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第17話 街道へ
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俺はアリスを自分の前に座らせた状態で見張りをしている。
しかしアリスは熟睡しているんだよね。
つまり1人で見張りをしているんだ。
テントからシーナとリリアが眠い目を擦りながら出て来た。
予定より少し遅いがまあ良いさ。
「ふあぁ・・・ライ交代よ」
「特に何もなかった。寒いからこうやってくっついていると暖かいよ」
「あっ!アリスったら!」
「気にしなくて良いよ。彼女が1番体力が無いからね。悪いけどテントを開けてくれるかい」
俺はお姫様抱っこでテントに入れ、横になる。ウ~ンと唸るが起きてこない。
まだ2人の温もりが残る毛布に潜り込み、再びアリスを抱きしめ俺も眠った。
「・・・ライ、朝よ」
「ふあぁぁ。もう朝か。おはよう」
「その、ごめんなさい。私寝ちゃってて」
「気にしなくて良いよ。それより少しは疲れが取れたかい?」
「あっはい。不思議と疲れが残っていないの!」
「それは良かった。顔を洗ったり朝食にしようか」
顔を洗うと言っても鍋で水を温め、タオルを濡らして顔を拭く事くらいしか出来ない。
「シーナ、リリアおはよう。問題はなかったかい?」
「はい。何もなく、眠気を我慢するのがきつかったです」
「よし、顔を拭いて朝食を食べよう」
4人共顔を拭き朝食の準備をするが、アリスは弓を使えるのでずっと警戒を任せている。
流石にずっと豆を煮たのだけだと飽きるし、旅に慣れていないと辛いはずだ。
なので温存していた干し肉を水で戻して、更に紙に包んておいた調味料を投入した。
「頂きます!」
3人の顔が明るくなる。
「今日は国境を越えて宿に泊まれると思うから、取って置きの保存食を使い切ったよ」
調味料は隠れ家に置いてきた。
邪魔になる物は全て置いてきており、調味料も1回分のみ小分したのを持っ作るに留めていた。
それと残念ながら着替えはしない。
一応2人分の着替えは持ってきたが、あくまで万が一の場合に備えてと、最低限の着替えを持っていないと変に勘繰られるから一応持っていたに過ぎない。
鍋も1つだし、食器も各自の深皿とフォークのみだ。
ナイフは予備武器を使っている。
後はオタマだ。
それだけだった。
まな板なんてないから、使わずに済む食材を準備していた。
ただ、持ってきた保存食は長旅には絶えられない緊急用の食材になる。
はっきり言うとテントと毛布が1番嵩張る。
毛布はともかく、旅慣れしていないシーナを寝かせる為に準備してきたけど、その甲斐あってそれなりに疲れが取れたようだ。
そうやって食事を終えた後荷物をまとめ、出発した。
なるべく早く国境に着きたいので日が昇ったのを見計らい歩き出したが、20分ほど歩くとゴブリンがいた。
1匹だけしか見当たらず、他の気配を感じない。
どうやら立ち小便をしているようで、アリスに矢を放つよう指示をした。
落ち着いているようで、見事に頭に当たり即死した。
矢を引き抜き、討伐証明部位を切り取り魔石を抜き取る。
森の入口近くは時折冒険者が魔物を間引きする為に入る。
だから冒険者が間引き依頼を受けたかのように振る舞い、汚れた手はウォーターで洗い流す。
その後街道目指して進んだが、早い時間なのもあってか幸いな事に他の魔物に出くわさずに街道に出られた。
3人は街道に出るとはしゃいでいたが、さて、どちらに進んだものか。
日がまだ高く登っていなかったから方角が合っているか自信がない。
「3人共まだ街道に出ただけであって、魔物がでない訳じゃないからね。それよりどちらに進むか判断がつかないんだ。取り敢えず右に進むと街道が終わっているかもだけど、左に進み不正解だとこっちに戻らないとだ。右に進んだ場合、もし行き過ぎていたら町はなく村なんだ」
「私は何となく右だと思うわ」
「そんなの棒を立てて倒れた方で良いわよ」
「私に意見を求めないでください!」
「じゃあ右で」
そこから右に進んだが、轍の感じからそれなりに人の往来があるはずと考えていた。
だから右に行こうとしたが、果たして正解か否か・・・
本日のステータス
(レベルアップ済)
★は変動のあった項目
セルカッツ
レベル 12★
ギフト 【光】
隠れギフト【女神の祝福】
スキル
【ライト】
【剣豪 10】
【気配察知 3】★
【格闘術 10】★
隠れスキル
【レベルアップ 10】
【ジョブチェンジ】
名前 ライ
年齢 15歳
職業 冒険者
ジョブ 剣術マスター
セカンドジョブ 聖賢
メイヤ
レベル 11★
ギフト 【槍姫】
スキル
【身体能力向上 7】
【槍豪 3】★
【縮地 1】
【格闘術 1】
名前 シーナ
年齢 14歳
職業 初級冒険者
ジョブ 槍術マスター
タニス
レベル 10★
ギフト 【草】
スキル
【鑑定 5】
【両手剣 2】
【格闘術 2】★
名前 リリア
年齢 16歳
職業 初級冒険者
ジョブ 中級魔法使い
ハーニャ
レベル 9★
ギフト 【交渉者】
スキル
【真言 6】
【弓術 5】★
【格闘術 2】★
名前 アリス
年齢 14歳
職業 初級冒険者
ジョブ 弓使い
しかしアリスは熟睡しているんだよね。
つまり1人で見張りをしているんだ。
テントからシーナとリリアが眠い目を擦りながら出て来た。
予定より少し遅いがまあ良いさ。
「ふあぁ・・・ライ交代よ」
「特に何もなかった。寒いからこうやってくっついていると暖かいよ」
「あっ!アリスったら!」
「気にしなくて良いよ。彼女が1番体力が無いからね。悪いけどテントを開けてくれるかい」
俺はお姫様抱っこでテントに入れ、横になる。ウ~ンと唸るが起きてこない。
まだ2人の温もりが残る毛布に潜り込み、再びアリスを抱きしめ俺も眠った。
「・・・ライ、朝よ」
「ふあぁぁ。もう朝か。おはよう」
「その、ごめんなさい。私寝ちゃってて」
「気にしなくて良いよ。それより少しは疲れが取れたかい?」
「あっはい。不思議と疲れが残っていないの!」
「それは良かった。顔を洗ったり朝食にしようか」
顔を洗うと言っても鍋で水を温め、タオルを濡らして顔を拭く事くらいしか出来ない。
「シーナ、リリアおはよう。問題はなかったかい?」
「はい。何もなく、眠気を我慢するのがきつかったです」
「よし、顔を拭いて朝食を食べよう」
4人共顔を拭き朝食の準備をするが、アリスは弓を使えるのでずっと警戒を任せている。
流石にずっと豆を煮たのだけだと飽きるし、旅に慣れていないと辛いはずだ。
なので温存していた干し肉を水で戻して、更に紙に包んておいた調味料を投入した。
「頂きます!」
3人の顔が明るくなる。
「今日は国境を越えて宿に泊まれると思うから、取って置きの保存食を使い切ったよ」
調味料は隠れ家に置いてきた。
邪魔になる物は全て置いてきており、調味料も1回分のみ小分したのを持っ作るに留めていた。
それと残念ながら着替えはしない。
一応2人分の着替えは持ってきたが、あくまで万が一の場合に備えてと、最低限の着替えを持っていないと変に勘繰られるから一応持っていたに過ぎない。
鍋も1つだし、食器も各自の深皿とフォークのみだ。
ナイフは予備武器を使っている。
後はオタマだ。
それだけだった。
まな板なんてないから、使わずに済む食材を準備していた。
ただ、持ってきた保存食は長旅には絶えられない緊急用の食材になる。
はっきり言うとテントと毛布が1番嵩張る。
毛布はともかく、旅慣れしていないシーナを寝かせる為に準備してきたけど、その甲斐あってそれなりに疲れが取れたようだ。
そうやって食事を終えた後荷物をまとめ、出発した。
なるべく早く国境に着きたいので日が昇ったのを見計らい歩き出したが、20分ほど歩くとゴブリンがいた。
1匹だけしか見当たらず、他の気配を感じない。
どうやら立ち小便をしているようで、アリスに矢を放つよう指示をした。
落ち着いているようで、見事に頭に当たり即死した。
矢を引き抜き、討伐証明部位を切り取り魔石を抜き取る。
森の入口近くは時折冒険者が魔物を間引きする為に入る。
だから冒険者が間引き依頼を受けたかのように振る舞い、汚れた手はウォーターで洗い流す。
その後街道目指して進んだが、早い時間なのもあってか幸いな事に他の魔物に出くわさずに街道に出られた。
3人は街道に出るとはしゃいでいたが、さて、どちらに進んだものか。
日がまだ高く登っていなかったから方角が合っているか自信がない。
「3人共まだ街道に出ただけであって、魔物がでない訳じゃないからね。それよりどちらに進むか判断がつかないんだ。取り敢えず右に進むと街道が終わっているかもだけど、左に進み不正解だとこっちに戻らないとだ。右に進んだ場合、もし行き過ぎていたら町はなく村なんだ」
「私は何となく右だと思うわ」
「そんなの棒を立てて倒れた方で良いわよ」
「私に意見を求めないでください!」
「じゃあ右で」
そこから右に進んだが、轍の感じからそれなりに人の往来があるはずと考えていた。
だから右に行こうとしたが、果たして正解か否か・・・
本日のステータス
(レベルアップ済)
★は変動のあった項目
セルカッツ
レベル 12★
ギフト 【光】
隠れギフト【女神の祝福】
スキル
【ライト】
【剣豪 10】
【気配察知 3】★
【格闘術 10】★
隠れスキル
【レベルアップ 10】
【ジョブチェンジ】
名前 ライ
年齢 15歳
職業 冒険者
ジョブ 剣術マスター
セカンドジョブ 聖賢
メイヤ
レベル 11★
ギフト 【槍姫】
スキル
【身体能力向上 7】
【槍豪 3】★
【縮地 1】
【格闘術 1】
名前 シーナ
年齢 14歳
職業 初級冒険者
ジョブ 槍術マスター
タニス
レベル 10★
ギフト 【草】
スキル
【鑑定 5】
【両手剣 2】
【格闘術 2】★
名前 リリア
年齢 16歳
職業 初級冒険者
ジョブ 中級魔法使い
ハーニャ
レベル 9★
ギフト 【交渉者】
スキル
【真言 6】
【弓術 5】★
【格闘術 2】★
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年齢 14歳
職業 初級冒険者
ジョブ 弓使い
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