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第2章
第82話 キャサリンの奇行
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ダンジョンは少しずつ大きくなってはいるが、基本的に一本道だ。
警戒してノロノロと進んでいたのが馬鹿みたいに思える程だ。
進むのが同じペースだとすれば、1階層進む度に10分程進む距離が増える感じだ。
そして5階層で初めての魔物と出くわした。そこはボス部屋だった。だが、弱かった。あまりにも呆気なかった。ゴブリンナイトだ。えっ!?と唸る。思わず怒りで左腕でグーパンチしたら倒してしまったんだよ。頭がバーンって・・・
アイハもレイラもボスのお付きだよね?と唸りながらボスの出現を待ったが、扉が開いたので今のがボスだと分かり愕然とした。ドロップは銅の剣だ・・・ショボ過ぎる。
昼休憩を取り先に進もうとするが、トニーはお昼を食べようねと3人分の弁当を出す。そう、3人分だ。
「あのう・・・私の分は?」
トニーは物凄く嫌な顔をした。
「自分の食料は自分で確保するのが当たり前だと思うが?まさか何も準備をせずにここに来たのか?お前は一体何をしに来たんだ?こっちは遊びじゃないんだぞ!」
トニーは呆れていた。何も持っていないようだ。
キャサリンは俯向くだけで何も言えなかった。
お腹を空かせているのは見ていれば分かる。保存食すら持っていないようだ。
だがトニーも流石に水だけは出してやった。
「トニー?彼女にも何か出してあげなさいよ!?いくらなんでも可哀想よ。確かに碌に準備をしていないのにダンジョンに来たのはいけない事だと私も思うけど、空腹で倒れたら大変じゃない!?」
「なんで食料を持たずに来た?俺達が余分に食料を持っていると思ったのか?」
キャサリンは黙っている。
「キャサリンさん?流石にトニーにちゃんと説明をしてあげた方が良いと思うの」
「お、お前がお姫様に相応しいか見極める為だ。私は認めないぞ!」
「はぁ。まあいいや。でもな、食料を持ってこなかった罰は必要だぞ」
そうするとキャサリンは装備を外し始めたのでトニーは唖然としていた。
ついに下着姿になったのだ。中々均整の取れた男好きのする躰だ。鍛えているからか腰はしっかりくびれているが、脚はしっかりしているし、胸も中々の物をお持ちだ。ついごくりとつばを飲み込む。
「お、お前こんな所で何をやっているんだ?」
「この外道が!罰として私を蹂躙するのだろう!好きにすれば良いさ!躰を好きにできても心は好きにさせんぞ!私の純潔がこの外道に無慈悲に散らされたと知れば、流石にお姫様も貴様から離れるだろう!ああ、愛しいお姫様!我が忠義今示す時です!」
俺は背中を向けて弁当を食っていた。ガン無視だ。あれは放っておこう。やはりヤバい奴だ。一瞬でもいい女!と思ったんだ。確かに鍛えられた躰は魅力的だけど、そこまで女に飢えちゃいないさ。だから無視を決めるのさ。
アイハとレイラは呆れていた。
「あんたトニーに相手にされていないわよ。私も呪いを掛けられた時に、呪いから抱いてと懇願したようだけど彼は手を出さなかったんだからね!トニーを貶める行為は許さないんだからね!見てみなさいよ。貴女相手にされていないわよ。さあとっとと装備し直しなさい」
レイラはキャサリンを叱りつけていたが、キャサリンはトニーが弁当を食べている様子を見てそんな馬鹿なと唸りながら、レイラに鎧を着けられていた。
アイハがその後キャサリンに話を聞いていたが、話を聞くとトニーに報告していた。どうやら何者かに有る事無い事吹き込まれたようで、トニーについてシスティーナにはその体目当てで近付き、身も心も既に弄んでいて、システィーナはすっかり騙されていて純潔を散らされるのは時間の問題だと。己の純潔を犠牲にして体を蹂躙された事実をシスティーナに伝えれば、彼女の目は覚めて正気に戻るだろうと。時間がない。彼女の貞操を守れるのは自分だけだと、今こそ忠義の者となる時だと。
トニーは仕方がないなといった感じでキャサリンに向き合い、解呪をした。すると黒いモヤが浮かび上がりキャサリンはキョロキョロしていおり混乱していた。トニーは弁当を出した。どうやら彼女も呪いを掛けられていたようだ。
「取り敢えずこれでも食え。混乱しているようだが、食べれば少しは落ち着くだろう?」
そうして茫然自失な状態のキャサリンはアイハに世話をされていたのであった。
警戒してノロノロと進んでいたのが馬鹿みたいに思える程だ。
進むのが同じペースだとすれば、1階層進む度に10分程進む距離が増える感じだ。
そして5階層で初めての魔物と出くわした。そこはボス部屋だった。だが、弱かった。あまりにも呆気なかった。ゴブリンナイトだ。えっ!?と唸る。思わず怒りで左腕でグーパンチしたら倒してしまったんだよ。頭がバーンって・・・
アイハもレイラもボスのお付きだよね?と唸りながらボスの出現を待ったが、扉が開いたので今のがボスだと分かり愕然とした。ドロップは銅の剣だ・・・ショボ過ぎる。
昼休憩を取り先に進もうとするが、トニーはお昼を食べようねと3人分の弁当を出す。そう、3人分だ。
「あのう・・・私の分は?」
トニーは物凄く嫌な顔をした。
「自分の食料は自分で確保するのが当たり前だと思うが?まさか何も準備をせずにここに来たのか?お前は一体何をしに来たんだ?こっちは遊びじゃないんだぞ!」
トニーは呆れていた。何も持っていないようだ。
キャサリンは俯向くだけで何も言えなかった。
お腹を空かせているのは見ていれば分かる。保存食すら持っていないようだ。
だがトニーも流石に水だけは出してやった。
「トニー?彼女にも何か出してあげなさいよ!?いくらなんでも可哀想よ。確かに碌に準備をしていないのにダンジョンに来たのはいけない事だと私も思うけど、空腹で倒れたら大変じゃない!?」
「なんで食料を持たずに来た?俺達が余分に食料を持っていると思ったのか?」
キャサリンは黙っている。
「キャサリンさん?流石にトニーにちゃんと説明をしてあげた方が良いと思うの」
「お、お前がお姫様に相応しいか見極める為だ。私は認めないぞ!」
「はぁ。まあいいや。でもな、食料を持ってこなかった罰は必要だぞ」
そうするとキャサリンは装備を外し始めたのでトニーは唖然としていた。
ついに下着姿になったのだ。中々均整の取れた男好きのする躰だ。鍛えているからか腰はしっかりくびれているが、脚はしっかりしているし、胸も中々の物をお持ちだ。ついごくりとつばを飲み込む。
「お、お前こんな所で何をやっているんだ?」
「この外道が!罰として私を蹂躙するのだろう!好きにすれば良いさ!躰を好きにできても心は好きにさせんぞ!私の純潔がこの外道に無慈悲に散らされたと知れば、流石にお姫様も貴様から離れるだろう!ああ、愛しいお姫様!我が忠義今示す時です!」
俺は背中を向けて弁当を食っていた。ガン無視だ。あれは放っておこう。やはりヤバい奴だ。一瞬でもいい女!と思ったんだ。確かに鍛えられた躰は魅力的だけど、そこまで女に飢えちゃいないさ。だから無視を決めるのさ。
アイハとレイラは呆れていた。
「あんたトニーに相手にされていないわよ。私も呪いを掛けられた時に、呪いから抱いてと懇願したようだけど彼は手を出さなかったんだからね!トニーを貶める行為は許さないんだからね!見てみなさいよ。貴女相手にされていないわよ。さあとっとと装備し直しなさい」
レイラはキャサリンを叱りつけていたが、キャサリンはトニーが弁当を食べている様子を見てそんな馬鹿なと唸りながら、レイラに鎧を着けられていた。
アイハがその後キャサリンに話を聞いていたが、話を聞くとトニーに報告していた。どうやら何者かに有る事無い事吹き込まれたようで、トニーについてシスティーナにはその体目当てで近付き、身も心も既に弄んでいて、システィーナはすっかり騙されていて純潔を散らされるのは時間の問題だと。己の純潔を犠牲にして体を蹂躙された事実をシスティーナに伝えれば、彼女の目は覚めて正気に戻るだろうと。時間がない。彼女の貞操を守れるのは自分だけだと、今こそ忠義の者となる時だと。
トニーは仕方がないなといった感じでキャサリンに向き合い、解呪をした。すると黒いモヤが浮かび上がりキャサリンはキョロキョロしていおり混乱していた。トニーは弁当を出した。どうやら彼女も呪いを掛けられていたようだ。
「取り敢えずこれでも食え。混乱しているようだが、食べれば少しは落ち着くだろう?」
そうして茫然自失な状態のキャサリンはアイハに世話をされていたのであった。
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