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第1章
第1話 ゲーム大会横取り勝利!
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俺は篠木 弓弦(しのき ゆずる)
17歳。
今はフルダイブVRMMORゲームのシーズン1の終了イベントの決勝に参戦しており、最終のボス戦を戦っている。決勝は1000人参加だ。
アリムレアスオンラインの第一回となるリアルマネーが賞金とされるイベントだ。
総勢10万人が参加し、優勝者、つまりボスに止めを刺した者が優勝者となり、賞金5000万円と、クルーズ船にて豪華世界一周旅行と、数千万円と噂されている表彰式の時に発表される副賞を目当てに俺も参加していた。そのシルエットからフェラーリではないかと噂が耐えない。eスポーツとして多くのプロがいる中に俺は高校生として参加している。また、ユニーク職業に就ける権利がある。それも表彰式にて発表だ。
パーティーを組んでも良いが、優勝者は1人。
トラブルが予測されるので、パーティーを組む場合、賞金をパーティー員で山分け等をシステムに登録する。
だが俺は初期の職業選びにミスって、不遇職と言われている忍者だった。その為、シーズン序盤こそ最強なのだが、中盤以降はぱっとせず、パーティーも組んで貰えない。
アカウント管理が厳しく、登録にはスマホの電話番号が必要で、キャラのリメイクは基本的に2万円を課金しないと出来ない。
なので高校生の俺には出来なかった。だが、ある意味最強職なのだが、それを可能にするアイテムがまた高い。10万円もするアイテムを必要とし、繊細な操作が要求される。ぶっ壊れ認定されており、性能故ぶっ壊れと判定された後はゲームバランスが壊れると炎上し、販売が中止になった。
俺が後戻り出来ない忍者に就職したのはぶっ壊れと囁かれ、運営が手を打つ迄の僅かな期間であり、高額故、直ぐには課金ができないので買えなかった。
また、転職するには課金でヘッドハンティング券を買うか一度退職して無職になり、職業訓練からやり直す。一ヶ月を駆け出し冒険者として過ごさなければならない。
俺は忍者の固有スキルを伸ばし、それで決勝まで生き残った。
一度の予選は1000人でスタートし、徐々にフィールドが縮まり、中心にボスがいる。
フィールドが縮まるのは壁が縮んでくる感じで、その外側にはいけない。
一度の予選の通過者は100名。100名を上限にボス戦を挑んで、ボスが倒れた時にラストアタックを決めた者と、ダメージを入れている状態で生き残った者のダメージが多い99名。又は残りが100名になった時だ。予選はPK(プレイヤーキラー)ありありだ。
一次予選通過は10000名。
同様に二次予選が行われ、10000名が1000名に絞られ、二次予選通過者が決勝進出だ。
俺は忌み嫌われるプレイで生き残った。忍者は姿を消したり気配を消す事が極端に上手い。その為、ハイディングし、不用意に近付く者を暗殺スキルで屠った。こちらの間合いでこちらの存在に気が付かなかった場合、長時間の貯めが必要なスキルにてワンパン可能だからだ。最強という課金アイテムは、そのスキルとの相性がやばかったのだ。
それは任意の位置に気配を逸らす事が可能なのだ。任意の別の所に気配を感じさせ、あまつさえ分身体を作り出すから、それと対峙している奴の後ろからぶすりとやれるからだ。
そうやって俺は決勝に進んだ。
決勝は外周からスタートだ。
俺は急がなかった。ボス戦は数分掛かるからだ。強い奴を見付け、そいつが魔物を倒した後を安全に進む。
そうして残り100名にまで減った辺りだったが、ボスのHPが半分程に削れた頃に俺はボス戦に参戦した。
残りHPが2%になる迄は皆必死に戦う。だが、そこからは止めを刺す牽制が始まる。
俺は一か八かで、そのドーム状のボス部屋の天井にぶら下がって機会を伺っていた。
落下速度を活かし、忍者のスキルを使えば必殺の一撃で3%削れる。
実際に戦いに参加している中に忍者はいない。なので牽制状態になった後にボスが射程というか、真下に来たらスキルを発動し、落下するだけだ。
そうして優勝候補の聖騎士が止めを刺そうと技を繰り出し始めたが、俺は見越して1分も掛かるそのスキルを発動し、ハイディングを解除した。
するとボスの真上から落下し、見事にスキルもヒットした。スキルだけなら足りなかったが、落下分の攻撃補正が加わり、残りのHPの全てを削るだけのダメージが入った。
俺の脳内ディスプレイにはVICTORY!の文字が現れ、俺がラストアタックを決めた事が分かった。勝者の体は輝くから、誰が勝者なのかすぐに分かるのだ。ハイエナアタックの成功だ!
くそ~とか、ハイエナ野郎!、クソ野郎!等と俺に向かって野次が飛ぶが、俺の一撃の後で光り輝いたので俺がラストアタックを得たと知れ渡る。
何人かが俺を攻撃してくるが、無駄だ。イベント終了に伴いプレイヤーにはダメージが入らなくなったのだ。
皆が俺を見ているが、俺はフォートナイ○の初期エモートを繰り広げた。ちゃっ、ちゃらららら~らら~ら♪ちゃらららら~らら~ららら♪とハミングしながら。プレイヤーに対する最大限のざまぁ!で、俺はボスを倒した瞬間叫んだ。優勝者の声はライブ配信で皆が聞いていたのだ。
「皆様~お疲れさまです!ごちそうさまでした!やらせていただきましたあぁぁあ!忍者がやったぜぇ!ざまぁあぁあぁー!ヒャッホーイ!」
するとシステムアナウンスが聞こえてきた。
第一回アリムレアスオンラインシーズン1終了イベント優勝者はプレイヤーランク74874位のトニー・デュノッゾ!
職業忍者です!
俺はかなり叩かれた。煽り過ぎたのだ。しかしスカッとした。俺の戦略がドンピシャだったのだ。
そしてこれはVRだが、表彰式には実際のステージで行われ、交通費も日当も出る。
そして副賞だが、副賞の職業は覇者だった。それと、従者システムなるものがシーズン2では始まり、俺には特典で最高レアリティより上の非売品となるユニークキャラを与えられる。通常は無料で、ゲーム初プレイ時またはシーズン2以降の初プレイ時に、その者の性別を選択できる。
本来は途中のイベントをクリアする必要がある。救出ミッションであり、救った感謝から従者として主たるプレイヤーを陰日向となり仲間として助けてくれるらしい。AIが都度そのキャラのストーリーを作るとか。初期性能に全員差がなく、育て方次第で化けるのと、転職できる職業などはその後のイベントボーナスで変わるらしい。俺のは特典で剣神か剣姫だそうだ。違いは性別のみらしく剣聖の上位だ。但し、剣の戦闘に特化している為、魔法はからっきしで、覚えても初級スキルのみで、レベルは上げられない。その代わり無類なき近接戦闘力を得る。ボッチとしては愚職だが、魔法使いと組ませると無双レベルのようだ。
ゲームが始まるとAIが操る仲間のキャラを連れて一緒に戦う事が出来るのだ。ボッチの俺には有り難いな。司会に促されて早速その場でログインして転職だ。内容は追々説明される。
そしてそのまま謎の副賞だ。
ネタ副賞と思われた。
「副賞はなんと異世界転移券です!勿論使いますよね?一足先にリアルなシーズン2に転生し、異世界ライフを堪能してください!職業は覇者を選ぶ事が出来ますが、まずは一般冒険者としてスタートします!」
何かよく分からないが、約款が連連と出ている。
ノリで同意し、実行をポチッた。全てを見なかったが、ポチった後に眺めていると稀に一般職のモブになるからと書いてあった。
すると俺は意識を手放した。ステージにある椅子に座り、ゲームにダイブしている体が消え失せ、更に主催者の姿が忽然と消えた。世の中は大パニックだ。ライブ配信がなされており、ゲームのサービスも跡形もなく消え去ったからだ。
・・・・・・・・・・・・・
作者からのお願いです。
もし面白いと感じて頂ければブクマにて応援して頂けると励みになります!
宜しくお願いします!
17歳。
今はフルダイブVRMMORゲームのシーズン1の終了イベントの決勝に参戦しており、最終のボス戦を戦っている。決勝は1000人参加だ。
アリムレアスオンラインの第一回となるリアルマネーが賞金とされるイベントだ。
総勢10万人が参加し、優勝者、つまりボスに止めを刺した者が優勝者となり、賞金5000万円と、クルーズ船にて豪華世界一周旅行と、数千万円と噂されている表彰式の時に発表される副賞を目当てに俺も参加していた。そのシルエットからフェラーリではないかと噂が耐えない。eスポーツとして多くのプロがいる中に俺は高校生として参加している。また、ユニーク職業に就ける権利がある。それも表彰式にて発表だ。
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トラブルが予測されるので、パーティーを組む場合、賞金をパーティー員で山分け等をシステムに登録する。
だが俺は初期の職業選びにミスって、不遇職と言われている忍者だった。その為、シーズン序盤こそ最強なのだが、中盤以降はぱっとせず、パーティーも組んで貰えない。
アカウント管理が厳しく、登録にはスマホの電話番号が必要で、キャラのリメイクは基本的に2万円を課金しないと出来ない。
なので高校生の俺には出来なかった。だが、ある意味最強職なのだが、それを可能にするアイテムがまた高い。10万円もするアイテムを必要とし、繊細な操作が要求される。ぶっ壊れ認定されており、性能故ぶっ壊れと判定された後はゲームバランスが壊れると炎上し、販売が中止になった。
俺が後戻り出来ない忍者に就職したのはぶっ壊れと囁かれ、運営が手を打つ迄の僅かな期間であり、高額故、直ぐには課金ができないので買えなかった。
また、転職するには課金でヘッドハンティング券を買うか一度退職して無職になり、職業訓練からやり直す。一ヶ月を駆け出し冒険者として過ごさなければならない。
俺は忍者の固有スキルを伸ばし、それで決勝まで生き残った。
一度の予選は1000人でスタートし、徐々にフィールドが縮まり、中心にボスがいる。
フィールドが縮まるのは壁が縮んでくる感じで、その外側にはいけない。
一度の予選の通過者は100名。100名を上限にボス戦を挑んで、ボスが倒れた時にラストアタックを決めた者と、ダメージを入れている状態で生き残った者のダメージが多い99名。又は残りが100名になった時だ。予選はPK(プレイヤーキラー)ありありだ。
一次予選通過は10000名。
同様に二次予選が行われ、10000名が1000名に絞られ、二次予選通過者が決勝進出だ。
俺は忌み嫌われるプレイで生き残った。忍者は姿を消したり気配を消す事が極端に上手い。その為、ハイディングし、不用意に近付く者を暗殺スキルで屠った。こちらの間合いでこちらの存在に気が付かなかった場合、長時間の貯めが必要なスキルにてワンパン可能だからだ。最強という課金アイテムは、そのスキルとの相性がやばかったのだ。
それは任意の位置に気配を逸らす事が可能なのだ。任意の別の所に気配を感じさせ、あまつさえ分身体を作り出すから、それと対峙している奴の後ろからぶすりとやれるからだ。
そうやって俺は決勝に進んだ。
決勝は外周からスタートだ。
俺は急がなかった。ボス戦は数分掛かるからだ。強い奴を見付け、そいつが魔物を倒した後を安全に進む。
そうして残り100名にまで減った辺りだったが、ボスのHPが半分程に削れた頃に俺はボス戦に参戦した。
残りHPが2%になる迄は皆必死に戦う。だが、そこからは止めを刺す牽制が始まる。
俺は一か八かで、そのドーム状のボス部屋の天井にぶら下がって機会を伺っていた。
落下速度を活かし、忍者のスキルを使えば必殺の一撃で3%削れる。
実際に戦いに参加している中に忍者はいない。なので牽制状態になった後にボスが射程というか、真下に来たらスキルを発動し、落下するだけだ。
そうして優勝候補の聖騎士が止めを刺そうと技を繰り出し始めたが、俺は見越して1分も掛かるそのスキルを発動し、ハイディングを解除した。
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俺の脳内ディスプレイにはVICTORY!の文字が現れ、俺がラストアタックを決めた事が分かった。勝者の体は輝くから、誰が勝者なのかすぐに分かるのだ。ハイエナアタックの成功だ!
くそ~とか、ハイエナ野郎!、クソ野郎!等と俺に向かって野次が飛ぶが、俺の一撃の後で光り輝いたので俺がラストアタックを得たと知れ渡る。
何人かが俺を攻撃してくるが、無駄だ。イベント終了に伴いプレイヤーにはダメージが入らなくなったのだ。
皆が俺を見ているが、俺はフォートナイ○の初期エモートを繰り広げた。ちゃっ、ちゃらららら~らら~ら♪ちゃらららら~らら~ららら♪とハミングしながら。プレイヤーに対する最大限のざまぁ!で、俺はボスを倒した瞬間叫んだ。優勝者の声はライブ配信で皆が聞いていたのだ。
「皆様~お疲れさまです!ごちそうさまでした!やらせていただきましたあぁぁあ!忍者がやったぜぇ!ざまぁあぁあぁー!ヒャッホーイ!」
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俺はかなり叩かれた。煽り過ぎたのだ。しかしスカッとした。俺の戦略がドンピシャだったのだ。
そしてこれはVRだが、表彰式には実際のステージで行われ、交通費も日当も出る。
そして副賞だが、副賞の職業は覇者だった。それと、従者システムなるものがシーズン2では始まり、俺には特典で最高レアリティより上の非売品となるユニークキャラを与えられる。通常は無料で、ゲーム初プレイ時またはシーズン2以降の初プレイ時に、その者の性別を選択できる。
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ゲームが始まるとAIが操る仲間のキャラを連れて一緒に戦う事が出来るのだ。ボッチの俺には有り難いな。司会に促されて早速その場でログインして転職だ。内容は追々説明される。
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何かよく分からないが、約款が連連と出ている。
ノリで同意し、実行をポチッた。全てを見なかったが、ポチった後に眺めていると稀に一般職のモブになるからと書いてあった。
すると俺は意識を手放した。ステージにある椅子に座り、ゲームにダイブしている体が消え失せ、更に主催者の姿が忽然と消えた。世の中は大パニックだ。ライブ配信がなされており、ゲームのサービスも跡形もなく消え去ったからだ。
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