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第1章
第12話 ダンジョンが!
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ガキーン!
金属の当たる音がしたが、ふと気が付くと俺の顔の前に2本の剣があった。レイラが守ってくれたのだ。
魔法を使うと2秒から3秒程意識が飛ぶので、魔法使いには護衛が必須だ。連続して魔法をはなっていれば大丈夫だが、それでも4又は5属性を連続して使う迄は持ち堪える事が出来るが、それでも意識が飛ぶのは避けられない。
これはゲームにはなかった。一つの属性を使うと、その属性は3秒間使う事が出来ないのがその代わりだ。暫くの間少し勘違いで内容を把握していた。
俺も剣を握り、へっぴり腰だが斬り掛かる。剣術スキルを発動した。魔力の消耗が有るが仕方がない。アーチャーが剣を使う?ゴブリン戦士の上位種でもあるのかな?
2人掛かりで互角だった。ギルマスはいつの間にか右翼に行った。ここは俺とレイラでなんとかなると思ったのだろう。
俺がスキルを使ったのはレイラが手傷を負ったからだ。
使った事の無い剣術スキルを使うと、レイラと互角に戦えそうなキレになり、奴の手を切り落とすとレイラが首を刎ねた。
俺のレベルが上がった。そういえば出発前に臨時のパーティー登録をしたから、レイラが倒しても経験値が入るようだ。
レイラにヒールを掛ける。
取り急ぎ運に全てを振り、強運を上げ、闇を取った。残りを対処している時にレベルが上がると痛いからだ。幸い魔法を使った隙位の時間だ。
俺は背嚢から急ぎマナポーションを取り出し一気に飲んだ。クソ不味い。ぐぇーと唸る。
「レイラ、行けるか?」
「済まない。貴様、いや、トニーはペンダブルマジシャンなのか?」
「話は後だ。向こうは押されている。俺も魔力の残りが怪しいが、助けよう!」
「ああ。貴様の背中は私が必ず守る。これが終わったら貴様には山程聞きたい事が有るからな。死ぬなよ」
嫌な予感しかしなかった。しかし、いつの間にかレイラと連携が出来ている。違う。彼女が俺に合わせてくれているのだ。俺はまだゲーム感覚が抜けきれていない。まだ、現実味が薄いのだ。
ギルマスは恐らく元々上級の掃除人をしていた筈だ。中級掃除人もいる。なのにまだ戦っている。
そこで見たのは信じられない光景だ。生き残っているのはギルマスだけだった。それも彼女は満身創痍で、渡した剣も半分の所で折れている。
どうやら最悪な事に中級種であるゴブリンナイトがいる。となると先程のはホブゴブリンか?
考えれば想像がつくもんだ。群れで襲ってきたのだ。率いるリーダー種がいてもおかしくない。
ジェネラルに近いナイトが1匹と、アーチャーとメイジがいるようだ。ギルマスが苦戦しているのは、ナイトに斬り掛かると弓と魔法が飛んできて邪魔をされるからだ。
俺はまだこちらに気付かれていないので、アイスアロー"3発"を一匹づつ、ウインドカッターをアーチャー、アースアローをメイジ、ファイアーアローをナイトに放ち、ナイトの右腕目掛けてスラッシュを発動した。
それとギルマスとナイトの間にアイスウォールを出した。水魔法のレベルが上がったのが分かったので使える筈だと確信したからだ。
皆唖然となり、その隙からか魔法は全弾当たり、アーチャーとメイジは霧散した。そしてナイトの腕も切断出来た。
「レイラ、今だ!」
俺が唸ると彼女は駆け出した。
「承知した」
俺は意識が飛ぶ事はなくなったが、初めてウォール魔法を使ったが、魔力の放出量の増大にまだ慣れていない為、体が悲鳴を上げ、ゼイゼイハァハァと喘ぎながらナイトの頭に闇魔法のダークを放った。2秒程だが暗闇が頭を覆う。それで十分だった。レイラは颯爽と剣を振り、その首を刎ねた。
その瞬間またもやレベルが上がった
俺は見惚れていた。
ゼイゼイと喘ぎながらも立ち上がるとギルマスの所に行き、ヒールを掛けた。
「君は何者だい?」
「そんな事より、生き残ったのは俺達3人だけなのか?」
「御者は逃がしたよ。それよりあっちの方を急ぎ見ないとだよ。レイラも一緒に来て!」
「死体はどうするんだよ?」
「後で良いよ。それよりこっちの方が優先だよ。死体の回収はその後だよ」
「まさか?」
「レイラ君は鋭いね。多分そうだよ」
そして一分もしないうちにそれはあった。
そう、ダンジョンの入口だった。
「トニー君は土魔法を使えるんだよね?」
「ああ」
「取り敢えず土魔法で入口を塞いで欲しいな」
「構わないが入らないのか?」
「今は無理だね。数日は大丈夫かな。それより手遅れになる前に町へと戻るのが先決だよ」
俺は一瞬ステータスを見て土魔法がレベル3になったのを確認した。
「アースウォール」
俺はアースウォールを3回重ね掛をして完全に蓋をした。まあ確かに暫く持ち堪えられそうだと思う。
そうして先程の場所に戻ると御者がいたので、俺と御者にて死体を積み込み、その間にレイラは魔石やドロップを拾いに行っていた。
ギルマスは警戒だ。
レイラはギルマスの指示でドロップの回収をしていた。お金の為ではなく、正確に何が出たのかを確認して脅威レベルを弾き出す為だった。
そうして死体の積込みとドロップの回収の後に町に急ぎ戻り始めるのであった。
金属の当たる音がしたが、ふと気が付くと俺の顔の前に2本の剣があった。レイラが守ってくれたのだ。
魔法を使うと2秒から3秒程意識が飛ぶので、魔法使いには護衛が必須だ。連続して魔法をはなっていれば大丈夫だが、それでも4又は5属性を連続して使う迄は持ち堪える事が出来るが、それでも意識が飛ぶのは避けられない。
これはゲームにはなかった。一つの属性を使うと、その属性は3秒間使う事が出来ないのがその代わりだ。暫くの間少し勘違いで内容を把握していた。
俺も剣を握り、へっぴり腰だが斬り掛かる。剣術スキルを発動した。魔力の消耗が有るが仕方がない。アーチャーが剣を使う?ゴブリン戦士の上位種でもあるのかな?
2人掛かりで互角だった。ギルマスはいつの間にか右翼に行った。ここは俺とレイラでなんとかなると思ったのだろう。
俺がスキルを使ったのはレイラが手傷を負ったからだ。
使った事の無い剣術スキルを使うと、レイラと互角に戦えそうなキレになり、奴の手を切り落とすとレイラが首を刎ねた。
俺のレベルが上がった。そういえば出発前に臨時のパーティー登録をしたから、レイラが倒しても経験値が入るようだ。
レイラにヒールを掛ける。
取り急ぎ運に全てを振り、強運を上げ、闇を取った。残りを対処している時にレベルが上がると痛いからだ。幸い魔法を使った隙位の時間だ。
俺は背嚢から急ぎマナポーションを取り出し一気に飲んだ。クソ不味い。ぐぇーと唸る。
「レイラ、行けるか?」
「済まない。貴様、いや、トニーはペンダブルマジシャンなのか?」
「話は後だ。向こうは押されている。俺も魔力の残りが怪しいが、助けよう!」
「ああ。貴様の背中は私が必ず守る。これが終わったら貴様には山程聞きたい事が有るからな。死ぬなよ」
嫌な予感しかしなかった。しかし、いつの間にかレイラと連携が出来ている。違う。彼女が俺に合わせてくれているのだ。俺はまだゲーム感覚が抜けきれていない。まだ、現実味が薄いのだ。
ギルマスは恐らく元々上級の掃除人をしていた筈だ。中級掃除人もいる。なのにまだ戦っている。
そこで見たのは信じられない光景だ。生き残っているのはギルマスだけだった。それも彼女は満身創痍で、渡した剣も半分の所で折れている。
どうやら最悪な事に中級種であるゴブリンナイトがいる。となると先程のはホブゴブリンか?
考えれば想像がつくもんだ。群れで襲ってきたのだ。率いるリーダー種がいてもおかしくない。
ジェネラルに近いナイトが1匹と、アーチャーとメイジがいるようだ。ギルマスが苦戦しているのは、ナイトに斬り掛かると弓と魔法が飛んできて邪魔をされるからだ。
俺はまだこちらに気付かれていないので、アイスアロー"3発"を一匹づつ、ウインドカッターをアーチャー、アースアローをメイジ、ファイアーアローをナイトに放ち、ナイトの右腕目掛けてスラッシュを発動した。
それとギルマスとナイトの間にアイスウォールを出した。水魔法のレベルが上がったのが分かったので使える筈だと確信したからだ。
皆唖然となり、その隙からか魔法は全弾当たり、アーチャーとメイジは霧散した。そしてナイトの腕も切断出来た。
「レイラ、今だ!」
俺が唸ると彼女は駆け出した。
「承知した」
俺は意識が飛ぶ事はなくなったが、初めてウォール魔法を使ったが、魔力の放出量の増大にまだ慣れていない為、体が悲鳴を上げ、ゼイゼイハァハァと喘ぎながらナイトの頭に闇魔法のダークを放った。2秒程だが暗闇が頭を覆う。それで十分だった。レイラは颯爽と剣を振り、その首を刎ねた。
その瞬間またもやレベルが上がった
俺は見惚れていた。
ゼイゼイと喘ぎながらも立ち上がるとギルマスの所に行き、ヒールを掛けた。
「君は何者だい?」
「そんな事より、生き残ったのは俺達3人だけなのか?」
「御者は逃がしたよ。それよりあっちの方を急ぎ見ないとだよ。レイラも一緒に来て!」
「死体はどうするんだよ?」
「後で良いよ。それよりこっちの方が優先だよ。死体の回収はその後だよ」
「まさか?」
「レイラ君は鋭いね。多分そうだよ」
そして一分もしないうちにそれはあった。
そう、ダンジョンの入口だった。
「トニー君は土魔法を使えるんだよね?」
「ああ」
「取り敢えず土魔法で入口を塞いで欲しいな」
「構わないが入らないのか?」
「今は無理だね。数日は大丈夫かな。それより手遅れになる前に町へと戻るのが先決だよ」
俺は一瞬ステータスを見て土魔法がレベル3になったのを確認した。
「アースウォール」
俺はアースウォールを3回重ね掛をして完全に蓋をした。まあ確かに暫く持ち堪えられそうだと思う。
そうして先程の場所に戻ると御者がいたので、俺と御者にて死体を積み込み、その間にレイラは魔石やドロップを拾いに行っていた。
ギルマスは警戒だ。
レイラはギルマスの指示でドロップの回収をしていた。お金の為ではなく、正確に何が出たのかを確認して脅威レベルを弾き出す為だった。
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