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第1章
第58話 正門が破壊されていた
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俺は爵位を持つと言う事の意味がよくわからなかった。
まあ貰える物は貰っておこう位の感覚だった。
トニーが焦っているように見えるとトーマスが行程を急がせた。
既にストレージ持ちだとバレているから、戦闘に関係のない皆の荷物や飼い葉などをしまったから足がかなり軽くなった。
それと、トニーが馬にヒールを使ったので、馬の疲労が取れて早く進む事が出来ており、予定より半日程度早く町に戻れそうだった。
そして予定とは違う宿に泊まっていたが、明け方にトニーは朝食の準備をしている宿の主人に先に行くと告げ、パンだけを食べ、先に進んだ事を仲間に伝えて貰う事にした。
夜中にスラナシスカを名乗る何者かが、頭の中に直接思念を飛ばしてきたのだ。
「後悔したくなければ今直ぐにでも発ちなさい!」
「どういう事ですか?」
思念での話は途切れてはいないが、無視された。
その為、急いで着替えて出発したが、トニーは馬を扱えなくはなかった。
乗馬を趣味とする父の友人に誘われ、定期的に家族ぐるみで乗馬をしていた。
基本を知ってはいるが、早馬以上は経験が無いが他に道はなかった。馬とは違うが、する事は同じだった。鞍などもほぼ同じ作りで、なんとかなった。
今のところあの思念での話に嘘や偽りがなく、無視すれば間違いなく後悔するだろうと確信している。
「何だよ!何があるってんだよ!アイハ、レイラ!どうか無事であってくれ!」
何も無いに越した事は無いが、絶対に何かが起こっている!やばいと焦る。
なんだかんだと言って30分もすれば慣れてきて、時折飼い葉と水を与え、更に己と馬にヒールを使う。お尻の痛みと馬の疲労が取れる。
そうしていると、お昼少し前に町が見えたが、何かが向かってきた。
オークが2匹だ。
「何でこんな町の側に出やがるんだよ?」
アイスアローでさくっと倒す。
魔石を回収して先を進んだが、驚いた事に町の正門は破壊されており、オークが入っていった。ガキンガキンと武器の当たる音、おりゃ~等の声が聞こえる。
門のところに何匹かいたので蹴散らしてから門から入るが、いきなり矢が飛んできた。
「うおっ!?」
顎に当たる寸前で手で掴んだが、その先にバリケードが組んで有り、多くの掃除人が見えた。
杭やタンス?等で柵や壁を作り、槍や弓で対処している感じだ。所々建物に被害があるので、突然門が破られて、一気に乱入されて魔物を退治したのだと思われる。
「何が有った?」
返事代わりにバリケードの一箇所が解かれ、俺は中に通された。
直にアイハ、レイラ、ギルマスが来た。
「トニー君!君が帰ってきてくれて嬉しいよ!多分ダンジョンだよ!ジェネラルが門を破壊し、何とか追い払ったところなんだ」
「ダンジョンの位置は?」
「私が分かるわ」
レイラだった。
「よし、俺とアイハ、レイラでダンジョンを潰しに行くぞ!2人共良いか?」
「トニー、私は・・・思い出したの。トニーと過ごした日の事を。ごめんなさい」
「話は後だ。門を塞ぐから、壁から矢で対処するんだ」
「頼んだよ。ここはボクが何とかするから、ダンジョンを頼むよ!」
馬は無理そうだった。
アイハが抱き着いてきた。
「良かった!トニーさんだ。もう駄目かと、半日持たないと思ったの!」
「間に合って良かった。レイラ、嫌かもだけど、ダンジョンを攻略するには君の協力が必要だ。力を貸してくれ!頼む!」
「トニー、もう一度仲間にして欲しいの。思い出したの。貴方が私の体を好きに出来たのにしなかったって」
「何を言っているんだ?俺達は今もこれからも仲間だろ?」
「うん。ありがとう!」
「よし、とっとと片付けて、今後の事を話そうぜ!行くぞ!」
俺はアースウォールを5枚掛けで門の周辺を塞ぎ、時間稼ぎをする。
「よし!これで暫くは持ち堪える筈だ!俺達は元を断ちに行く。行ってきます!」
そして俺達は足場を形成し、防壁を軽々と飛び越えて外に出でた。
「うお!何だあれは?あんなの聞いた事ないぞ!」
トニー達が小さな魔法陣を足場にして防壁を超える様を見て、多くの掃除人が感嘆の声を上げていた。
レイラ、トニー、アイハの3人は駆けて行くのであった。
まあ貰える物は貰っておこう位の感覚だった。
トニーが焦っているように見えるとトーマスが行程を急がせた。
既にストレージ持ちだとバレているから、戦闘に関係のない皆の荷物や飼い葉などをしまったから足がかなり軽くなった。
それと、トニーが馬にヒールを使ったので、馬の疲労が取れて早く進む事が出来ており、予定より半日程度早く町に戻れそうだった。
そして予定とは違う宿に泊まっていたが、明け方にトニーは朝食の準備をしている宿の主人に先に行くと告げ、パンだけを食べ、先に進んだ事を仲間に伝えて貰う事にした。
夜中にスラナシスカを名乗る何者かが、頭の中に直接思念を飛ばしてきたのだ。
「後悔したくなければ今直ぐにでも発ちなさい!」
「どういう事ですか?」
思念での話は途切れてはいないが、無視された。
その為、急いで着替えて出発したが、トニーは馬を扱えなくはなかった。
乗馬を趣味とする父の友人に誘われ、定期的に家族ぐるみで乗馬をしていた。
基本を知ってはいるが、早馬以上は経験が無いが他に道はなかった。馬とは違うが、する事は同じだった。鞍などもほぼ同じ作りで、なんとかなった。
今のところあの思念での話に嘘や偽りがなく、無視すれば間違いなく後悔するだろうと確信している。
「何だよ!何があるってんだよ!アイハ、レイラ!どうか無事であってくれ!」
何も無いに越した事は無いが、絶対に何かが起こっている!やばいと焦る。
なんだかんだと言って30分もすれば慣れてきて、時折飼い葉と水を与え、更に己と馬にヒールを使う。お尻の痛みと馬の疲労が取れる。
そうしていると、お昼少し前に町が見えたが、何かが向かってきた。
オークが2匹だ。
「何でこんな町の側に出やがるんだよ?」
アイスアローでさくっと倒す。
魔石を回収して先を進んだが、驚いた事に町の正門は破壊されており、オークが入っていった。ガキンガキンと武器の当たる音、おりゃ~等の声が聞こえる。
門のところに何匹かいたので蹴散らしてから門から入るが、いきなり矢が飛んできた。
「うおっ!?」
顎に当たる寸前で手で掴んだが、その先にバリケードが組んで有り、多くの掃除人が見えた。
杭やタンス?等で柵や壁を作り、槍や弓で対処している感じだ。所々建物に被害があるので、突然門が破られて、一気に乱入されて魔物を退治したのだと思われる。
「何が有った?」
返事代わりにバリケードの一箇所が解かれ、俺は中に通された。
直にアイハ、レイラ、ギルマスが来た。
「トニー君!君が帰ってきてくれて嬉しいよ!多分ダンジョンだよ!ジェネラルが門を破壊し、何とか追い払ったところなんだ」
「ダンジョンの位置は?」
「私が分かるわ」
レイラだった。
「よし、俺とアイハ、レイラでダンジョンを潰しに行くぞ!2人共良いか?」
「トニー、私は・・・思い出したの。トニーと過ごした日の事を。ごめんなさい」
「話は後だ。門を塞ぐから、壁から矢で対処するんだ」
「頼んだよ。ここはボクが何とかするから、ダンジョンを頼むよ!」
馬は無理そうだった。
アイハが抱き着いてきた。
「良かった!トニーさんだ。もう駄目かと、半日持たないと思ったの!」
「間に合って良かった。レイラ、嫌かもだけど、ダンジョンを攻略するには君の協力が必要だ。力を貸してくれ!頼む!」
「トニー、もう一度仲間にして欲しいの。思い出したの。貴方が私の体を好きに出来たのにしなかったって」
「何を言っているんだ?俺達は今もこれからも仲間だろ?」
「うん。ありがとう!」
「よし、とっとと片付けて、今後の事を話そうぜ!行くぞ!」
俺はアースウォールを5枚掛けで門の周辺を塞ぎ、時間稼ぎをする。
「よし!これで暫くは持ち堪える筈だ!俺達は元を断ちに行く。行ってきます!」
そして俺達は足場を形成し、防壁を軽々と飛び越えて外に出でた。
「うお!何だあれは?あんなの聞いた事ないぞ!」
トニー達が小さな魔法陣を足場にして防壁を超える様を見て、多くの掃除人が感嘆の声を上げていた。
レイラ、トニー、アイハの3人は駆けて行くのであった。
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