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第2章
第84話 キャサリンは運が悪い
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朝からキャサリンの様子が少しおかしいが、11階層を進んでいる。これまでは一本道だったが、ここからは複数の分岐路が現れた。
お蔭で何度も行き止まりにぶつかり、引返してはまた行き止まりになるの繰り返しだった。運良く最短で行ける!といった事がない。本来俺達3人の運だと運良く最短にとなる筈が、逆に運が悪る過ぎて、分岐も最後の一つを進む形だ。ワンフロアにつき2時間も掛かっているが、最短だと10分掛かるかどうかというマップだった。キャサリンは呪われていた間の記憶が戻りつつあるようだ。
おかしい。何故だ?そう思い14階層を抜ける辺りでキャサリンに聞いたが、思い出してきたのは俺達を迎えに行った後辺りから、何故か通りを歩いていると鳥の糞が頭に落ちてきたり、植木鉢が落下してきてあわやという所で、避けるとか剣で払うとかしたり、果物の皮を踏んだり、馬の糞をよく踏むそうだ・・・
「お前かよおおおおお!」
とつい叫んでしまった。多分呪いでステータスを操作されたようだ。ゲームでそのような事があったのだ。特定の呪いやイベントで下げられたステータスがステータスポイントにプールされたと。プレイヤーは気が付けばステータス操作をすれば直ぐに戻す事が可能なのであまり影響はなかった。だが、この世界は違う。そんな事は従者になっている時しか出来ない。他にも手立てがあるかもだが、少なくともトニーは従者しか知らない。
キャサリンは落ち込んでしゃがんでしまい、どうせ私なんかと唸り始めた。
「トニーさん、酷いですわ」
「屑ね。なんでこんな奴を好きになったかなあ・・・」
責められてしまった。
「分かったよ!こいつも従者にすれば良いんだろ!おい、残念娘、お前秘密を守れるか?守ると約束すれば、運をなんとかし、更に強くしてやる」
「そんな事が可能なのか?」
「可能よ。私達はそれで救われ、事実強くなったのよ。アイハなんて、元ギルドの受付嬢なんだからね!」
「キャサリンさん。トニーはちょっとスケベだけど、体を要求したりはしないから。ただ、着替えを覗いてきたりする程度だから、彼の従者になると良いわ」
何が起こるのかについて話し、恐らく自分から1度従者を解除すると、2度と従者に戻れない。ただ、トニーがする分には大丈夫な筈等伝えていた。
「私は姫様を守る剣で有りたい。本当に強くなれるのだな?」
「俺達の強さの秘密がそれだ。だが、第三者に話す事を禁じさせて貰う。口に出して誓約して欲しい。勿論騙されたと思ったら、そうだなあ俺を刺せば良いさ」
そうして4人目の従者を得た。システィーナも一応従者にしているが、殆ど意味を成さない。レベルが上がる機会が殆ど訪れないからだ。
キャサリンに確認すると、スキルポイントとステータスポイント位しか見えないが、説明通り振り分けやスキルの取得は出来そうだった。
なので運に振らせたが、200振れたそうだ。勿論強運のレベルも10まで行けたのでカンストした。つまり、運を最低値に下げられていた事を意味する。
そうして15階層のボスである、オークナイトをさくっと倒したが、もう夕方になっていたので、ここで2日目の野営をする事にしたのであった。
お蔭で何度も行き止まりにぶつかり、引返してはまた行き止まりになるの繰り返しだった。運良く最短で行ける!といった事がない。本来俺達3人の運だと運良く最短にとなる筈が、逆に運が悪る過ぎて、分岐も最後の一つを進む形だ。ワンフロアにつき2時間も掛かっているが、最短だと10分掛かるかどうかというマップだった。キャサリンは呪われていた間の記憶が戻りつつあるようだ。
おかしい。何故だ?そう思い14階層を抜ける辺りでキャサリンに聞いたが、思い出してきたのは俺達を迎えに行った後辺りから、何故か通りを歩いていると鳥の糞が頭に落ちてきたり、植木鉢が落下してきてあわやという所で、避けるとか剣で払うとかしたり、果物の皮を踏んだり、馬の糞をよく踏むそうだ・・・
「お前かよおおおおお!」
とつい叫んでしまった。多分呪いでステータスを操作されたようだ。ゲームでそのような事があったのだ。特定の呪いやイベントで下げられたステータスがステータスポイントにプールされたと。プレイヤーは気が付けばステータス操作をすれば直ぐに戻す事が可能なのであまり影響はなかった。だが、この世界は違う。そんな事は従者になっている時しか出来ない。他にも手立てがあるかもだが、少なくともトニーは従者しか知らない。
キャサリンは落ち込んでしゃがんでしまい、どうせ私なんかと唸り始めた。
「トニーさん、酷いですわ」
「屑ね。なんでこんな奴を好きになったかなあ・・・」
責められてしまった。
「分かったよ!こいつも従者にすれば良いんだろ!おい、残念娘、お前秘密を守れるか?守ると約束すれば、運をなんとかし、更に強くしてやる」
「そんな事が可能なのか?」
「可能よ。私達はそれで救われ、事実強くなったのよ。アイハなんて、元ギルドの受付嬢なんだからね!」
「キャサリンさん。トニーはちょっとスケベだけど、体を要求したりはしないから。ただ、着替えを覗いてきたりする程度だから、彼の従者になると良いわ」
何が起こるのかについて話し、恐らく自分から1度従者を解除すると、2度と従者に戻れない。ただ、トニーがする分には大丈夫な筈等伝えていた。
「私は姫様を守る剣で有りたい。本当に強くなれるのだな?」
「俺達の強さの秘密がそれだ。だが、第三者に話す事を禁じさせて貰う。口に出して誓約して欲しい。勿論騙されたと思ったら、そうだなあ俺を刺せば良いさ」
そうして4人目の従者を得た。システィーナも一応従者にしているが、殆ど意味を成さない。レベルが上がる機会が殆ど訪れないからだ。
キャサリンに確認すると、スキルポイントとステータスポイント位しか見えないが、説明通り振り分けやスキルの取得は出来そうだった。
なので運に振らせたが、200振れたそうだ。勿論強運のレベルも10まで行けたのでカンストした。つまり、運を最低値に下げられていた事を意味する。
そうして15階層のボスである、オークナイトをさくっと倒したが、もう夕方になっていたので、ここで2日目の野営をする事にしたのであった。
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