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第43話 ウルナさんの覚悟と決勝開始
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朝の目覚めは最悪の気分だった。
この感覚には覚えがある!そう、2日酔いだ。
何故だ?飲んだ覚えはない。
取り敢えず・・・トイレに駆け込みリバース。
この体はまだアルコールに慣れていない。
真っ青な顔で部屋に戻ると4人が心配そうにしていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「気持ち悪いんだ。み、水を・・・ふう。多分これは2日酔いなんだけど、俺は酒を頼んでいないはずだよな?」
「あの、ウルナさん達が頼んだのを間違ってセル様の前に置いてしまったようです」
そう言う事か・・・
「朝食はいらないから、先に食べて来ると良いよ。俺は出発時間まで寝ているよ」
4人は申し訳なさそうに朝食へ。
俺は前世の知識を総動員するも2日酔いを治す方法は思い付かなかった。
水をとにかく飲もう。
ウップス。
タプタプだな。
薄めたりして体外に排出するのが1番だったかな?昔先輩に2日酔いになったらとにかく水を飲めと言われたからね。
トン、トン、トン、トン・・・
「どうぞ」
ウルナさんが来た。
昨日の様子が心配で訪ねてきたようだ。
ウルナさんはネイリスの付き人としているから来れたんだ。
「セルカッツ様、大丈夫ですか?私達がお酒を頼んだばかりに申し訳ありません。その、これを」
何やら薬を渡してきた。
「この町の人なら誰しも知っている薬になります。非常に不味いのが難点ですが、昼には回復すると
思います」
「後で飲むのでその辺に置いておいて下さい。今は飲む気がしませんから」
俺は弱々しく返事をする。
最悪の気分だ。
しかし、いきなり誰かが覆いかぶさって来て、直後に口付けをされた。
口付けをされたかと思うと、非常に不味い何かが流し込まれ、更に口付けをしている者の口から液体が流された。
そしてその者の口が離れると、俺の口を手で押さえ、背中に手が回された。
すると身体を起こされたのだが、ウルナさんがグラスの水を手に持つ。
「無理にでも飲んで下さい」
俺は言われるがままにゴクリと飲み込んだが、死ぬほど不味い。
ウルナさんはグラスの水を口に含むと俺にキスをしてきた。
そして俺の口の中へウルナさんの口に含んだ水を流し込んで来た。
やはりゴクリと飲み込む。
「セルカッツ様、突然申し訳ありません。このような賎しい女に唇を奪われたのは不本意だと思いますが、これで昼からの試合に間に合うと思います。不敬罪で死を賜わるなり、犯すなり等をされる覚悟です」
「ありがとうございます。薬を飲ませてくれたんですね。ウルナさんが賎しい訳無いですし、それにウルナさんのような美人にこんな事をされてご褒美としか思えません。犯すなんてしませんから、自分を大事にして貞操は結婚するまで守ってください」
いつの間にか4人が戻っており、ウルナさんが何をしていたか見ていたようで驚いていた。
ウォーミングアップをしないとだからと4人とウルナさんは出発し、俺は付き人だけが側にいるようにして貰い、ギリギリまで寝ていた。
決勝に出る選手が入場する時間ギリギリで出発したが、会場に着くと司会がオロオロしていた。
まさかのメインとなる剣部門の選手が来ないからだ。
何と俺に詰め寄って来た。
「くっさっ!貴方まさかお酒を飲んだの?馬鹿じゃないの?」
「宿の人が間違って俺に酒を持ってきて、知らずに飲んだんだよ!文句なら間違って酒を出した宿の人に言ってくれ!」
「貴方戦えるのかしら?」
「薬を飲んだから大丈夫だ。昼には回復するさ」
司会の人がスタッフを呼び何かを指示していた。
「みなさーん!お待たせしましたぁー!待ちに待った新人戦の武器別もいよいよ決勝よ!みんなちゃんと選手へ応援したかしら!?【賭けの事】では先ずは槍よ!・・・」
メイヤと対戦相手の紹介がされて行く。
何故か途中からオネエ口調だが、気にしては行けないのだろう。
因みに逞しい男だ。
相手は騎士見習いで、 屈強そうな前途有望な若者といった感じで、如何にも兵士といった雰囲気がある。
決勝は闘技場の全ての仕切りが外され、400mトラック程の広さで、向かい合う2人も30mは離れている?
お互い開始の号令と共に中央へと駆け出したのだった。
戦う2人は既に身構えており、開始の合図を待っている。
「それでは両者構え!開始いいぃい!」
2人共開始の号令と共に中央へと駆け出したのだった。
この感覚には覚えがある!そう、2日酔いだ。
何故だ?飲んだ覚えはない。
取り敢えず・・・トイレに駆け込みリバース。
この体はまだアルコールに慣れていない。
真っ青な顔で部屋に戻ると4人が心配そうにしていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「気持ち悪いんだ。み、水を・・・ふう。多分これは2日酔いなんだけど、俺は酒を頼んでいないはずだよな?」
「あの、ウルナさん達が頼んだのを間違ってセル様の前に置いてしまったようです」
そう言う事か・・・
「朝食はいらないから、先に食べて来ると良いよ。俺は出発時間まで寝ているよ」
4人は申し訳なさそうに朝食へ。
俺は前世の知識を総動員するも2日酔いを治す方法は思い付かなかった。
水をとにかく飲もう。
ウップス。
タプタプだな。
薄めたりして体外に排出するのが1番だったかな?昔先輩に2日酔いになったらとにかく水を飲めと言われたからね。
トン、トン、トン、トン・・・
「どうぞ」
ウルナさんが来た。
昨日の様子が心配で訪ねてきたようだ。
ウルナさんはネイリスの付き人としているから来れたんだ。
「セルカッツ様、大丈夫ですか?私達がお酒を頼んだばかりに申し訳ありません。その、これを」
何やら薬を渡してきた。
「この町の人なら誰しも知っている薬になります。非常に不味いのが難点ですが、昼には回復すると
思います」
「後で飲むのでその辺に置いておいて下さい。今は飲む気がしませんから」
俺は弱々しく返事をする。
最悪の気分だ。
しかし、いきなり誰かが覆いかぶさって来て、直後に口付けをされた。
口付けをされたかと思うと、非常に不味い何かが流し込まれ、更に口付けをしている者の口から液体が流された。
そしてその者の口が離れると、俺の口を手で押さえ、背中に手が回された。
すると身体を起こされたのだが、ウルナさんがグラスの水を手に持つ。
「無理にでも飲んで下さい」
俺は言われるがままにゴクリと飲み込んだが、死ぬほど不味い。
ウルナさんはグラスの水を口に含むと俺にキスをしてきた。
そして俺の口の中へウルナさんの口に含んだ水を流し込んで来た。
やはりゴクリと飲み込む。
「セルカッツ様、突然申し訳ありません。このような賎しい女に唇を奪われたのは不本意だと思いますが、これで昼からの試合に間に合うと思います。不敬罪で死を賜わるなり、犯すなり等をされる覚悟です」
「ありがとうございます。薬を飲ませてくれたんですね。ウルナさんが賎しい訳無いですし、それにウルナさんのような美人にこんな事をされてご褒美としか思えません。犯すなんてしませんから、自分を大事にして貞操は結婚するまで守ってください」
いつの間にか4人が戻っており、ウルナさんが何をしていたか見ていたようで驚いていた。
ウォーミングアップをしないとだからと4人とウルナさんは出発し、俺は付き人だけが側にいるようにして貰い、ギリギリまで寝ていた。
決勝に出る選手が入場する時間ギリギリで出発したが、会場に着くと司会がオロオロしていた。
まさかのメインとなる剣部門の選手が来ないからだ。
何と俺に詰め寄って来た。
「くっさっ!貴方まさかお酒を飲んだの?馬鹿じゃないの?」
「宿の人が間違って俺に酒を持ってきて、知らずに飲んだんだよ!文句なら間違って酒を出した宿の人に言ってくれ!」
「貴方戦えるのかしら?」
「薬を飲んだから大丈夫だ。昼には回復するさ」
司会の人がスタッフを呼び何かを指示していた。
「みなさーん!お待たせしましたぁー!待ちに待った新人戦の武器別もいよいよ決勝よ!みんなちゃんと選手へ応援したかしら!?【賭けの事】では先ずは槍よ!・・・」
メイヤと対戦相手の紹介がされて行く。
何故か途中からオネエ口調だが、気にしては行けないのだろう。
因みに逞しい男だ。
相手は騎士見習いで、 屈強そうな前途有望な若者といった感じで、如何にも兵士といった雰囲気がある。
決勝は闘技場の全ての仕切りが外され、400mトラック程の広さで、向かい合う2人も30mは離れている?
お互い開始の号令と共に中央へと駆け出したのだった。
戦う2人は既に身構えており、開始の合図を待っている。
「それでは両者構え!開始いいぃい!」
2人共開始の号令と共に中央へと駆け出したのだった。
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