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第1章
第61話 VS オークキング
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ダンジョンに戻るもアースウォールはそのままだった。
慎重にウォールを崩して行く。勿論先日の反省からちゃんとウォーターで湿らせてから行く。
気配を探るがウォールの先にはいないっぽい。一応剣で穴を開けている。それで気配察知が使えるようになるからだ。
俺の横でレイラが警戒をしている。アイハは矢をつがえ引き絞って中を狙っている。
しかし何もない。
「取越苦労だったね」
「何を言っているのよ!取り越し苦労で終わる事の方が多いに決まっているでしょ」
「よし!一気に奥まで行くぞ!」
「なにか焦っていない?」
「町が心配でさ」
「人の事より我が身の心配よ!」
俺は頷き先へ進む。
先程はまだ入り口から100mも進まなかったが、その先を進む。
どうやら先程のは偶々ダンジョンを出ようとしていたタイミングだったようで、おそらくその先にいると思われる少し手前にまで来たが、新たにオークは出てこなかったから拍子抜けした。
また、先日のダンジョンと左右反転だけとしか思えない作りをしている。アイハによると通常、ダンジョンは複数階層になる。前回のようなのは聞いた事が無いそうだ。
俺は2人を見たが頷いている。つまり準備出来ている事を意味する。
俺はハッとなった。ポイントを振っていない。
俺はごめんと合図し、急ぎ火を8に上げた。
もう一度頷き手を挙げて前へ振る。つまり行くぞと。そして直に止まった。進めなかった。ゴクリとつばを飲み込む。
突如気配察知に反応したんだ。強烈な反応だ。一歩下がりアイハの耳元に囁く。
「最大の魔法を準備していきなり中に放り込む。お互い行くよ」
アイハは頷き、準備が出来ると俺の肩を叩いた。俺は再び歩みだし、その空間を見た瞬間やばいと思うも、いきなりエクスプロージョンを放った。次いでアイハがシルフィードを召喚した。因みにレベル9は火も風も新たな魔法はなく、レベル8の魔法を2つ同時に行ける。1体用にレベル8のフレイムランスが有る。
エクスプロージョンは爆裂魔法だ。全体攻撃魔法だ。巨大な魔法陣が生成され、そこから焔が空間の中心部にあたり爆発し燃え盛る。
流石に空間の入り口から魔法をぶっ放されて気が付かない筈が無い。
ドゴーンという音と共に俺達はいきなり吹き飛ばされた。
こちらの魔法が当たる前に向こうもこちらに気が付いたようで、剣を振ったその風圧で吹き飛ばされた。
俺はエアーボウルを皆に展開して背中を打ち付ける事は回避したが、まさか剣を振ったその風圧で吹き飛ぶとは思わなかった。
しかし、気配は弱くなり、ボスのみになったようだ。シルフィードと戦っているようだ。
中に入ると、俺達に構う余裕はないようだ。俺はボス=オークキングに複数掛けのダークを放った。アイハは矢を放ち、レイラはアイハを守ってくれている。
俺はフレイムランスを生成し、奴に放った。俺は体ではなく、剣を握る右腕を狙った。頭をガードしに来たが、右の二の腕に当たり、吹き飛ばしたが、更に傷口が燃えている。シルフィードが追撃をする。
緑色をした人形の精霊が、ビームみたいな魔法で追撃をしている。アイスランスを放ち腹に風穴を開ける。
俺を脅威認定し、ヴモーォォォと吠えながら突っ込んでくる。恐ろしい形相だ。
左腕が振られ、俺は殴られて吹き飛ぶ。
「くはぁっ!」
唸り背中を強打し、ガードした左腕は明後日の方向に曲がった。
レイラはアイハを守っていたので間に合わなかった。しかし、その隙で十分だった。
「よくも!トニーの仇!」
レイラの剣は見事にキングの首を刎ねた。
キングは魔石とドロップを残して霧散した。
「トニー!あなたの仇は私が討ったわ!あなたの死は無駄じゃなかったわ。貴方の事をもっと知りたかったわ。あなたに相応しい女になりたかった。あなたから受けた恩は一生忘れないわ。安らかに眠れ!愛しき人よ!」
「こら!人を勝手に殺すな!まじで死にそうだ!死ぬ前におっぱい揉ませろ!」
「何で生きているのよ!この変態!ここは格好良く散る場面でしょ!」
「ヒールが使えないから腕を真っ直ぐにしてくれ!頼む!気絶しそうだ」
慌ててレイラが駆け付けるがアイハは倒れて蹲っていた。いきなり高ランクの召喚魔法を使った反動だ。
俺は泣き叫びながらレイラに腕を無理矢理まっ直ぐにして貰いつつ、ヒールを掛けた。
「ありがとうレイラ。助かったよ」
「そんなに胸を揉みたいの?その、頑張ったから少しだけなら良いわよ」
へっ?と唸りながら手を伸ばすが、その手はレイラの胸をかすめて床に手をついた。頭を打った影響からまだ抜けていなかった。
「ちょっと、大丈夫?」
「少し休めば大丈夫だから、アイハを見てやってくれ」
俺は取り敢えず、少し休んだ後にソフトボール大にまで成長した生成中の魔石を収納に入れ、魔石とドロップ品とキングの剣をストレージに入れ、コアに触れてストレージに入れたのであった。
・・・・・・・・
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慎重にウォールを崩して行く。勿論先日の反省からちゃんとウォーターで湿らせてから行く。
気配を探るがウォールの先にはいないっぽい。一応剣で穴を開けている。それで気配察知が使えるようになるからだ。
俺の横でレイラが警戒をしている。アイハは矢をつがえ引き絞って中を狙っている。
しかし何もない。
「取越苦労だったね」
「何を言っているのよ!取り越し苦労で終わる事の方が多いに決まっているでしょ」
「よし!一気に奥まで行くぞ!」
「なにか焦っていない?」
「町が心配でさ」
「人の事より我が身の心配よ!」
俺は頷き先へ進む。
先程はまだ入り口から100mも進まなかったが、その先を進む。
どうやら先程のは偶々ダンジョンを出ようとしていたタイミングだったようで、おそらくその先にいると思われる少し手前にまで来たが、新たにオークは出てこなかったから拍子抜けした。
また、先日のダンジョンと左右反転だけとしか思えない作りをしている。アイハによると通常、ダンジョンは複数階層になる。前回のようなのは聞いた事が無いそうだ。
俺は2人を見たが頷いている。つまり準備出来ている事を意味する。
俺はハッとなった。ポイントを振っていない。
俺はごめんと合図し、急ぎ火を8に上げた。
もう一度頷き手を挙げて前へ振る。つまり行くぞと。そして直に止まった。進めなかった。ゴクリとつばを飲み込む。
突如気配察知に反応したんだ。強烈な反応だ。一歩下がりアイハの耳元に囁く。
「最大の魔法を準備していきなり中に放り込む。お互い行くよ」
アイハは頷き、準備が出来ると俺の肩を叩いた。俺は再び歩みだし、その空間を見た瞬間やばいと思うも、いきなりエクスプロージョンを放った。次いでアイハがシルフィードを召喚した。因みにレベル9は火も風も新たな魔法はなく、レベル8の魔法を2つ同時に行ける。1体用にレベル8のフレイムランスが有る。
エクスプロージョンは爆裂魔法だ。全体攻撃魔法だ。巨大な魔法陣が生成され、そこから焔が空間の中心部にあたり爆発し燃え盛る。
流石に空間の入り口から魔法をぶっ放されて気が付かない筈が無い。
ドゴーンという音と共に俺達はいきなり吹き飛ばされた。
こちらの魔法が当たる前に向こうもこちらに気が付いたようで、剣を振ったその風圧で吹き飛ばされた。
俺はエアーボウルを皆に展開して背中を打ち付ける事は回避したが、まさか剣を振ったその風圧で吹き飛ぶとは思わなかった。
しかし、気配は弱くなり、ボスのみになったようだ。シルフィードと戦っているようだ。
中に入ると、俺達に構う余裕はないようだ。俺はボス=オークキングに複数掛けのダークを放った。アイハは矢を放ち、レイラはアイハを守ってくれている。
俺はフレイムランスを生成し、奴に放った。俺は体ではなく、剣を握る右腕を狙った。頭をガードしに来たが、右の二の腕に当たり、吹き飛ばしたが、更に傷口が燃えている。シルフィードが追撃をする。
緑色をした人形の精霊が、ビームみたいな魔法で追撃をしている。アイスランスを放ち腹に風穴を開ける。
俺を脅威認定し、ヴモーォォォと吠えながら突っ込んでくる。恐ろしい形相だ。
左腕が振られ、俺は殴られて吹き飛ぶ。
「くはぁっ!」
唸り背中を強打し、ガードした左腕は明後日の方向に曲がった。
レイラはアイハを守っていたので間に合わなかった。しかし、その隙で十分だった。
「よくも!トニーの仇!」
レイラの剣は見事にキングの首を刎ねた。
キングは魔石とドロップを残して霧散した。
「トニー!あなたの仇は私が討ったわ!あなたの死は無駄じゃなかったわ。貴方の事をもっと知りたかったわ。あなたに相応しい女になりたかった。あなたから受けた恩は一生忘れないわ。安らかに眠れ!愛しき人よ!」
「こら!人を勝手に殺すな!まじで死にそうだ!死ぬ前におっぱい揉ませろ!」
「何で生きているのよ!この変態!ここは格好良く散る場面でしょ!」
「ヒールが使えないから腕を真っ直ぐにしてくれ!頼む!気絶しそうだ」
慌ててレイラが駆け付けるがアイハは倒れて蹲っていた。いきなり高ランクの召喚魔法を使った反動だ。
俺は泣き叫びながらレイラに腕を無理矢理まっ直ぐにして貰いつつ、ヒールを掛けた。
「ありがとうレイラ。助かったよ」
「そんなに胸を揉みたいの?その、頑張ったから少しだけなら良いわよ」
へっ?と唸りながら手を伸ばすが、その手はレイラの胸をかすめて床に手をついた。頭を打った影響からまだ抜けていなかった。
「ちょっと、大丈夫?」
「少し休めば大丈夫だから、アイハを見てやってくれ」
俺は取り敢えず、少し休んだ後にソフトボール大にまで成長した生成中の魔石を収納に入れ、魔石とドロップ品とキングの剣をストレージに入れ、コアに触れてストレージに入れたのであった。
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