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第2章
第112話 恒久パス
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時間というのはあっという間に過ぎ去るものである。
旅に出る、もとい、魔王又はターミス討伐の為に出発をする時が来ていた。
トニーのパーティー女性陣全員で話し合っていた。命には代えられないとして、出発前にジュータスクとスラナシスカとの間に恒久的な魔力パスを構築する事になり、最初はジュータスクと床を共にする事になった。
部屋に2人を押し込み、入り口を塞ぐ徹底振りだった。しかし、トニーは朝チュンを迎えられなかった。ジュータスクとひとつになった後、抱きしめて寝る所で急激な体の変化に耐えられずに唸りながら気絶していた。
昼前に漸く起きて、出発の準備をし、出発前夜はスラナシスカと寝床を共にした。しかし、新たな魔力パスの構築の負担は大きく、出発時にはまだ自力で歩く事ができなかった。それでも2人との間にパスが構築され、最低でも月に一度の仲良しさんで、現世にいる事ができるようになったのは大きい。
体の負担が大きく、誰かと仲良しさんをするのは当分先になり、4人と名実共に結婚するのは全てが片付いてからになりそうだった。
スラナシスカによると、後2、3日もすればトニーは回復するからと、馬車の中に放り込む事にした。だが、トニーは皆に甘やかされていた。周りから見ると大変羨ましい状況だ。
そう、お世話をされまくっていた。
帝都までどうやって行くかとなったが、回り道をして使者などが通らない旧街道を商人に扮して向かう事にした。馬車3台に別れ、トニーが商会主の息子として妻を連れて向かう。そういう無理のある設定だ。
スラナシスカ、キャサリン、レイラは男装し、アイハは魔法使いとして護衛の冒険者パーティーとして同行だ。そしてシスティーナが正妻で
ジュータスクが2号さんだ。つまり妾だと。
6人も妻がいるとなると、何かと道中にトラブルに巻き込まれる可能性がある。
そうして最短ルートから外れて進み出した3時間後に、城に最後通牒を持った使者が現れた。
国王は先の災厄でシスティーナが死亡したとし、既に火葬が済んだと報告した。
使者は城の惨状と町中の異変から、信憑性があると感じ、至急帝都に戻り報告をすると。その後弔問の使者が来るであろうと伝え、お悔やみを述べた。
至急戻るとはいえ、国王からの親書を持ってから国を出る必要があるとの、今日は歓迎の宴をすると言われ、外交上断れなかった。いや、断れなかった事にし、甘い汁を吸うだけの単なる小者だった。
それは、こっそりと女を宛がう夜の接待を自ら打診し、勝ち取ったのだ。国王からすれば織り込み済みだ。前回の使者で、散々夜の接待をお願いされていたから準備をしていた。実際は脅していたのだ。そうしてシスティーナの死を偽装し、トニー達は一路帝都を目指すのであった。
旅に出る、もとい、魔王又はターミス討伐の為に出発をする時が来ていた。
トニーのパーティー女性陣全員で話し合っていた。命には代えられないとして、出発前にジュータスクとスラナシスカとの間に恒久的な魔力パスを構築する事になり、最初はジュータスクと床を共にする事になった。
部屋に2人を押し込み、入り口を塞ぐ徹底振りだった。しかし、トニーは朝チュンを迎えられなかった。ジュータスクとひとつになった後、抱きしめて寝る所で急激な体の変化に耐えられずに唸りながら気絶していた。
昼前に漸く起きて、出発の準備をし、出発前夜はスラナシスカと寝床を共にした。しかし、新たな魔力パスの構築の負担は大きく、出発時にはまだ自力で歩く事ができなかった。それでも2人との間にパスが構築され、最低でも月に一度の仲良しさんで、現世にいる事ができるようになったのは大きい。
体の負担が大きく、誰かと仲良しさんをするのは当分先になり、4人と名実共に結婚するのは全てが片付いてからになりそうだった。
スラナシスカによると、後2、3日もすればトニーは回復するからと、馬車の中に放り込む事にした。だが、トニーは皆に甘やかされていた。周りから見ると大変羨ましい状況だ。
そう、お世話をされまくっていた。
帝都までどうやって行くかとなったが、回り道をして使者などが通らない旧街道を商人に扮して向かう事にした。馬車3台に別れ、トニーが商会主の息子として妻を連れて向かう。そういう無理のある設定だ。
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ジュータスクが2号さんだ。つまり妾だと。
6人も妻がいるとなると、何かと道中にトラブルに巻き込まれる可能性がある。
そうして最短ルートから外れて進み出した3時間後に、城に最後通牒を持った使者が現れた。
国王は先の災厄でシスティーナが死亡したとし、既に火葬が済んだと報告した。
使者は城の惨状と町中の異変から、信憑性があると感じ、至急帝都に戻り報告をすると。その後弔問の使者が来るであろうと伝え、お悔やみを述べた。
至急戻るとはいえ、国王からの親書を持ってから国を出る必要があるとの、今日は歓迎の宴をすると言われ、外交上断れなかった。いや、断れなかった事にし、甘い汁を吸うだけの単なる小者だった。
それは、こっそりと女を宛がう夜の接待を自ら打診し、勝ち取ったのだ。国王からすれば織り込み済みだ。前回の使者で、散々夜の接待をお願いされていたから準備をしていた。実際は脅していたのだ。そうしてシスティーナの死を偽装し、トニー達は一路帝都を目指すのであった。
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