エラーから始まる異世界生活

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第2章

集落の再建

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 あれから半年が過ぎようとしていた。俺達は相変わらず帰る事が叶わず、今も蒼き民の元にいる。

 集落の再建はほぼ終わり、農耕も再開した。また、俺が各地を回り、隠れ潜んでいた者達を集め、いくつかの集落の再建にも手を貸した。
 他の集落はどうなるか分らないが、空の状態と、もう現れなくなった事から隠れ潜んでいた所を出るだろう。俺達はいくつかの集落の再建にてを貸したが、本来は彼らの問題だ。

 俺達自身の家も作った。
 石材はそこらに大量にある。木材は限度があったが、建材として使える石というか、岩は豊富で、俺のスキルやギフトを駆使して石材として加工して収納経由で運びと建築までやっていった。
 
 イリーナの方だが、異世界の為にまだ体が馴染んておらず、この世界だと1年~数年は掛かり、その間不調が続き能力の総べてが使えないという。

 アトランジェはいつ自分がこの世界を後にしても良いように、武術を子供達に教えていた。

 俺達も持てる知識を可能な限り伝授していた。
 妻達と話した結果、基本的にこの世界で子供を産まないとした。バルバロッサで召喚術を使った場合、子供は多分行けない。リギアが味わったのと同じ苦しみを俺はもう見たくない。

 この頃になると、アトランジェが成人して、彼女の能力が開花する時まで帰る事が出来ないのだなと、確信していた。

 向こうの植物の幾つかが生きていた。
 枝のある木が収納にあり、試しにその木の枝を切り取って挿し木をしてみたが、見事に活着した。食物に関しては殆どの種を失っており、山も裸山だ。種を拾い集めたり、畑のこぼれ種から作物が育たないか期待をしていたりした。
 今のままだと死にゆく星になる。

 本来は他の星の食物を移植したくはなかったが、そうもいっていられない。本来の進化に対してイレギュラーが発生する可能性が高いからだ。しかし、滅んでしまっては話にならない。

 子供達に挿し木や収納にある種子を出して育てさせている。食べる用と種子用と別けて育てている。

 土もそうだ。何かに付着していたり、土魔法で空けた穴の土を収納に入れていたりする。
 そんな中に各種種子があったりする。

 俺はそれを託し、この世界の各地を回り、生き残りを探す日々を過ごしていくのであった。

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