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第2章
第73話 再びコア
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王都には先触れを出していた事も有り、1時間程前に騎士団の迎えが有った。合流した時にドアを開けてきた騎士はプンスカだった。因みに付き合うに当たり、4人で話し合い決めた事がある。それは公の場を除き、名前は各々トニー、システィーナ、レイラ、アイハと呼び捨てだと。
「姫様!無事でよかったですぅ!もう酷いですよぉ!冒険者を護衛にして私達を置いてきぼりだなんてぇ!」
声から女のようだ。兜をかぶっているから顔はよくわからないが、声や喋り方から若いのかな。
「悪かったわ。もうしないから。ね。」
「本当ですね!次やったら姫様とはいえお仕置きが待っていますからね!」
「こらキャサリン、姫様を困らずでない。姫様、姫騎士団200名にて護衛の任に着きます」
「頼むわね・・・」
「すげー!女騎士団っているんだ!皆女だ!」
「先に入ったのが副団長で、後から来たのが団長よ。副団長は剣の腕ならレイラと良い勝負が出来るわ。団長より強いの。でも性格がね・・・」
「あぁ・・・残念さん?」
「なのよ。あの子達は私の親衛隊なの」
「置いてきちゃったんだ?」
「ええ。面倒くさいのよ。何より時間が惜しかったのよね」
「立場があるとは思うけどさ、流石に親衛隊を置いてきたのは可哀想かな。謝ってあげた方が良いような?」
「いいのよ。いつもの事だから」
俺はジト目をした。
「は、反省しているのよ。でも今回だけは本当に時間が無かったの」
「因みにシスティーナって腕っぷしは?」
「まるで無いわよ。でもね、矢は当たらないのよ。だからメイドに扮して町に行っていたの」
「これからは護衛を付けようね。影の人以外でだよ」
「知っていたの?」
「ほら、あの時もアースウォールの上から様子を伺っていた人がいたからさ」
「流石に私が見込んだだけはあるわね。いつもちらちらと胸ばかり気にしていると思っていたけど、気の所為かしら?」
俺はオロオロとしてしまった。気付かれていたのかと・・・確かにたまにチラ見はしていたけど、ガン見はしていない筈!?筈だぞ?
「システィーナ、トニーが困っていますよ。年頃の男の子がシスティーナの胸に興味を持たない方が心配よ」
「今更よ。そんなの皆知っているでしょ。ほら、前を歩いているとお尻に視線を感じない?気が付いていないと思っているのよ」
?おかしい。俺は尻は見ないぞ?脚なら見るが。これはハッタリだな!
「レイラ、ちょっと待て!俺は脚は見ても、尻は見ないぞ?適当な事を言っているだろう?お前ら俺をからかって楽しんでいるだろ?そんなに見られたいのならガン見してやるぞ!」
3人はヒィーと唸りながら胸を隠すようにしていた。
「ほらレイラ、トニーが怒るって言ったじゃない。他の男共より胸を見ている時間は短いのだからからかっちゃ駄目よ!メっ!」
「あっ!システィーナ、ひっどーい!」
どうやら俺のおっぱいガン見疑惑は晴れたようだ。見てるけど。
よし!乗り切った。
「トニー、危なかったわねぇ。システィーナの胸をガン見していたのがバレなくて良かったね」
「なんで分かったんだろうね。こっそり見ていたのにさ」
「フフフ」
俺はやられた!と思った。アイハの誘導尋問に引っ掛かった。
「やっぱりトニーは胸ばかり見ていたのね」
「胸を見て何が悪い?それとも公然の場でモミモミされたいの?されたいならやるぞー」
「キャートニーが乱心したー」
賑やかな馬車の様子に姫騎士団のメンバーは羨ましがっていた。
そうこうしていると、無事に王都に着き、一路城へまっしぐらだった。
城に着くとそのまま会議室に通され、国王夫妻に出迎えられた。
「お久し振りです陛下」
「トニー君、いずれ義理の息子となるのだろう?今のように身内だけの場で堅苦しい挨拶はいらないぞ」
「しかし、家臣の方々が・・・」
「こ奴らも主と同じで堅苦しい挨拶のいらぬ者達だ。堅苦しく挨拶をするのは謁見の間にいる時のみだ。疲れている所悪いが、早速ダンジョンコアを見せて欲しい」
「はい。陛下。それではここで良いですか?」
ドサッ!そこに先日のと瓜二つのコアを出した。
7名いた家臣一同が見て回る。
「聞いてはいましたが、先日のと同じですな」
「トニーよ。そなたに子爵の爵位を授ける。但し、領地は無い故男爵を飛ばす」
「えっと。それってどれ位偉いんですか?」
皆の呆れ顔と、ジト目が痛かった・・・
「姫様!無事でよかったですぅ!もう酷いですよぉ!冒険者を護衛にして私達を置いてきぼりだなんてぇ!」
声から女のようだ。兜をかぶっているから顔はよくわからないが、声や喋り方から若いのかな。
「悪かったわ。もうしないから。ね。」
「本当ですね!次やったら姫様とはいえお仕置きが待っていますからね!」
「こらキャサリン、姫様を困らずでない。姫様、姫騎士団200名にて護衛の任に着きます」
「頼むわね・・・」
「すげー!女騎士団っているんだ!皆女だ!」
「先に入ったのが副団長で、後から来たのが団長よ。副団長は剣の腕ならレイラと良い勝負が出来るわ。団長より強いの。でも性格がね・・・」
「あぁ・・・残念さん?」
「なのよ。あの子達は私の親衛隊なの」
「置いてきちゃったんだ?」
「ええ。面倒くさいのよ。何より時間が惜しかったのよね」
「立場があるとは思うけどさ、流石に親衛隊を置いてきたのは可哀想かな。謝ってあげた方が良いような?」
「いいのよ。いつもの事だから」
俺はジト目をした。
「は、反省しているのよ。でも今回だけは本当に時間が無かったの」
「因みにシスティーナって腕っぷしは?」
「まるで無いわよ。でもね、矢は当たらないのよ。だからメイドに扮して町に行っていたの」
「これからは護衛を付けようね。影の人以外でだよ」
「知っていたの?」
「ほら、あの時もアースウォールの上から様子を伺っていた人がいたからさ」
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「今更よ。そんなの皆知っているでしょ。ほら、前を歩いているとお尻に視線を感じない?気が付いていないと思っているのよ」
?おかしい。俺は尻は見ないぞ?脚なら見るが。これはハッタリだな!
「レイラ、ちょっと待て!俺は脚は見ても、尻は見ないぞ?適当な事を言っているだろう?お前ら俺をからかって楽しんでいるだろ?そんなに見られたいのならガン見してやるぞ!」
3人はヒィーと唸りながら胸を隠すようにしていた。
「ほらレイラ、トニーが怒るって言ったじゃない。他の男共より胸を見ている時間は短いのだからからかっちゃ駄目よ!メっ!」
「あっ!システィーナ、ひっどーい!」
どうやら俺のおっぱいガン見疑惑は晴れたようだ。見てるけど。
よし!乗り切った。
「トニー、危なかったわねぇ。システィーナの胸をガン見していたのがバレなくて良かったね」
「なんで分かったんだろうね。こっそり見ていたのにさ」
「フフフ」
俺はやられた!と思った。アイハの誘導尋問に引っ掛かった。
「やっぱりトニーは胸ばかり見ていたのね」
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「キャートニーが乱心したー」
賑やかな馬車の様子に姫騎士団のメンバーは羨ましがっていた。
そうこうしていると、無事に王都に着き、一路城へまっしぐらだった。
城に着くとそのまま会議室に通され、国王夫妻に出迎えられた。
「お久し振りです陛下」
「トニー君、いずれ義理の息子となるのだろう?今のように身内だけの場で堅苦しい挨拶はいらないぞ」
「しかし、家臣の方々が・・・」
「こ奴らも主と同じで堅苦しい挨拶のいらぬ者達だ。堅苦しく挨拶をするのは謁見の間にいる時のみだ。疲れている所悪いが、早速ダンジョンコアを見せて欲しい」
「はい。陛下。それではここで良いですか?」
ドサッ!そこに先日のと瓜二つのコアを出した。
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「聞いてはいましたが、先日のと同じですな」
「トニーよ。そなたに子爵の爵位を授ける。但し、領地は無い故男爵を飛ばす」
「えっと。それってどれ位偉いんですか?」
皆の呆れ顔と、ジト目が痛かった・・・
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