧使いだな。
名はダイダルス。
これから斧、メイス、ナイフ、剣の順で決勝だ。
俺は先程の事を話し合いながら食事をする。
「正直参ったよ。何をしたら急にああなるんだ?女心と秋の空はというが、彼女のあの誤解はどこから来たんだろうか?」
「あのう、セル様?本気で言っているっすか?」
「ああ。昨日は向こうからグイグイと近付き、同郷の者なのかを確かめて大会の後食事を誘われた程だぞ」
ネイリスはハーニャ達の方を見るも、彼女はやれやれと言った感じで首を横に振る。
「さっきメイヤさんの事を話していたっすよね。その時に筆下ろし様にと買い与えられたと言っていたのを聞いて、それでああなったと思うっすよ」
「まさか?思うところはあるが、貴族なら普通の事だぞ!そりゃあ実行するつもりはないが、そういうものなんだがな」
「あの人お貴族様じゃないっすよ。ボクもそんな事知らなかったっす。だから怒ったんだと思うっすよ」
「とんだ世間知らずな上に超が付くお人好しか・・・」
「あの、あの人達を奴隷にしたらその日のうちに手籠めにするんすか?」
「あの中の誰かを好きになったのか?ってナイフ使いの子か。はあ。俺をなんだと思っているんだよ」
「お貴族様!」
「そうか。貴族ってのはそんな事を、平気な顔をしながらやるよな。まだ付き合いが浅いからネイリスは分からないだろうが、俺はそんな事をしない。する奴ならメイヤ達は既に俺の慰み物だぞ。ちょっと怖がらせるだけさ。そうだな、あのメイス使いの子とアルテイシアさんにはお仕置き代わりに添い寝をさせるかな。犯されるとびくびくしながら何もしてこないってのも精神を消耗するもんさ」
「添い寝ってご褒美にしか思えないんっすけど」
「あのメイス使いの子にはそうだろうな。こんな形でも貴族の子息の妾に収まれるかもだからな」
タミヤに促され食事をする。
時折歓声が沸き起こっているから、決勝が始まったのだと思う。
真面目なメイヤとハーニャは、敵情視察と言って見に行っている。
俺からしたら必要ないんだけど、まあ、勉強にはなるかな。
「あのう、もしウル姉達が妾にして欲しいと言ってきたら、どうするんっすか?」
「どうもしないよ。まずは自立出来るように教育するさ。そうしたらそんな事をしなくてもお金を稼ぐ事が出来るから、いずれはそんな考えもなくなるだろうさ。それに俺は年下だぞ。俺的にはピチピチの若い綺麗な子だけど、向こうは出来る弟位の感じだろ?姉弟でそんな関係にはならないだろうさ」
「そんなもんっすか?」
「違うのか?」
そんな会話をしていたが、この場にいたタニスにナイフの部の招集が掛かったら、練習場に呼びに来て欲しいと告げネイリスとウォーミングアップに出掛けた。
32
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる