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第23話 救助
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「はあああぁぁぁ!これでも喰らいなさい!」
タニスが爛々と目を輝かせ、赤い髪を揺らしながらゴブリンに斬り付ける。
「ちょっと、動かないでよ!なんで避けるの!?」
ハーニャが矢を放つ度に水色の髪が数本ふわりと舞い、矢は2本に1本当たるかどうかだ。
これまで動かない的へしか放ってこなかったから、丁度良い練習になるだろう。
「トリャアアア!」
顔に似合わぬ掛け声と共にゴブリンの右胸を的確に刺し貫くのはメイヤだ。
彼女が駆けるとその金色の髪も優雅に踊る。
俺は3人の様子を見つつ、最初の1体を倒した後は後方にいる薬草採取者の近くで怪我人の手当をしている。
状況はこうだ。
ゴブリンが時折薬草の群生地に出没するので、その予防と間引きを兼ね、その先にある森に分け入りゴブリンを駆除すべく向かっていた。
群生地を通って行くのだけど、丁度群生地に差し掛かると、若い女性や駆け出し冒険者が逃げ惑っていた。
それを見て慌てて駆け出し、俺は若い女性に馬乗りになっているゴブリンの首を斬り落とした。
俺の自慢の3人娘が3方に駆けて行き、襲われている者を助すけつつ、次々と森から出てくるゴブリンを倒して行く。
なし崩し的に戦闘をし始めるのではなく、想定外の状況から否応なしに戦わざるを得なくなったからか、意外と動きが良い。
ハーニャも落ち着いてからはちゃんと当たるようになった。
俺がいなくても大丈夫そうだな。
俺はバラけた薬草採取者を呼び戻し、1箇所にまとめて守り易くする。
えいっ!とかやあぁ!とか中々可愛らしい声に変わって行き、途中から彼女達の戦闘を評価者の目で見ていた。
「ハーニャとタニスは下がって俺と入れ替わって!メイヤは疲れたら1度引くように!まだ俺の分は残っているよな?」
助けた女性達にしがみつかれて困り果てていて、ソロソロ開放されたいのもあり、なんとか引離して俺は打って出た。
ハーニャとタニスに疲労の色が見え始めたが、俺もやりたいオーラを出して入れ替わった。
疲れが見えるから休めと言うと落ち込むかな?と思い、配慮した言葉選びだ。
2人の息は少し荒かった程度だが素直に従った。
だが、最後はホブゴブリンが出て来たのだが、皆が試射代わりに魔法をぶっ放し、満身創痍になった所に俺が袈裟斬りにして終わった。
3人共怪我もなく、幸いな事に草原にいた人達も1人として死ななかったようだ。
薬草採取なんてゲームの世界では関わりがなかった。
確かにこの手の薬草採取エリア周辺にて魔物を駆除する系の冒険者が受ける依頼はあった。
しかし、薬草採取なんかするのは高ランクの危険地帯にある、希少な植物の採取依頼しか知らない。
かごを持った女性に混じり、僅かに男もいる。
但し、老齢に差し掛かっている者達や年端の行かぬ子供ばかりだ。
薬草採取は小説やアニメのように、魔物を狩れないような力無き者がする底辺の者達がする仕事のようだ。
20歳少し位の女性が1歩前に出てきた。
何故か顔が赤い。
そうか!魔物に襲われていたからアドレナリンが大量に出ているからか!
必死に着衣を直していたけど、髪留め?銀細工が粗末な服を着ているこの女性のチャームポイントだな。
確かこの人もゴブリンに襲われ、イチモツを挿入される直前だったな。
「あ、ありがとうございます。冒険者様で良かったですか?お陰様で死人もいませんし、何より皆の貞操を守って頂き御礼のしようがありません。その、私達は余りお金を持っておらず、対価を支払う事が出来ません。どうかこの子達の代わりに私をお抱きください。それでこの子達は見逃して頂けませんでしょうか?ただ、私は男性経験がありませんので、ご満足いただけるかどうか自信がありませんが、精一杯務めさせていただく所存です」
俺は一瞬固まった。
みすぼらしい格好をしているが、メイヤ達とは違い大人の女性だ。
それにかなりの美形だ。
こんな綺麗な人とエッチな事が出来るなんて前世の俺ならお願いします!と言ってホテルに消えただろう。
ただ、3人を見れば奴隷だと分かり、その主人たる俺は貴族と思ったのだろう。
この時はその事に思い至らなかった。
どう見ても他人から見れば3人は高級奴隷だ。
しかし今は場所も状況も全て違う。
固まった俺に変わりタニスが話した。
「セル様がお困りです。体を差し出す必要はありません。私達はこの先にいるゴブリンの討伐依頼を受けて来ていますから気にしなくても良いわよ。それにセル様の童貞は私達3人の誰かが頂きますから、余計な事はしないでよ!」
なんかおかしな事を言っている気がするけど、固まったままの俺はよく聞いていなかった。
「御礼をと言うなら、ゴブリンの死体から魔石と討伐証明部位を取り出してみたらどう?できなくはないわよね!?」
「は、はい。そのような事で良ければ直ぐにやります!」
俺がフリーズから戻ると何故か、女性達がゴブリンの体にナイフを入れていた・・・何故?
タニスが爛々と目を輝かせ、赤い髪を揺らしながらゴブリンに斬り付ける。
「ちょっと、動かないでよ!なんで避けるの!?」
ハーニャが矢を放つ度に水色の髪が数本ふわりと舞い、矢は2本に1本当たるかどうかだ。
これまで動かない的へしか放ってこなかったから、丁度良い練習になるだろう。
「トリャアアア!」
顔に似合わぬ掛け声と共にゴブリンの右胸を的確に刺し貫くのはメイヤだ。
彼女が駆けるとその金色の髪も優雅に踊る。
俺は3人の様子を見つつ、最初の1体を倒した後は後方にいる薬草採取者の近くで怪我人の手当をしている。
状況はこうだ。
ゴブリンが時折薬草の群生地に出没するので、その予防と間引きを兼ね、その先にある森に分け入りゴブリンを駆除すべく向かっていた。
群生地を通って行くのだけど、丁度群生地に差し掛かると、若い女性や駆け出し冒険者が逃げ惑っていた。
それを見て慌てて駆け出し、俺は若い女性に馬乗りになっているゴブリンの首を斬り落とした。
俺の自慢の3人娘が3方に駆けて行き、襲われている者を助すけつつ、次々と森から出てくるゴブリンを倒して行く。
なし崩し的に戦闘をし始めるのではなく、想定外の状況から否応なしに戦わざるを得なくなったからか、意外と動きが良い。
ハーニャも落ち着いてからはちゃんと当たるようになった。
俺がいなくても大丈夫そうだな。
俺はバラけた薬草採取者を呼び戻し、1箇所にまとめて守り易くする。
えいっ!とかやあぁ!とか中々可愛らしい声に変わって行き、途中から彼女達の戦闘を評価者の目で見ていた。
「ハーニャとタニスは下がって俺と入れ替わって!メイヤは疲れたら1度引くように!まだ俺の分は残っているよな?」
助けた女性達にしがみつかれて困り果てていて、ソロソロ開放されたいのもあり、なんとか引離して俺は打って出た。
ハーニャとタニスに疲労の色が見え始めたが、俺もやりたいオーラを出して入れ替わった。
疲れが見えるから休めと言うと落ち込むかな?と思い、配慮した言葉選びだ。
2人の息は少し荒かった程度だが素直に従った。
だが、最後はホブゴブリンが出て来たのだが、皆が試射代わりに魔法をぶっ放し、満身創痍になった所に俺が袈裟斬りにして終わった。
3人共怪我もなく、幸いな事に草原にいた人達も1人として死ななかったようだ。
薬草採取なんてゲームの世界では関わりがなかった。
確かにこの手の薬草採取エリア周辺にて魔物を駆除する系の冒険者が受ける依頼はあった。
しかし、薬草採取なんかするのは高ランクの危険地帯にある、希少な植物の採取依頼しか知らない。
かごを持った女性に混じり、僅かに男もいる。
但し、老齢に差し掛かっている者達や年端の行かぬ子供ばかりだ。
薬草採取は小説やアニメのように、魔物を狩れないような力無き者がする底辺の者達がする仕事のようだ。
20歳少し位の女性が1歩前に出てきた。
何故か顔が赤い。
そうか!魔物に襲われていたからアドレナリンが大量に出ているからか!
必死に着衣を直していたけど、髪留め?銀細工が粗末な服を着ているこの女性のチャームポイントだな。
確かこの人もゴブリンに襲われ、イチモツを挿入される直前だったな。
「あ、ありがとうございます。冒険者様で良かったですか?お陰様で死人もいませんし、何より皆の貞操を守って頂き御礼のしようがありません。その、私達は余りお金を持っておらず、対価を支払う事が出来ません。どうかこの子達の代わりに私をお抱きください。それでこの子達は見逃して頂けませんでしょうか?ただ、私は男性経験がありませんので、ご満足いただけるかどうか自信がありませんが、精一杯務めさせていただく所存です」
俺は一瞬固まった。
みすぼらしい格好をしているが、メイヤ達とは違い大人の女性だ。
それにかなりの美形だ。
こんな綺麗な人とエッチな事が出来るなんて前世の俺ならお願いします!と言ってホテルに消えただろう。
ただ、3人を見れば奴隷だと分かり、その主人たる俺は貴族と思ったのだろう。
この時はその事に思い至らなかった。
どう見ても他人から見れば3人は高級奴隷だ。
しかし今は場所も状況も全て違う。
固まった俺に変わりタニスが話した。
「セル様がお困りです。体を差し出す必要はありません。私達はこの先にいるゴブリンの討伐依頼を受けて来ていますから気にしなくても良いわよ。それにセル様の童貞は私達3人の誰かが頂きますから、余計な事はしないでよ!」
なんかおかしな事を言っている気がするけど、固まったままの俺はよく聞いていなかった。
「御礼をと言うなら、ゴブリンの死体から魔石と討伐証明部位を取り出してみたらどう?できなくはないわよね!?」
「は、はい。そのような事で良ければ直ぐにやります!」
俺がフリーズから戻ると何故か、女性達がゴブリンの体にナイフを入れていた・・・何故?
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