91 / 117
第2章
第91話 キャサリンにぼこららる
しおりを挟む
その日の夜、眠りに落ちた直後にトニーは殴られ?痛みから目が覚めた。
「お前の所為でお姫様が!貴様が殺したようなものだぞ!姫様を返せ!」
キャサリンは寝間着姿でトニーに馬乗りになり、何度も殴っていた。
ドスっ!バコっ!ドシャっ!
俺は抵抗をしなかった。キャサリンが全力ではないのと、錯乱しているが、俺が止めさせようとすると、怪我をさせてしまうのは避けられないからだ。それに途中左胸がポロリになり、釘付けになったのは内緒。痛いけど、生乳が見られてラッキー?でも、殴られてなのか、鼻血がドバドバと出ていた。
俺が殴られる音と、キャサリンがなじる声でレイラとアイハが目覚め、羽交い締めにしていた。
取り敢えずヒールを使い傷を治すが、レイラがキャサリンを止め、アイハが宥める。
「キャサリンさん?システィーナを勝手に死んだ事にするのは良くないと思うの。そ、それに、ポロリよ。隠さないとトニーが悦ぶと思いますよ?」
「トニー、あんた何やってるのよ!キャサリンのおっぱいを凝視している場合じゃないんだからね!ちゃんと止めてあげないとキャサリンの手が怪我をするんだからね!」
キャサリンははっとなり寝間着を整えていた。そして羞恥心から己が何をやっていたのか理解した。しかしトニーは毒づく。レイラ、キャサリンの手じゃなくて、一方的に殴られとる俺を心配してくれないの?と。
正気に戻ったのだ。今日一日頭の中に靄が掛かっており、これまでの事がブラッシュッバックで思い出された。
己の主たるシスティーナの婚約者をボコったと理解した。
「トニー殿!申し訳ありませぬ!」
それはそれは見事な土下座をした。
だがしかし、寝間着の為、トニーに胸元をぱっくり開いた状態を晒す。
双丘がぷるるんとしていて、谷間がもろに見えてしまい、顔がニンマリとなる。こいつでかい!と。トニーの横でヒールを掛けていたアイハがトニーの視線に気が付きキャサリンを起こす。
「キャサリンさん、胸元!胸元!」
本来であれば助平とでも言って平手打ちをする所だが、ボコった手前出来なかった。
慌てて起き上がり、恨めしそうにトニーを見る。
「な、なんだよ?そっちが悪いんだろうが!下着を着けないで土下座なんかしたら、谷間が見えるのは当たり前だろうが!てかお詫びの印に谷間で俺を楽しませたんじゃないのかよ?」
レイラに抱き着いて半べそになった。
「大丈夫よ。この危機を乗り越えたらトニーはちゃんと責任を・・・」
レイラが何か聞き捨てならない事を言っていたような気がするが、まだ痛むのでヒールを使っていた。おいおい、責任ってなんだよ?俺何かしたか?・・・
「取り敢えず明日は大変な1日になるぞ!俺の方はもう大丈夫だからみんな寝ろよ」
トニーは話をすり替えて、逃げる事にした。
おやすみなさいと言って皆は寝るが、トニーの脳裏には先程の光景が思い出され、悶々としてしまい中々寝られなかった。
それでもやがて眠りに落ち、明け方にトニーは起こされ、キャサリンに確認すると、少し気怠いが、概ね大丈夫だという。
剣の実力を分からぬのでは?と聞いてくるので、トニーはやり直し前に何度も助けてくれたし、並んで戦った掛け替えのない仲間だよと複雑そうに見ていた。
簡単な朝食を食べ、装備に身を包んだ後、ダンジョンに繰り出すのであった。
「お前の所為でお姫様が!貴様が殺したようなものだぞ!姫様を返せ!」
キャサリンは寝間着姿でトニーに馬乗りになり、何度も殴っていた。
ドスっ!バコっ!ドシャっ!
俺は抵抗をしなかった。キャサリンが全力ではないのと、錯乱しているが、俺が止めさせようとすると、怪我をさせてしまうのは避けられないからだ。それに途中左胸がポロリになり、釘付けになったのは内緒。痛いけど、生乳が見られてラッキー?でも、殴られてなのか、鼻血がドバドバと出ていた。
俺が殴られる音と、キャサリンがなじる声でレイラとアイハが目覚め、羽交い締めにしていた。
取り敢えずヒールを使い傷を治すが、レイラがキャサリンを止め、アイハが宥める。
「キャサリンさん?システィーナを勝手に死んだ事にするのは良くないと思うの。そ、それに、ポロリよ。隠さないとトニーが悦ぶと思いますよ?」
「トニー、あんた何やってるのよ!キャサリンのおっぱいを凝視している場合じゃないんだからね!ちゃんと止めてあげないとキャサリンの手が怪我をするんだからね!」
キャサリンははっとなり寝間着を整えていた。そして羞恥心から己が何をやっていたのか理解した。しかしトニーは毒づく。レイラ、キャサリンの手じゃなくて、一方的に殴られとる俺を心配してくれないの?と。
正気に戻ったのだ。今日一日頭の中に靄が掛かっており、これまでの事がブラッシュッバックで思い出された。
己の主たるシスティーナの婚約者をボコったと理解した。
「トニー殿!申し訳ありませぬ!」
それはそれは見事な土下座をした。
だがしかし、寝間着の為、トニーに胸元をぱっくり開いた状態を晒す。
双丘がぷるるんとしていて、谷間がもろに見えてしまい、顔がニンマリとなる。こいつでかい!と。トニーの横でヒールを掛けていたアイハがトニーの視線に気が付きキャサリンを起こす。
「キャサリンさん、胸元!胸元!」
本来であれば助平とでも言って平手打ちをする所だが、ボコった手前出来なかった。
慌てて起き上がり、恨めしそうにトニーを見る。
「な、なんだよ?そっちが悪いんだろうが!下着を着けないで土下座なんかしたら、谷間が見えるのは当たり前だろうが!てかお詫びの印に谷間で俺を楽しませたんじゃないのかよ?」
レイラに抱き着いて半べそになった。
「大丈夫よ。この危機を乗り越えたらトニーはちゃんと責任を・・・」
レイラが何か聞き捨てならない事を言っていたような気がするが、まだ痛むのでヒールを使っていた。おいおい、責任ってなんだよ?俺何かしたか?・・・
「取り敢えず明日は大変な1日になるぞ!俺の方はもう大丈夫だからみんな寝ろよ」
トニーは話をすり替えて、逃げる事にした。
おやすみなさいと言って皆は寝るが、トニーの脳裏には先程の光景が思い出され、悶々としてしまい中々寝られなかった。
それでもやがて眠りに落ち、明け方にトニーは起こされ、キャサリンに確認すると、少し気怠いが、概ね大丈夫だという。
剣の実力を分からぬのでは?と聞いてくるので、トニーはやり直し前に何度も助けてくれたし、並んで戦った掛け替えのない仲間だよと複雑そうに見ていた。
簡単な朝食を食べ、装備に身を包んだ後、ダンジョンに繰り出すのであった。
12
お気に入りに追加
400
あなたにおすすめの小説
真☆中二病ハーレムブローカー、俺は異世界を駆け巡る
東導 号
ファンタジー
ラノベ作家志望の俺、トオル・ユウキ17歳。ある日、夢の中に謎の金髪の美少年神スパイラルが登場し、俺を強引に神の使徒とした。それどころか俺の顔が不細工で能力が低いと一方的に断言されて、昔のヒーローのように不完全な人体改造までされてしまったのだ。神の使徒となった俺に与えられた使命とは転生先の異世界において神スパイラルの信仰心を上げる事……しかし改造が中途半端な俺は、身体こそ丈夫だが飲み水を出したり、火を起こす生活魔法しか使えない。そんな無理ゲーの最中、俺はゴブリンに襲われている少女に出会う……これが竜神、悪魔、人間、エルフ……様々な種族の嫁を貰い、人間の国、古代魔法帝国の深き迷宮、謎めいた魔界、そして美男美女ばかりなエルフの国と異世界をまたにかけ、駆け巡る冒険の始まりであった。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
英雄召喚〜帝国貴族の異世界統一戦記〜
駄作ハル
ファンタジー
異世界の大貴族レオ=ウィルフリードとして転生した平凡サラリーマン。
しかし、待っていたのは平和な日常などではなかった。急速な領土拡大を目論む帝国の貴族としての日々は、戦いの連続であった───
そんなレオに与えられたスキル『英雄召喚』。それは現世で英雄と呼ばれる人々を呼び出す能力。『鬼の副長』土方歳三、『臥龍』所轄孔明、『空の魔王』ハンス=ウルリッヒ・ルーデル、『革命の申し子』ナポレオン・ボナパルト、『万能人』レオナルド・ダ・ヴィンチ。
前世からの知識と英雄たちの逸話にまつわる能力を使い、大切な人を守るべく争いにまみれた異世界に平和をもたらす為の戦いが幕を開ける!
完結まで毎日投稿!
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
竜騎士の俺は勇者達によって無能者とされて王国から追放されました、俺にこんな事をしてきた勇者達はしっかりお返しをしてやります
しまうま弁当
ファンタジー
ホルキス王家に仕えていた竜騎士のジャンはある日大勇者クレシーと大賢者ラズバーによって追放を言い渡されたのだった。
納得できないジャンは必死に勇者クレシーに訴えたが、ジャンの意見は聞き入れられずにそのまま国外追放となってしまう。
ジャンは必ずクレシーとラズバーにこのお返しをすると誓ったのだった。
そしてジャンは国外にでるために国境の町カリーナに向かったのだが、国境の町カリーナが攻撃されてジャンも巻き込まれてしまったのだった。
竜騎士ジャンの無双活劇が今始まります。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる